KUNIの野球観戦記2005年版

 

KUNIの2005年観戦成績は1軍公式戦で2勝2敗、全試合含めて2勝4敗でした・・・。

03月19日(土) ●広島3−4阪神○ (13時・高松)
04月09日(土) ●広島4−6阪神○ (12時30分・鳴尾浜)
04月30日(土) ○広島6−5巨人● (18時20分・広島)
05月15日(日) ○広島16−14オリックス● (13時・神戸)
08月27日(土) ●広島5−7中日○ (18時・ナゴヤド)
09月19日(月) ●広島9−15横浜○ (15時・横浜)


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広島3−4阪神(3月19日、13時、高松、11,264人)

TEAM 10 11 12
広島       11
阪神 ×      
勝利投手 杉山  2試合1勝1敗0S  
敗北投手 長谷川 3試合0勝1敗0S
セーブ 久保田 5試合0勝0敗2S
本塁打 浅井1号(1)

 高松オリーブスタジアムで観戦してきました!今年の初戦は阪神とのオープン戦です。試合は残念ながら敗れてしまいましたが、見所の多いゲームでした。

 まずはラロッカ選手。それまではなかなか調子が上がらなかったのですが、この試合で先発の井川投手と杉山投手からともにライト前へのきれいな流し打ち。特に、井川投手から放った右安打で、これからラロッカ選手の調子は一気に上がりそうだな、今年も心配なさそうだ・・・と確信しました。
 それと、森笠選手。この試合で、後に復帰した緒方選手との本格的なポジション争いが始まるというそのときに、左太ももの張りを覚えるという残念な形になってしまうのですが、左の井川投手から左打者の森笠選手が2安打。スタメン起用された右の廣瀬選手が井川投手からヒットを放てなかったことから考えても、打撃面では若手の中でも最も成長の跡を見せたのではないでしょうか。

 さて、上の写真はこの試合での一枚です。三塁側内野席で観戦しました。遠いので分かりづらいとは思いますが、黒田投手が、昨年まで同じチームだった阪神・町田選手にデットボールを与え、一塁へ歩かせている場面です。この日の黒田投手は制球に苦しむ展開でしたが、町田投手には2四死球と、何となく攻めづらそうでした。この試合で2番手を務めた高橋投手も町田選手に四球を与えました。
 「かつてのチームメートも、今は敵」。確かに長年のチームメイトには対戦しづらいでしょう。確かに、阪神には金本選手を始め、町田選手やシーツ選手と広島の中心を成した選手が多くいます。でも、マウンド上では今は敵なのですから、意識するなというのは難しいでしょうが、シーズンに入ったら他の選手と同じように攻めの姿勢でいってほしいですね。というか、しっかり攻めていってくれることでしょう!


広島4−6阪神(ウエスタン、4月9日、12時30分、鳴尾浜)

TEAM 10 11 12
広島      
阪神 ×      
勝利投手 ブラウン 2試合2勝  
敗北投手 田中  4試合1敗1S
セーブ  
本塁打 葛城1号(3)

 鳴尾浜球場でウエスタンの広島VS阪神戦を観戦してきました。この模様は「ファーム通信」「全国球場行脚」にも掲載してありますので、そちらをご覧下さい。


広島6−5巨人(4月30日、18時20分、広島)

TEAM 10 11 12
巨人     16
広島 1x     11
勝利投手 ロマノ 9試合2勝1S
敗北投手 中村 5試合1敗
セーブ  
本塁打 新井9号(1)、前田7号(2)
斉藤1号(2)

 終わりよければすべて良し!!落胆もあれば、冷や汗もあり、でも最後は大歓喜!!最高の結末で終わった試合を観戦してきました。

 広島は初回こそ、幸先良く2点を先制しますが、広島先発・小山田投手は毎回のようにランナーを出す苦しい投球。でも、巨人打線のつながりが悪いのか、小山田投手の粘りの投球が勝ったのか、6回までは2−0というスコア。でも、7回表、ふとした瞬間に斉藤選手にライナーでライトスタンドに運ばれました・・・。さらに1点を失い、逆転を許しました。思えば、6回裏に2死2、3塁のというチャンスがありましたが、中継ぎが信頼できないのか、小山田投手がそのまま打席に入り、結果は三振。追加点がほしい場面だっただけに、手堅く1点を狙ってほしかった場面ですね。

 同点で迎えた9回表、無死1塁。マウンド上の3番手・佐竹投手は続く清原選手の遊ゴロに!と思った瞬間、尾形選手がエラー・・・。どうも肝心な場面でのエラーが目立ちます。さらにあれよあれよと無死満塁の絶体絶命のピンチ。しかし、4番手・梅津投手が小久保選手をホームゲッツーに抑えると、一気にスタンドは沸きあがりました。でも、続く江藤選手は球場中の大ブーイングの中、2塁打を放たれました。エラーが生んだ痛恨の2失点だけに、ここで一瞬「帰ろうかなあ・・・」と思いました。

 でも、帰らなくて良かった!1死からラロッカ選手のヒットで、バッターボックスには前田選手。そのときのスタンド、そして打席の中の前田選手の後姿・・・。何だか分かりませんが、ただ「異様」な雰囲気を感じました。「何かが起こる・・・」という予感めいたものはありました。前田選手の放った打球はライトスタンドへ・・・最初はライトフライかと思いましたが、球場の2万4000人のファンが後押ししたのでしょう。フェンスぎりぎりのところへぶち込みました。ぎりぎりでの脅威の粘り!!

 そして10回。時間は22時を回りましたが、スタンドはまだかなりの観客が残って観戦していました。10回裏、福井選手が粘ってレフト前ヒット。尾形選手が送り、緒方選手は敬遠。嶋選手は四球で歩き、1死満塁。マウンドは7番手・岡島投手でしたが、ここで代打の神様・浅井選手が満を持して登場!浅井選手の打球はセンター・キャプラー選手がキャッチ。浅いフライで、3塁走者の福井選手が生還できるか心配ですが、ボールがそれ、悠々セーフ!!球場は歓喜の渦で、ぼくも風邪をひいてたことも忘れて大騒ぎしましたね。

 福井選手が、クビになった巨人の前で、2万人以上の大観衆の前でサヨナラのホームを踏みました。最高の古巣への見返しができたのではないでしょうか。これで、完全にカープには不可欠な選手になりましたね。にしても終始、ハラハラの場面が続きましたが、最後は大歓喜!!終わりよければすべて良し、最高の試合を観戦できて最高の気分でした。家に帰ってからも、勝利の味をかみ締めるKUNIでした。


広島16−14オリックス(5月15日、13時、スカイマーク)

TEAM 10 11 12
広島       16 22
オリックス       14 20
勝利投手 永川 15試合1勝2敗1S
敗北投手 高木 3試合1勝1敗
セーブ ベイル 12試合1勝6S
本塁打 前田9号(2)、ラロッカ8号(1)
ブランボー7号(4)

 まずは、上の写真をご覧下さい。ちょっと見づらいかもしれませんが、スカイマークスタジアムのスコアボードには、上に示したとおり、普段のスコアボードでは時々しか使われない6だの、8だのの数字がいろんな場所に出てきます。

 正直、勝ってもこんなに疲れる試合は珍しい・・・。両軍合わせたヒット数は42本で、これはプロ野球史上でも2番目に多いものだそうです。とにかく出てくる投手出てくる投手、全員がつるべ打ちの状況でした。ノーガードの乱打戦・・・まさに、その言葉がふさわしい試合でした。

 5回表、前日、前々日にはまったくつながらなかった打線から、面白いようにヒットが出る。まるで打ち出の小槌を手に入れたかのようでした。5回表を終了して、スコアは15対6。この試合最大の9点リードとなりました。これはもう余裕勝ちだと思っていたら、その裏の回、広島投手陣4人を費やし、ヒットを打たれること7本、出した四球3つ、奪われた得点8点、ハラハラするファンの気持ち・・・プライスレス(^^;

 レフトスタンドはため息あり、焦りあり・・・いろんな心境が渦巻いている感じでした。なんせ9点差があったのですから。それが1点差。私自身も、まったく勝ってる心地がしなかった。カープベンチも9点差があるような戦い方ではなく、ブルペンも多くの投手が代わる代わる投球練習をしていました。

 最後はラロッカ選手の値千金の本塁打で2点差とし、ベイル投手が締めてくれましたが・・・。7回には永川投手が一打出れば一気に逆転される1死満塁のピンチを迎えたりで、とにかく生きた心地しなかったですね。ともかく、この日の勝因は佐竹、永川投手の粘りで、同点に追いつかせなかったことでしょうね。


広島5−7中日(8月27日、18時、ナゴヤドーム)

TEAM 10 11 12
広島       10
中日 ×      
勝利投手 森 10試合2敗
敗北投手 鈴木 27試合4勝1敗
セーブ 岩瀬 48試合1勝1敗36S
本塁打 福留19号(2)、井端5号(4)

 ナゴヤドームでの広島VS中日の試合を観戦してきました!試合前のイベントではマスコット交流ということで、広島のマスコット、おなじみスライリーがナゴヤドームに登場しました!!中日のマスコット・ドアラとの共演です。

 さて、この試合の先発は今年の即戦力ルーキー4人衆の中で、最後に1軍のマウンドを踏むことになった小島投手。その数日前は大島投手が好投し、プロ初勝利を挙げただけに、ぜひ小さな島にも勝ち星を!と祈っていました。序盤は四球で塁にランナーをためる苦しい投球でしたが、それでも要所を締める投球を披露しました。そして5回は、一気にリズム良い投球に変わり三者凡退に。これなら7回くらいまではこの調子で投げられそうだなって思ってたんですが・・・。指にマメができたそうですが、これからって感じのときの降板だったので残念です。でも5回無失点は見事でした。

 そんな好投のあとの中継ぎ陣は最悪。小島投手の勝ち投手の権利はもちろん、チームの勝利もフイにしてしまいました。森投手が福留選手に2ラン、さらに天野投手がフルカウントから井端選手に満塁弾・・・。まさに悪夢の6回。今年、ナゴヤドームではここまで7戦全敗だそうで。


広島9−15横浜(9月19日、15時、横浜)

TEAM 10 11 12
広島       14
横浜 ×       15 15
勝利投手 大竹 25試合10勝10敗
敗北投手 斎藤 19試合2勝4敗
セーブ  
本塁打 新井42号(3)、嶋24号(2)、比嘉1号(2)
多村29号(3)、小池17号(3)

 横浜スタジアムまで出向いて広島VS横浜の試合を観戦してきました。しっかりシウマイ弁当を片手に球場へ足を運んできました。横浜スタジアムの紹介は来年、「全国球場行脚」のコーナーでも紹介しますので、首を長くしてお待ちください。

 さて、試合の方ですが、初回から四球を連発し、押し出しの先制点を与え、しかもタイムリーで3点をあげてしまった大竹投手の投球に「横浜まで見に来たのに・・・」と落胆しました。初回からタライが頭に落ちてきたような感覚だったのに、さらに大きなタライが落ちてきたような感覚になったのが2回。今度は横浜打線のヒットがとまらない・・・。アウトが取れるのはピッチャーの斎藤投手が打席に立ったときくらいじゃないかと思うほど。2回終わって10対1・・・。横浜スタジアムなのに、レフトスタンドは赤一色。それなのに、試合内容はご覧の通り、2回で決着が付いてしまった感じでした。

 そんな荒れ果てた投手陣をピシッと締めたのが、大竹投手の同期である大島投手。実に淡々と相手打線を抑えました。6回に四球連発で交代しましたが、火のついた横浜打線を見事に封じてくれました。6回、4番手の佐竹投手が小池投手に放たれた3ランを含めて5点を失いました。この5点で完全に負けモードとなりました・・・。

 さて、打線の方ですが、3回に新井選手が42号の本塁打を放ちました。しかし、この直前の守備で肩に打球を当ててしまい、一度ベンチで治療していました。その直後だっただけに、新井選手の執念のすごさを感じました。ご存知の通り、この肩への打球の直撃以降、新井選手はシーズンの終了までに放った本塁打は2本。満身創痍の状況下で、非常に苦しい戦いを強いられた一瞬でもありました。

 そしてもう一つは、2年目の比嘉選手のプロ初打席。その打球はバックスクリーン左に突き刺さるホームラン!!プロ初打席が代打でしかもホームランというのは、セリーグでは1985年の青島健太選手(当時ヤクルト)以来、20年ぶりとのことだそうです。おめでとうございます!!

 最後にこぼれ話を。私はレフトスタンドのポール際で観戦していたのですが、初回、村田選手の大飛球がポールをかすめるあわや本塁打の大ファール。しかし、その打球は私の2つ左の座席に座っていた女性の胸を直撃してしまいました。幸い女性はけがもなく大丈夫だったようですが・・・。隣に座っていた彼氏らしき人物が当たらないように守ってあげりゃ良いのに・・・と思った一幕でした。でも、一度あることは二度あるのか、6回の小池選手の本塁打も私の座ってる方向へ飛んできました。しかし、打球はポールに直撃!ポールによって守られた感じでしたが、ポールがなければ、私のポジションに落ちていた感じでしたねぇ。

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