カープ・ファーム通信
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 4月9日、阪神鳴尾浜球場で行われた広島VS阪神の試合を観戦してきました。今回は、その観戦レポートをお送りしたいと思います。まずは下のスコアボードが、その試合の結果です。残念ながら広島が敗れてしまいました。

4月9日 広島4−6阪神(12時30分・阪神鳴尾浜球場)

TEAM 10 11 12
広島      
阪神 ×      

 まずは投手陣から見ていきます。広島の先発は林投手でした。序盤は本当に苦しい投球。毎回のようにランナーを出しながらも、何とかピンチをしのいできました。しかし、3回裏、無死1、2塁のピンチを、町田選手のゲッツーで一時は脱するかに思えましたが、関本選手にタイムリーを打たれると、その後、葛城選手に特大の3ランを放たれました。4回以降はまずまずの投球で6回4失点。OP戦、開幕当初は不調にもがいていましたが、徐々に調子を取り戻しつつあるようです。しかし、関本選手に2安打されたり、葛城選手に3ランを浴びるなど、1軍経験の比較的多い打者にはヒットを許すケースが多く見受けられました。球威はかなり出てきたのですが、もう少し時間がかかりそうです。

 さて、今日の投手陣で気になったのはルーキーの田中投手です。即戦力の期待を集めていましたが、2軍スタート。2番手で登板した今日の試合も、投球練習のときから球が高めに浮きまくり、その影響は試合でももろに出ていました。1軍経験のない若い打者は、その高めの球が逆に荒れ球に見えたのか、フライを打ち上げる傾向が多かったのですが、途中出場の庄田選手に特大の3ベースを打たれるなど、制球も乱れて2四球を与え、完全な独り相撲・・・。1軍はまだまだ遠そうな雰囲気です。

 次に野手陣。注目したかったのが白濱選手。2年目のシーズンですが、8回には三遊間にきれいなヒットも打ちました。途中で田中投手とともに、バッテリーごとの交代で鈴衛選手がマスクをかぶりましたが、センスの高さは感じましたね。投手の投球練習のラスト、白濱選手が2塁へのスローイングをしますが、その送球は2塁手の懐に正確に入るものでした。阪神の捕手・浅井選手が練習中でも送球が大きく乱れていたので、白濱選手の送球の安定感は対照的でした。

 また、右方向へも安打を放った石橋選手はこの日2安打。盗塁失敗もありましたが、走塁も積極的でした。さらに末永選手は2打席目に左方向への大きなレフトフライがありましたが、5回のチャンスで放ったレフト前ヒットは技ありでした。ボールを的確に捉え、左方向にも打てるセンスは素晴らしく、今年こそは1軍での活躍を期待したいところです。また、山本芳選手も打撃好調で、特に5回のチャンスで放ったタイムリー2塁打はレフト戦への打球で、力強さもありました。そろそろ台頭してきそうな成長株です。

 最後に、今日の試合の1枚です。上の写真は、投手は先発の林投手、捕手は白濱選手、そして打者は、この日3番スタメンだった町田選手です。この打席は林選手が併殺打に抑えました(この後、関本、葛城選手に打たれ4点を失うことになるのですが・・・)。でも、この日の町田選手は昼間、2軍戦の3番に座り、夜は1軍のベンチで代打としてスタンバイしていたようです。まだまだタフですね。

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