今季のプロ初○○!!<2023年シーズン版>

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9月6日 益田投手がプロ初勝利

益田投手のプロ初勝利試合成績
1 3 7 0 0 0 0 0

 9月6日のDeNA戦。

 この日の試合は前半こそ3点のリードを奪われる苦しい展開となりましたが、6回に一気に同点に追いつき、そのまま試合は延長戦に突入しました。先発・大瀬良投手は5回で降板したものの、その後を、ブルペン勢が、1イニングずつをしっかりとゼロで抑えるリレーとなっていました。

 そして延長10回表。7番手としてマウンドに上がったのはルーキー・益田投手でした。

 5番・宮崎選手から始まる強力な打線の中で、まず1つ目のアウトを奪いますが、続くソト選手の高々と真上に上がった打球を、坂倉選手が捕球しきれずに、エラーという形で出塁を許してしまいました。しかし、続く関根選手はショート後方への打球…それを懸命に追いかけた矢野選手が捕球すると、飛び出していた1塁走者を刺し、ダブルプレーという形で、このイニングをゼロで乗り切りました。

その直後の11回裏、2アウトからデビッドソン選手が右中間スタンドにサヨナラアーチ!これにより、益田投手には嬉しいプロ初勝利が灯りました。即戦力として期待されながら、プロの壁にぶつかり、2軍でもなかなか結果が出ない状態が続きましたが、8月にようやく1軍昇格。そしてこの日、ついにプロ初勝利を手にしました。ちなみに、サヨナラの瞬間、益田投手は「裏でキャッチボールをしていた」そうで…自身に初勝利が灯った劇的な瞬間を目の当たりにすることは出来なかったと、ヒーローインタビューで照れ臭そうに語りつつも、スタンドを沸かせていたのが印象的でした。

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8月10日 益田投手がプロ初登板

益田投手のプロ初登板試合成績
2 6 28 0 4 0 0 0

 8月10日のヤクルト戦。

 この日の先発・床田投手が初回に6点を失い、完全に劣勢の展開となった4回裏。2番手としてマウンドに上がったのは、この日、プロ入り後初の1軍昇格を果たしたばかりのドラフト3位ルーキーの益田武尚投手でした。

益田投手はいきなりヤクルトの4番・村上選手との対戦で、初球から155キロを計時。勢いのあるストレートで追い込み、最後はフォークを低めに決めて、空振り三振を奪うと、続くサンタナ選手に対しても、ストレートで押しながらフォークで空振り三振。さらに中村選手に対してはストレートで押しての空振り三振と、3者連続三振で抑えました。さらに、プロ初登板でいきなりのイニングまたぎとなった続く5回表、若干ボールが先行するも、何とか2アウトを奪い、最後はピーターズ投手に対して、ストレート一本勝負で空振り三振。2イニングを投げて、4つの三振を奪うパーフェクトピッチングというインパクトのあるデビューとなりました。

社会人屈指の右腕として、即戦力の期待も高かった益田投手。しかし、2軍でもなかなか結果が出ず、プロの壁に当たっていましたが、中継ぎでの起用が続く中で、ようやく結果を残せるようになり、開幕から4ヶ月以上が経過し、1軍昇格を果たしました。遅ればせながらのデビューはインパクト絶大、今後への期待が膨らむものとなりました。

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8月2日 森投手がプロ初打点

森投手のプロ初安打
内容
2回裏 遊ゴロ 1
 8月2日のDeNA戦。

 この試合は初回からカープが幸先よく先制し、主導権を握る展開となりました。2回裏、先頭の小園選手が左中間を破る2塁打で出塁すると、末包選手のショートゴロの間に、3塁まで進み、チャンスが広がります。

 ここで打席に立ったのは、この日の先発であった森投手。相手の内野は前進守備でしたが、DeNA先発・浜口遥大投手からショートの少し右への強めの打球を放ち、その間に3塁走者・小園選手が生還しました。打球は速かったものの、内野手の真正面ではなかったこと、そして小園選手が「ゴロゴー」で素晴らしいスタートを切っていたことで、貴重な追加点となり、これが森投手のプロ初打点ともなりました。

 すでに7月9日の中日戦でプロ初安打をマークしていた森投手。この日は、自分自身を援護するプロ初打点を挙げ、さらにこれまでは先発で「5回」までしか持たなかったのですが、その壁を打ち破り、初めて6回までを投げ抜き、4勝目もマーク。結果的には自身のプロ初打点がなければ、同点のまま交代していたことになるだけに、4勝目のきっかけとなった貴重な打点でもありました。

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7月9日 森投手がプロ初安打

森投手のプロ初安打
内容
3回表 左安打 0
 7月9日の中日戦。

 この日、先発のマウンドに上がった森投手は、3回表、最初の打席に立ちました。相手は中日のベテラン右腕・涌井秀章投手。あっさり2球で追い込まれ、1球、何とかファウルで粘っての4球目でした。内角低めの難しいコースへの球を、見事に逆方向にはじき返し、打球は三遊間を破るレフト前への技ありヒット!投手の打撃とは思えない柔軟な打撃を見せ、これがプロ初安打となりました。打撃は好きらしいかのですが、森投手は「振ったら当たった」「ボールは見えない」とコメント。そんなことは感じさせない打撃だったと思います。

 その後、秋山選手のヒットで2塁に進み、続く西川選手の3ランにつながりました。結果的にその3ランによる3点で、カープが逃げ切っただけに、決勝打のきっかけを生み出すヒットでもありました。

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7月1日 大瀬良投手がプロ初盗塁

大瀬良投手のプロ初盗塁
内容
3回表 2盗
 7月1日のヤクルト戦。

 この日の先発・大瀬良投手は初回に3ランを浴び、3点を追う3回表。先頭の大瀬良投手の打球はセカンドへのゴロでしたが、それをヤクルトのセカンド・山田哲人選手がファンブルし、大瀬良投手は1塁を駆け抜けました。判定はアウトでしたが、リプレー検証の結果、セーフに覆りました。

 1塁ランナーの大瀬良投手は、続く菊池選手の打席での2球目になんと盗塁を仕掛けてきました。外寄りにやや外れたストレートでしたが、捕手からすれば、最もセカンドに送球しやすいコースだったと思います。それでも、投手が盗塁するという、完全に相手の意表を突いた作戦は見事に功を奏し、悠々セーフとなりました。これが大瀬良投手にとってプロ初盗塁となりました。

 ただ、この盗塁で、少し足を気にした素振りで、いったんベンチに下がった大瀬良投手。その後の投球には問題なさそうでしたが、その後の秋山選手のライトへのヒットで、全力疾走が出来ず、ホームに帰ることができませんでした。投手の盗塁はリスクが大きいとも感じたワンシーンでした。

 なお、カープの投手の盗塁は2007年8月29日、青木高広投手が石原慶幸選手とのダブルスチールで、2盗を決めたとき以来、実に16年ぶりのこと。過去にはあの黒田博樹さんも2005年に盗塁を決めています。セリーグで見ても、2016年の阪神・メッセンジャー投手以来、7年ぶり。投手の盗塁は最近ではほとんど見かけないものとなっているようです。

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6月28日 森下投手がプロ初本塁打

森下投手のプロ初本塁打
内容
5回裏 左本塁打 3
 6月28日のDeNA戦。

 この日のカープの先発は森下投手。先制点を許し、味方が逆転に成功しても、再び追いつかれる…毎回のようにランナーを背負う苦しいピッチングではあったものの、それでも粘り強く、何とか試合を作っていました。

 同点で迎えた5回裏。デビッドソン選手のレフトフェンス直撃の2塁打、会沢選手の四球でチャンスを作り、1アウトから打席には森下投手。この場面で、森下投手にはバントをさせず、打撃の良さを活かして、あえて勝負にいったようです。

 その初球でした。真ん中付近にきたカットボールを、しっかり振り抜き、打球はぐんぐんと伸びていき、なんとレフトスタンドの、しかも上段に飛び込む、もはや「右の長距離砲?」と思うほどの打球でした。プロ初ホームランは、自分自身の投球を援護する、大きな大きな3ラン!このホームランは相手へのダメージも絶大で、さらに自分自身も勢いづいたのか、その後、森下投手の投球は安定感を取り戻し、7回2失点で勝利投手にもなりました。なお、カープの投手によるホームランは、2020年の開幕戦となった6月19日のDeNA戦で、大瀬良投手がライトスタンドに放って以来、3年ぶりのこととなります。

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6月18日 河野投手がプロ初先発

河野投手のプロ初先発試合成績
5 23 92 4 6 4 5 5

 6月18日の西武戦。

 この日、カープの先発マウンドに上がったのは、ドラ5ルーキーの河野佳投手。中継ぎとして開幕1軍入りを果たしましたが、登板機会が少なく、その中でなかなか結果を残すことが出来ず、2軍降格。その後は、先発に挑戦し、その成果が認められ、ついに1軍での先発のチャンスが巡ってきました。

 伸びのあるストレート、カットボール、フォークなどを操り、3回までは3つの四球を与えながらも、相手打線をノーヒットに抑える粘りのピッチングを見せました。ただ、せっかく打者を良いリズムで抑えたのに、次の打者に簡単に四球を与えてしまう…ノーヒットピッチングでもどこかもどかしさと、いつ崩れてもおかしくない雰囲気はありました。

その後、4回にヒットをきっかけに2ランを浴び、5回には3塁打からの犠飛、さらに死球からの2ランと、立て続けに長打を浴び、5回5失点という悔しさと課題の残る結果となりました。長打の多くは失投であり、やはりプロは失投を見逃してはくれない…コントロールの精度を上げていく必要があると感じる内容でした。5回を投げて92球。プロ初先発という緊張感の中での登板であり、球数もかさんでしまいましたが、コーナーにストレートやカットボールが決まる場面もありました。今後に向けて課題をつぶし、先発として押していくばかりでなく、どう引いていくか…柔の部分を活かすことが出来れば、楽しみな投手になるという期待感のある投球でした

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6月6日 栗林投手がプロ初勝利

栗林投手のプロ初勝利試合成績
1 4 19 1 1 0 0 0

 6月6日の日本ハム戦。

 この日の先発・大瀬良投手は6回まで日本ハム打線を2失点に抑え、試合を作ると、7回から登板したのは栗林投手。今季はなかなか調子が上がらず、苦しい投球が続いています。しかし、この日は2アウトから加藤豪将選手にヒットを許しましたが、最後は万波選手をショートゴロに抑え、無失点で切り抜けました。

 その直後の8回表、カープは西川選手、松山選手の執念のタイムリーで逆転に成功。8回裏は島内投手、そして9回裏は矢崎投手がしっかりと相手打線をゼロに抑え、1点差を守りに切って、勝利にたどり着きました。

 これにより、栗林投手に3年目にして嬉しいプロ初勝利が灯りました。カープの守護神として、この日までに積み重ねてきたセーブは75。しかし、セーブシチュエーションでの登板が基本線であったこともあり、なかなか勝利投手の権利を得ることがありませんでした。しかし、中継ぎでの登板によって、たまたまこの日、打線と上手くかみ合って、プロ初勝利を手にすることが出来ました。

プロ通算116試合目でのプロ初勝利…この日がいつ来るのか、個人的にすごく注目していました。プロ初勝利までに要した試合数としては、近鉄・柴田佳主也投手がもっている168試合が最多ですが、栗林投手はプロ野球史上5番目の数字となります。彼の上をいく4投手を見ても、これだけ多くのセーブ数を記録しながら、初勝利までに時間がかかったケースはなく、かなり珍しい記録のようですね。

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6月4日 矢野選手がプロ初盗塁

矢野選手のプロ初盗塁
内容
1回裏 2盗
 6月4日のソフトバンク戦。

 この日、「2番・ショート」でスタメン出場した矢野選手は初回、ソフトバンク・藤井晧哉投手から初球をセンター前にはじき返すヒットで出塁しました。続く秋山選手の打席の4球目、内角への変化球を投じた際に、2塁へ盗塁!相手捕手・甲斐選手からの送球がそれている間に、3塁まで進みました。これで矢野選手にに、プロ3年目にしてプロ初盗塁となりました。

 俊足も魅力の矢野選手であるだけに、プロ初盗塁というのはどこか意外なような気もします。昨年までは、盗塁に対して、チーム全体が消極姿勢になっていたこともあり、なかなか機会に恵まれませんでした。そしてこの日、初めて盗塁のチャンスに恵まれ、あの「甲斐キャノン」から盗塁を奪ったことは、今後への自信につながっていくのではないでしょうか。

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5月28日 島内投手がプロ初セーブ

島内投手のプロ初セーブ試合成績
1 5 21 2 2 0 0 0

 5月28日のヤクルト戦。

 9回表、カープが3−1と2点のリードをしていた場面でした。守護神・栗林投手が離脱している中で、代役の守護神を務めていた矢崎投手は、連投で、しかもいずれも1イニングで20球以上を投げ、球数がかさんでいたこともあり、出来るだけ登板を避けたいところだったのでしょう。

 そこで、新井監督が9回表のマウンドを託したのが島内颯太郎投手でした。開幕から150キロを台後半の豪快なストレートを主体に、安定した投球を続けている島内投手は、先頭の村上宗隆センスをストレートで押して、最後はチェンジアップで空振り三振を奪うと、続くオスナ選手は高めのストレートでファーストへのファウルフライに抑えました。

 しかし、ここから連打で1・2塁とピンチを作りましたが、最後は長岡秀樹選手に対して、渾身の153キロ、高めへの伸びのあるストレートで空振り三振!これで、2点リードを守りきり、島内投手に嬉しいプロ初セーブが灯りました。プロ入り5年目、中継ぎ一筋で登板を重ねてきましたが、通算154試合目の登板でようやくプロ初セーブとなりました。

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5月26日 黒原投手がプロ初先発

黒原投手のプロ初先発試合成績
3.1 20 70 7 6 2 3 3

 5月26日のヤクルト戦。

 4月下旬から先発に挑戦することになった2年目の黒原拓未投手。2軍で4度の先発登板を経験し、登板を重ねるたびに、徐々に先発としての投球が板についてきました。そしていよいよ1軍での先発デビューとなったのがこの日のヤクルト戦でした。

 初回からいきなり連打でピンチを迎え、ヤクルトの強力なクリーンアップを迎えますが、何とか相手打者を抑え、初回を乗り切りました。2回、3回とランナーを許しながらも、決定打を許さず、カットボールやチェンジアップといった、中継ぎ時代はあまり使わなかった本来の持ち球も上手く活かしながら、1人1人、気迫をこもったピッチングで、スコアボードにゼロを並べました。

 味方が6点の援護点を奪ってくれましたが、4回1アウトから与えた四球…ここからピンチは拡大し、結局、3点を失ったところで、無念の降板となりました。捕手のサインに何度も首を振って、ようやく納得して投じたストレートをはじき返されてしまいました。ストレートで押し込みたい…という思いがあったのでしょうが、そこが中継ぎと先発の違いでもあるのでしょう。

 プロ初先発は中継ぎ時代には使わなかった変化球も駆使しながら抑えていたものの、ピンチになると、どこかに中継ぎ時代の感覚に戻ってしまうところもあったのかもしれません。ただ、2軍でも初めての先発では決め球がなく打ち込まれながらも、徐々に先発としての感覚をつかんできただけに、きっと1軍でも先発の感覚をつかんでくれば、まだまだ伸びる余地は十分にある…期待感のある投球だったと思います。

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5月25日 中村貴選手がプロ初盗塁

中村貴選手のプロ初盗塁
内容
2回裏 2盗
 5月25日の中日戦。

 この日は「8番・ライト」でスタメン出場した中村貴浩選手。その第1打席は2回裏、1アウトランナー1・2塁のチャンスで回ってきましたが、結果はセカンドゴロ。2塁ランナーを3塁に進め、中村貴選手自身はゲッツー崩れで1塁に生きることができました。

 ランナー1・3塁となり、続くコルニエル投手が打席に立った際の5球目。すでに2ストライクと追い込まれていたこと、さらにランナーの状況から盗塁を仕掛けても、捕手が2塁に送球しにくい場面で、1塁ランナー・中村貴選手が2塁へ。相手投手の投球がワンバウンドしたこともあり悠々セーフ!これがプロ初盗塁となり、3日連続での「初モノ」となりました。

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5月24日 中村貴選手がプロ初打点

中村貴選手のプロ初打点
内容
3回裏 右安打 1
 5月24日の中日戦。

 前日と同じく「7番・ライト」でスタメン出場した中村貴浩選手。チームは初回から5点を奪い、試合の主導権を握る中で迎えた3回裏。もう少し追加点がほしい状況の中、マクブルーム選手の四球と坂倉将吾選手のヒットで2アウト1・2塁のチャンスを作り、打席には中村貴選手を迎えます。

 この日の中日の先発はベテランの涌井秀章投手。ぽんぽんっと2つストライクを奪われ、簡単に追い込まれますが、1ボール2ストライクからの5球目、外寄りのシンカーに上手く反応し、的確にミートする感じでライト前に運び、2塁ランナー・マクブルーム選手が生還。前日のプロ初安打に続き、今度はプロ初打点を記録しました。追い込まれてからの技ありの一打…剛と柔を上手く織りなす打撃を見せてくれました。

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5月23日 中村貴選手がプロ初安打

中村貴選手のプロ初安打
内容
5回裏 左安打 0
 
5月23日の中日戦。

 ルーキーイヤーの5月に早くも支配下登録された中村貴浩選手がこの日「7番・ライト」でスタメン出場しました。これがプロ3試合目となるスタメンでしたが、ここまで7打数ノーヒットと、惜しい当たりはありながらも、まだ初安打を放つことが出来ていませんでした。

 その試合の5回裏の第2打席。マウンド上にはこの日の中日の先発・福谷浩司投手。2ストライク1ボールと追い込まれた状況での5球目、内角高めのストレートをとらえ、打球はやや詰まりながらもしっかりとした軌道で逆方向となるレフト前にはじき返しました。これが10打席目にして初めてとなる嬉しいプロ初安打となりました。カープで育成ドラフトで入団した選手としては1年目の5月に初安打を放つのは最速となります。相手の内角球に対して、どん詰まりになることなく、レフト前にはじき返すのですから…それだけ、しっかりスイング出来ている、バットを振り抜いているという証拠でしょう。

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5月19日 中村貴選手がプロ初出場&初スタメン

中村貴選手のプロ初スタメン試合成績
4 0 0 1
中村貴選手のプロ初出場・初打席
内容
1回表 左飛 0
 5月19日の阪神戦。

 野間選手の離脱もあって、新井監督は球団2軍で結果を残している中村貴浩選手の支配下登録を要望したそうです。17日、それが実現し、19日の阪神戦で、相手の先発が右の青柳投手ということも重なって、いきなり「1番・ライト」でスタメン出場を果たしました。これがプロ初出場、初スタメンとなりました。

 その第1打席の、いきなり初球を振り抜くと、打球はレフトポール際への大きな当たり。相手の好守に阻まれましたが、風向き次第ではホームランになっていたかもしれないという打球でした。アウトにはなりましたが、将来のクリーンアップ候補として期待が膨らむような、プロ初打席でした。この試合でプロ初安打を放つことは出来ませんでしたが、第2打席では四球を選び、初出塁を果たしました。また、打ち取られた打席でも、ボールの見極めがしっかりできており、自分のスイングをしているという印象でした。1軍のレベルの高さを痛感したかとは思いますが、打撃センスの高さも随所に感じさせましたプロ初スタメンでした。

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5月11日 松本投手がプロ初セーブ

松本投手のプロ初セーブ試合成績
0.2 2 5 0 1 0 0 0

 5月11日の中日戦。

 試合中盤にカープが追い付き、2ー2のまま延長戦に突入しました。延長11回表、カープはデビッドソン選手の2塁打を足がかりに、1アウト3塁のチャンスを作り、代打・松山選手が左中間を超えるタイムリー2塁打を放ち、ついに逆転に成功!チャンスを作っても、思うように得点に結び付かない中で、ようやく待望の1点をもぎ取りました。

 栗林投手という絶対的守護神が離脱している中で、カープは左の高橋周平選手に対して塹江投手をマウンドに送り、ショートゴロに抑えると、右打者が続くところで松本投手にスイッチ。ショート・矢野雅哉選手の好守備もあり、そして最後の打者を3球三振で片付け、わずか1点のリードを守りきりました。これにより松本投手にプロ初セーブが灯りました。守護神・栗林投手が不在の状況で初セーブ…その2日後には延長戦で2点リードを守り切れず失敗もしましたが、松本投手自身も「ものすごく良い経験」とコメントしました。

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4月27日 韮沢選手がプロ初打点

韮沢選手選手のプロ初打点
内容
12回裏 押し出し四球 1

 4月27日の中日戦。

2ー2の同点のまま、今季初の延長戦に突入し、再三のピンチも切り抜けて、ようやく負けがなくなった12回裏。本当の最終回に、先頭の菊池選手のヒットから足がかりを作ると、2アウトから代打・磯村選手が四球を選び、続く西川選手は申告敬遠で満塁のチャンスをつかみました。

ここで、打順が矢崎投手に回ってきたところで、代打として打席に立ったのは、ベンチに残っていた最後の野手・韮沢選手。ここまでプロ通算1安打、今季は7打数ノーヒット…データ的には絶対的不利な状況でしたが、最後の頼みの綱として打席に送った新井監督。初球、スライダーにバットが出かかりましたが、辛うじて止めることができ、ボール判定。そこから2つボールが続いて、3ボール。そして4球目、投球はゾーンの低めを通り抜け、四球となりました。これにより押し出しとなり、チームはサヨナラ勝ち!しかも、韮沢選手に嬉しいプロ初打点であり、昔ならば勝利打点もつく、劇的な結末となりました。

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4月6日 遠藤投手がプロ初完封勝利

遠藤投手のプロ初完封勝利試合成績
5.0 22 88 3 3 5 0 0

 4月6日の阪神戦。

 新井新監督の船出は開幕から4連敗と非常に厳しいものとなりました。その中で先発のマウンドを託されたのが6年目の遠藤投手。しかし、前日の降雨中止からのスライド登板であり、この日も小雨が降りしきる状況。マウンドはぬかるみ、スパイクに泥が挟まるようなコンディションで、遠藤投手らしいストレートの球威を活かしたピッチングがしにくい環境でした。

 初回からランナーを出す苦しい投球でしたが、ストレートが思うように伸びない中でも、変化球を低めに集める粘りの投球。打線も初回に秋山選手のタイムリー、4回にはデビッドソン選手の2ランと着実にリードを広げ、最悪のコンディションの中で奮闘する若手を援護しました。

 試合が成立した6回表、雨脚は一層激しくなり、ここでコールドゲーム。カープは新井新体制での初勝利を挙げ、開幕からの連敗もストップ、そして2009年の開場以来積み重ねてきたマツダスタジアムでの白星を500とするメモリアルゲーム。その一番の立役者は雨の中奮闘した遠藤投手…コールドゲームとはいえプロ初完封勝利となりました。自身の完投そのものも、2020年8月2日の巨人戦以来、3年ぶりとなりました。

 ちなみに、コールドゲームでの完封勝利はカープでは2011年10月15日の7回コールドでのバリントン投手以来、3人目ですが、これがプロ初完封勝利となったのは初めてのことで、プロ野球では昨年9月1日の阪神・才木浩人投手以来であり、とても珍しい完封勝利となりました。

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3月31日 田村選手がプロ初出場・初打席

田村選手のプロ初出場・初打席
内容
9回表 見逃し三振 0

 3月31日、ヤクルト戦。

 4点のビハインドで敗色濃厚となった9回表、直前のイニングでマウンドに上がっていたケムナ投手に代わって、代打で出場したのが2年目の田村選手でした。プロ入り初の開幕1軍を果たし、いきなり開幕戦でデビューのチャンスが巡ってきました。

 ヤクルト・星投手に対して、初球154キロのストレートを、身体がよろけるほどの思い切りスイング。バットは空を切りましたが、やはり田村選手のスイングは力強いですね。その後、5球目まで粘りますが、6球目、外角低めへ154キロのストレートをズバッと決められ、手も足も出ない見逃し三振となりました。オープン戦とは違う、もちろん2軍とも違う雰囲気の中で、見逃した最後の1球にプロのレベルの高さを感じたのではないでしょうか。しかし、初球の鋭いスイングに将来性を感じます。

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3月31日 河野投手がプロ初登板

河野投手のプロ初登板試合成績
1 4 14 1 0 0 1 1

 3月31日、ヤクルト戦。

 2点ビハインドの6回裏に、マウンドに上がったのはドラ5ルーキー・河野佳投手。今年のルーキー勢の先陣を切ってのデビューとなりました。しかし、先頭のオスナ選手に対して、甘く入ったカットボールを、一瞬詰まったかにも見えましたが、バックスクリーンへと運ばれてしまいました。いきなりのプロ初失点となりました。

 しかし、その後は自分のピッチングを取り戻し、ストレートに変化球を上手く交えながら、3つのアウトを奪いました。1回を投げて1失点…試合展開の中で、痛い失点となり、プロの厳しさを知ったことでしょう。ただ、デビュー戦ということで、オープン戦とは違う特別な緊張感もあった中で、いきなりの一発で崩れることなく、その後をしっかり抑え、1点で踏みとどまる投球を見せてくれました。

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