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9月10日 上本選手がプロ初本塁打
上本選手のプロ初本塁打 |
回 |
内容 |
点 |
3回表 |
左本塁打 |
1 |
9月10日のヤクルト戦。
3回表、2アウト満塁の時点で、カープは2点を奪ったのみでした。しかし、そこから野村投手がタイムリーを放ち、堂林選手がレフトへ3ラン。そこからも攻撃が続き、坂倉選手が3ランを放つなど、この回だけで11得点という、カープの球史に残るような猛攻を見せました。そしてここで打席に立ったのが、この日、「6番・セカンド」でスタメン出場した上本選手でした。
相手はヤクルトの左腕・山本大貴投手。その初球でした。真ん中に入った球を迷いなく振り抜き、それが本塁打になることを確信したように、バットを放り投げた上本選手。打球はぐんぐんと伸びていき、真っ赤に染まった神宮のレフトスタンドに到達するソロホームランとなりました。
今季、しぶとい打撃で、最大の課題を克服した上本選手。オープン戦では本塁打の経験がありましたが、シーズンでは初めてのこと。しかも、年齢は違えど、鈴木誠也選手と同じ2012年にカープに入団して、今年で10年目を迎えますが、ついに1軍でプロ初本塁打を放ちました。打者としての出場機会が増えただけに、「もしかしたら今年かも」と思っていましたが、ついにその日が来ました。苦節10年…ようやく放ったプロ初本塁打。そしてこの本塁打により、1イニングで12点目…それは球団史上最多タイに並ぶものとなりました。1イニング最多得点という点でも、カープの歴史に名を残すような一発となりました。
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9月7日 森投手がプロ初先発&初勝利
森投手のプロ初先発&初勝利試合成績 |
回 |
打 |
投 |
安 |
振 |
球 |
失 |
責 |
5 |
22 |
92 |
3 |
4 |
4 |
1 |
1 |
9月7日の中日戦
社会人屈指の左腕であり、即戦力として期待されていたドラフト2位ルーキー・森投手。しかし、ここまで1軍では、わずか5試合に投げたのみ。一方、ウエスタンリーグでは12試合に登板して4勝3敗ですが、防御率2.90はリーグトップの数字となっていました。2軍では先発として実戦経験を積んできた左腕に、この日、ようやくプロ初先発のチャンスが巡ってきました。2軍では安定したピッチングを見せていたものの、即戦力として期待されているからには、1軍が本当の仕事場…何とかここで結果を残したいところでした。
立ち上がりの森投手の投球を見ていると、もはや初回での降板もあるかもしれない…と思うほどに、コントロールは捕手の構えるミットへは投げ込めず、あちらこちらにバラバラ。先頭の岡林選手を四球で出塁させ、暴投もあり、大島選手にタイムリーも浴び、さらに阿部選手には四球。初回から5点くらい取られるのではないかという状況でした。しかし、ビシエド選手、A・マルティネス選手を連続三振に抑えるなど、何とか1点でしのぎ切りました。
2回以降、徐々に初球でストライクを奪えるようになりましたが、それでも2回には先頭の木下選手にヒットを浴び、3回にはやはり先頭の阿部選手に四球を与えてしまう…3イニング連続で先頭打者を出してしまう苦しい内容でした。球数が2回ですでに40球を超えた時は、「これは4回までが精一杯だな」と思うほどでした。しかし、球数が増えるたびに、徐々に感覚を取り戻してきたのか、下位打線からの4回の攻撃であっという間に3人を抑えました。この登板で初めての三者凡退を、同点にしてもらった直後に奪えたことは、チームにリズムを生み出しました。
5回は2アウトから2塁打を浴びますが、その後のビシエド選手をセカンドゴロに抑え、5回までを何とか初回の1失点で切り抜けました。そして6回表、自身の代打で登場した磯村選手のヒットを皮切りに、坂倉選手のタイムリーで逆転に成功。降板が決定した直後の逆転劇で、その後、中継ぎ陣は森浦投手、ケムナ投手、矢崎投手、栗林投手と1イニングずつのリレー。ピンチをしのぎ、バックは懸命の守りを見せ、森投手に勝たせたい…チームが一丸となり、リードを守り切りました。森投手はプロ初先発を初勝利で飾りました。
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8月21日 韮沢選手がプロ初安打
韮沢選手のプロ初安打 |
回 |
内容 |
点 |
5回表 |
左安打 |
0 |
8月21日のDeNA戦。
5回表2アウトランナーなしの場面で、この日の先発・大道投手の代打として登場した韮沢選手。相手投手のDeNA・京山投手に対して、1ボール1ストライクからの3球目を、逆らわずに逆方向にはじき返した打球は、三遊間を抜けてレフト前に転がるヒットとなりました。これが韮沢選手にとって待望のプロ初安打となりました。
プロ3年目のシーズンでプロ入り後初の1軍も経験。特に1軍の選手を中心とした新型コロナ感染に伴い、急きょ、1軍に昇格し、プロ初のスタメン出場も経験しました。しかし、なかなかプロ初安打を放つことが出来ませんでしたが、プロ5試合目の出場、10打席目にしてようやく1本が出ました。韮沢選手らしい巧みなバットコントロールからの初ヒットでした。
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8月16日 矢野選手がプロ初本塁打
矢野選手のプロ初本塁打 |
回 |
内容 |
点 |
2回裏 |
右本塁打 |
2 |
8月16日の中日戦。
2回裏のカープの攻撃は、中日先発・柳投手に対して、会沢選手のタイムリーで追加点を挙げ、さらに1アウト2塁のチャンスで、打席にはこの日「8番・ショート」でスタメン出場した2年目の矢野雅哉選手。
この日、1軍では菊池涼選手や小園選手ら7選手と佐々岡監督が新型コロナ陽性判定で一気に大量離脱するという緊急事態で、矢野選手は急きょ、1軍昇格が決まりました。矢野選手にとっては願ってもないようなスタメン起用のチャンス。その第1打席は1アウト2塁のチャンスで、1ボールからの2球目でした。そのボールは非常に厳しい、内角へのカットボールでした。それを見事にさばき、振り抜いた打球はぐんぐんと伸びていき、ライトスタンド最前列に飛び込む2ランホームラン!カープにとっては今季の天敵である柳投手に対して、非常に価値のある一発であり、矢野選手にとっては2年での嬉しいプロ初アーチとなりました。
ちなみに、矢野選手はルーキーイヤーとなった前年、ウエスタンリーグで1本塁打を放っていますが、これは右中間を破るランニングホームランでした。この年は2軍でもホームランがない中で、プロ入り後、自身初のフェンスオーバーのホームラン。それを中日のエース・柳投手から放ったこともそうですが、まさかの一発でベンチも大盛り上がりとなりました。
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6月26日 矢崎投手がプロ初セーブ
矢崎投手のプロ初セーブ試合成績 |
回 |
打 |
投 |
安 |
振 |
球 |
失 |
責 |
1 |
4 |
23 |
1 |
2 |
0 |
0 |
0 |
6月26日のDeNA戦。
延長12回、まさに最終回で松山選手の犠飛で虎の子の1点を奪い、ついにリードを奪ったカープ。総力戦となり、ベンチメンバーも少なくなってきた中で、12回裏のマウンドには、矢崎投手が上がりました。
矢崎投手は先頭の牧選手に対してフルカウントからライト前に運ばれ、先頭打者の出塁を許しました。しかし、続く柴田選手を自慢のフォークで空振り三振を奪うと、大和選手に対しても早々に追い込んで、セカンドフライに抑えました。あと1人…最後は伊藤光選手に対して、フルカウントから渾身のストレートで空振り三振!先頭打者を出しながら、何とかゼロでしのぎ切りました。
本来ならば、守護神は栗林投手。しかし、9回に同点に追いつかれたことで、延長12回裏のマウンドを託されました。昨年までの矢崎投手ならば、先頭打者を出塁させると、一気にリズムを崩してしまいがちでしたが、この年はしっかりと踏ん張ることが出来る…それが好結果につながっていました。そして、この結果、矢崎投手にプロ初セーブが灯りました。この日の矢崎投手の初セーブ…緊迫の延長12回裏をゼロでしのいだ姿を見ていると、困ったときには代役守護神も任せられそうな雰囲気も出てきたように感じた投球でした。
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6月23日 持丸選手がプロ初スタメン
持丸選手のプロ初スタメン試合成績 |
打 |
安 |
点 |
振 |
球 |
2 |
0 |
0 |
1 |
0 |
6月23日の阪神戦。
今月18日に支配下登録を勝ち取ったばかりの持丸選手はすぐに1軍昇格を果たし、22日の阪神戦では、代打で出場し、空振り三振という結果に終わったものの、1軍でのデビューを飾りました。その翌日、23日には「8番・捕手」としてスタメンマスクをかぶり、アンダーソン投手バッテリーを組み、1軍捕手デビューを飾りました。
ただ、捕手デビューは非常に厳しいもので、いきなりファーストゴロのマクブルーム選手が後逸、続く打者のショートゴロは、小園選手が2塁への送球を迷い、結局1塁に送球したものの、まるで間に合わず、オールセーフに…。初めて1軍でマスクをかぶった試合の出だしは、いきなり味方のミスが連発しての大ピンチ。これには持丸選手も動揺したのではないでしょうか。
その後、持丸選手はアンダーソン投手のワンバウンドしそうな球を後逸し、ランナーを進め、タイムリーを浴びてしまいます。さらに、後逸を重ね、さらに1点を献上…。いきなり初回から2度も投球を後逸してしまい、さらに3回には3つの盗塁を決められてしまい、翌日には2軍降格となりました。まだまだ課題山積という判断なのでしょう。初めてのスタメンマスクは、持丸選手にとっては悔しさの残るほろ苦いものになりました。
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6月22日 持丸選手がプロ初出場&初打席
持丸選手のプロ初出場&初打席 |
回 |
内容 |
点 |
8回裏(代打) |
空振り三振 |
0 |
6月22日の阪神戦。
今月18日に支配下登録を勝ち取った持丸選手は、すぐさま念願の1軍昇格を果たし、この日の試合の8回裏、2アウトランナーなしの場面で、森浦投手の代打としてプロ初出場となりました。そのプロ初打席、相手は阪神・湯浅投手。初球から積極的に振りにいってファウル。そして2ボール1ストライクのバッティングカウントからの4球目は、ライトへの大きめのファウル。その打球にもどこか「やはりパワーのある選手だな」という印象を抱きました。しかし、続く変化球にバットは空を切り、空振り三振となりました。
育成ドラフトからカープに入団し、支配下登録までに道のりは長く厳しいもの。不断の努力、そして2軍で結果を残し、しかも戦力の穴に上手くフィットしなければならない…実力と運も必要です。その中で、支配下登録を勝ち取り、念願の1軍初打席。空振り三振にはなりましたが、4球目のファウルにどこか可能性を感じさせる打席でした。
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6月22日 松本投手がプロ初勝利
松本投手のプロ初勝利試合成績 |
回 |
打 |
投 |
安 |
振 |
球 |
失 |
責 |
2 |
8 |
31 |
2 |
2 |
0 |
1 |
1 |
6月22日の阪神戦。
3−3と同点のまま延長戦に突入し、マウンドを託されたのはドラ5ルーキー・松本投手。緊迫する展開での登板の中、いきなり近本選手にレフトに流し打ちのヒットを浴び、続く佐藤輝選手にはけしてコントロールミスでもない、上手く低めの決まりそうなフォークに、見事に合わされ、右中間を破る2塁打…これで与えてはいけない1点を献上する形となりました。
しかし、その後、ノーアウト2塁の局面で、大山選手を三振に抑えると、糸原選手には伸びのあるストレートで連続三振。最後は山本選手をサードゴロに抑え、何とかこの回の失点を1で切り抜けました。この1点という最少得点で抑えたこと、それがその直後に坂倉選手に同点ホームランが飛び出すという流れを生んだのでしょう。
さらに延長11回表のマウンドも託された松本投手は、10回表とは異なり、変化球を上手く織り交ぜるピッチング。カーブやフォークなどの変化球を巧みに織り交ぜ、リズムをつかんだように、坂倉選手の一発でよみがえったかのように、3人でピシャリと抑えました。
そしてその裏、宇草選手のサヨナラアーチ!!これにより、松本投手に嬉しいプロ初勝利が灯りました。初のヒーローインタビューで開口一番、「ごめんなさい」と謝った松本投手…確かに1点を失いましたが、1点で踏ん張ったことが逆転勝利を呼んだわけです。苦しい場面での2イニングピッチング、お見事でした。
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6月12日 森投手がプロ初登板
森投手のプロ初登板試合成績 |
回 |
打 |
投 |
安 |
振 |
球 |
失 |
責 |
2 |
12 |
50 |
4 |
1 |
2 |
1 |
1 |
6月12日の西武戦。
カープ先発・アンダーソン投手が6四球に、3本の本塁打を浴びるなどの大乱調で、0−9という一方的なゲーム展開となりました。そんな試合の5回裏、マウンドに上がったのはドラフト2位ルーキー・森翔平投手でした。6月7日、プロ初の1軍昇格を果たし、その後は登板がなかっただけに、ようやく機会が巡ってきました。
緊張のマウンドは1イニング目となる5回、2アウト1・2塁のピンチに、源田選手にレフト線へのタイムリーを浴びてしまい、プロ初失点を喫しました。さらに2イニング目は、1アウトから連打と四球で満塁のピンチを招きました。しかし、外崎選手に対しては内角を突く球で詰まらせ、ショートライナーに抑えると、古賀選手には外角低めの変化球でピッチャーゴロに抑え、何とかゼロでしのぎました。
今季は即戦力ルーキーが5人入団しましたが、オープン戦で炎上が続いたことで、唯一開幕1軍を逃しました。2軍で安定したピッチングを見せていましたが、1軍の先発陣が安定していたことで、なかなか出番がなく…。その中で中継ぎながら、ようやく1軍初登板となりました。その結果は2回1失点…4本のヒット、2四球と内容的には厳しいものになりましたが、2イニング目の1アウト満塁のピンチを上手く抑えたことは、これからの希望を感じるものとなりました。
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5月15日 中村健選手がプロ初本塁打
中村健選手のプロ初本塁打 |
回 |
内容 |
点 |
5回裏 |
右本塁打 |
2 |
5月15日の東京ヤクルト戦。
0−2と2点ビハインドで迎えた5回裏、小園選手のセカンドへのボテボテの内野安打でノーアウト1塁の場面で、「7番・ライト」でスタメン出場の中村健人選手に打席が回ってきました。マウンド上の大ベテランの左腕・石川雅規投手は、内外角のコーナーに投げ分ける巧みなピッチングで、揺さぶってきます。
そしてフルカウントからの6球目。外角高めの球に対して、中村健選手は逆らわずに逆方向へ。捉えた打球はぐんぐんと伸びていき、ライトスタンド最前列に飛び込む同点の2ランホームラン!右のスラッガーとの期待で入団した即戦力が、ついに放ったプロ初アーチは、試合を振り出しに戻す貴重な2点をたたき出すとともに、逆方向への一発が打てる長打力をも存分に見せつけた価値ある一発となりました。
この時期、スタメン起用も目立ってきた中村健選手。おそらくは1試合2度、ライトからの好返球で見事にホームでランナーを刺したその守備力が、首脳陣の心に焼き付いたのでしょう。守備力の高さ、強肩をアピールし、徐々にライトのポジションで出場機会を増やしています。その中で、打撃でも一発のあるところを見せつけることが出来たことは、中村健選手本人にも自信となり、より大きく成長してくれればと期待が膨らみます。
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5月3日 韮沢選手がプロ初出場&初打席
韮沢選手のプロ初出場&初打席 |
回 |
内容 |
点 |
8回裏(代打) |
四球 |
0 |
5月3日の巨人戦。
9点リードという大差で迎えた8回裏、1軍に昇格したばかりの韮沢選手が、坂倉選手の代打としてプロ初出場、初打席に立ちました。相手投手は巨人・平内投手。150キロを超えるストレートを見極め、四球を勝ち取りました。韮沢選手の初打席は、価値ある四球となりました。その後はセカンドの守備に就いた韮沢選手。守備機会はなかったものの、先頭打者のファーストゴロをカバーしようとする動きは上々でした。
プロ3年目となる韮沢選手。この日、プロ初安打初打点をマークした矢野選手が新型コロナウイルス陽性反応を受けたことで、1軍の春季キャンプに参加することになり、オープン戦まで1軍に帯同を続けました。しかし、打撃は6打数ノーヒット。結果を残せず、2軍に降格しました。ウエスタンリーグで徐々に打撃の調子を上げてきたことで、嬉しい1軍初昇格。この日、大量リードという展開もあり、1軍の雰囲気を体感することができました。3万人を超える大観衆の中でプレーできたことは、良い経験として、今後につながっていくはずです。
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5月3日 矢野選手がプロ初スタメン&初安打&初打点
矢野選手のプロ初スタメン試合成績 |
打 |
安 |
点 |
振 |
球 |
5 |
1 |
2 |
2 |
0 |
矢野選手のプロ初安打&初打点 |
回 |
内容 |
点 |
1回裏 |
中安打 |
2 |
5月3日の巨人戦。
8番・サードでプロ初のスタメン出場を果たした2年の矢野雅哉選手。初回、カープ打線が相手のミスにも乗じて、2アウトから得点を重ね、さらに満塁というチャンスの場面で打席が回ってきた矢野選手。巨人先発・赤星投手の投じた初球のストレートを積極的に振りにいき、見事に捉えた打球は鋭く二遊間を破るプロ初安打となりました。しかも、満塁という場面だっただけに、サードランナーが生還。さらに、2塁走者であるプロ初打点をマークしたばかりの中村健選手もホームイン。プロ初打点はカープに貴重な追加点となる2点タイムリーヒットとなりました。
ルーキーイヤーだった昨季、開幕1軍メンバーに入ったものの、打撃に課題があり、ほどなく2軍降格となりました。しかし、今季はキャンプイン直前に新型コロナウイルス感染もあり、1軍キャンプのチャンスを活かせなかったものの、ウエスタンリーグでも打撃で成長をアピールし、ついに1軍昇格。スタメンのチャンスを見事に活かしました。
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5月3日 中村健選手がプロ初打点
中村健選手のプロ初安打 |
回 |
内容 |
点 |
1回裏 |
左中間2塁打 |
1 |
5月3日の巨人戦。
中村健選手…開幕3試合目でプロ初スタメンとなったものの、その後は出番から遠ざかり、正直、「何のために1軍に置いているのか分からない」と感じるほどでした。しかし、打線にどうも活気がない中で、会沢選手、菊池涼選手が「コンディション不良」でスタメンから外れる中で、中村健選手にようやくスタメンのチャンスが巡ってきました。
6番・ライトでスタメン出場した中村健選手は初回、2アウト1・2塁の場面で打順が回ってきます。相手は中村健選手と同じくルーキーの赤星投手。2ボール1ストライクというバッティングカウントからの4球目、緩いカーブに見事に対応し、打球は左中間へ。その間に2塁走者・西川選手が生還し、プロ初打点となりました。しかも、左中間の打球をセンターが捕球しましたが、中村健選手が判断良く2塁を陥れる好走塁。次の塁を積極的に狙っていく姿勢を見せてくれました。
1軍には帯同しているものの、なかなか出番が巡ってこない日が続く中でのスタメン。その1打席目で、いきなり見せた長打、そしてプロ初打点。何としても結果を残したいというどん欲な姿勢が結果につながったように思います。チームを盛り上げる、貴重な追加点、そして次に「つないでいく」見事なプロ初打点でした。
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4月2日 末包選手がプロ初本塁打
末包選手のプロ初本塁打 |
回 |
内容 |
点 |
5回表 |
左中間本塁打 |
1 |
4月2日の中日戦、同点で迎えた5回表1死ランナーなしの場面。
ここで打席に立ったのは、この日、7番・ライトでスタメン出場したドラ6ルーキー・末包選手。中日の先発・笠原投手からの2球目、真ん中低めに入ってきたカットボールを、上手くすくい上げた打球は、高々と舞い上がり、非常に長い滞空時間で、きれいな放物線を描きながら、広いバンテリンドームナゴヤの、最も深い左中間スタンドに到達するプロ初アーチとなりました。
オープン戦ではレフトスタンドへの特大アーチを放ったことがあまりにも印象深い期待の長距離砲。しかし、その後はなかなか求められていた一発が出来ず、まずはプロの球に慣れるために、逆方向を意識した打撃が目立ちました。その中で放った一発は、末包選手に対してチームが期待する最大の持ち味…それをついに発揮した豪快なアーチでした。近い将来の4番、長距離砲として期待される末包選手。今年で26歳になる即戦力の選手で、近年のカープにはあまりいない、見た目からして長打力がありそうという印象を与える選手だけに、ようやく飛び出した一発をきっかけに、確実性と長打力を徐々に両立できるようになってくれば…とても夢のある存在です。
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3月30日 中村健選手がプロ初安打
中村健選手のプロ初安打 |
回 |
内容 |
点 |
7回裏 |
中前打 |
0 |
すでに3月25日の開幕戦で試合終盤に守備固めとしてプロ初出場を果たし、27日には「6番・センター」でプロ初スタメン出場を飾っているドラ3ルーキー・中村健選手が、この日の阪神戦の7回裏、床田投手の代打として打席に立ちました。
阪神先発・伊藤将投手との対戦は1ボール2ストライクと追い込まれた状況の中での5球目。外角低めの非常に難しいコースではありましたが、逆らわず、センター中心の打撃で、上手くミートした打球はセンター前へのヒットとなりました。これが中村健選手にとって3打席目にして待望のプロ初安打となりました。
その後、西川選手もヒットで続き、菊池涼選手がバントの構えから一転し、バスターが見事に決まり、ライト線への2塁打となったことで、中村健選手は本塁へ生還。中村健選手のヒットは貴重な追加点へのきっかけとなるとともに、初めてホームを踏み、プロ初得点も達成しました。即戦力として加入し、早くほしかった1本を放つことが出来たことで、ようやくプロとしてのスタートを切ったという実感がわいてきたのではないでしょうか。これをきっかけに、より大きく育ってほしいものです。
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3月29日 黒原投手がプロ初登板
黒原投手のプロ初登板試合成績 |
回 |
打 |
投 |
安 |
振 |
球 |
失 |
責 |
1/3 |
1 |
6 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
カープのドラ1左腕・黒原投手が、この日の阪神戦、7回表2死2・3塁というピンチの場面で、2番手としてマウンドに上がりました。これが黒原投手にとってプロ初のマウンドとなりました。
1点ビハインドという展開、これ以上の失点はチームの「負け」を決定づける可能性が高い緊迫の状態での登板となりました。阪神・糸原選手に対して、ストレート勝負を挑むもストライクが入らず3ボール。そこから内寄りに、さらにストレートを投げ込みました。フルカウントとした5球目のストレートは150キロを計時しました。
そして6球目、最後に投じたカットボールは低めに外れるようなボールとなりましたが、相手打者がハーフスイング。見事空振り三振を奪い、このピンチを脱しました。これが黒原投手自身、初登板でいきなりのプロ初奪三振ともなりました。大ピンチをしのぐ投球を見せてくれたことも、この日のサヨナラ勝利を呼ぶきっかけにもなりました。わずか1つのアウトを奪うための登板でしたが、そのアウトは相手に流れを渡さない大きなものでした。
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3月27日 中村健選手がプロ初スタメン&初打席
中村健選手のプロ初スタメン試合成績 |
打 |
安 |
点 |
振 |
球 |
2 |
0 |
0 |
2 |
0 |
中村健選手のプロ初打席 |
回 |
内容 |
点 |
2回表 |
三振 |
0 |
すでに開幕戦で守備固めとしてプロ初出場を飾ったドラ3ルーキー・中村健人選手が27日のDeNA戦で、6番・センターでプロ初のスタメンとなりました。2回表、2死ランナーなしの場面でプロ初打席に立ちましたが、DeNA先発・坂本裕哉投手の前に空振り三振。5回には1死1塁の場面で、またしても三振に倒れ、結局2打数2三振というほろ苦いものとなりました。
スタメンマスクをかぶっていた会沢選手がベンチに回り、坂倉選手が捕手となったことで、スタメンのチャンスが巡ってきた中村健選手。得意の左腕が相手だったことも、スタメン起用の要因となったのでしょうが、その期待に応えられませんでした。ただ、右の長距離砲としても、そしてチームのムードメーカーとしても期待される中村健選手。デビューはほろ苦いもので、即戦力ゆえに早く結果が欲しいという焦りもあるのでしょうが、シーズンの環境に慣れてくれば、初安打の日もそんなに遠くないはずです。
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3月26日 松本投手がプロ初登板
松本投手のプロ初登板試合成績 |
回 |
打 |
投 |
安 |
振 |
球 |
失 |
責 |
1 |
7 |
22 |
3 |
1 |
1 |
2 |
2 |
この日のDeNA戦でドラ5ルーキー・松本投手が2番手として、7点リードの9回裏にプロ初登板を飾りました。
オープン戦では伸びのあるストレートと多彩な変化球、コントロールで安定したピッチングを見せていましたが、やはりシーズンに入り、プロ初登板となると、今までとは違う緊張感があったのでしょう。しかも、雨が徐々に強くなるという過酷な環境の中でのピッチング…かなり難しい状況でもありました。そのプロ初登板は、いきなり3連打で1点を失うと、犠牲フライでさらに1点。2死まで奪いますが、ストレートで四球を与え、再びランナーを背負う展開に。しかし、最後は佐野選手をセカンドゴロに抑え、何とか1回を2失点にとどめました。
デビューは本人にとってはほろ苦いものになり、どんな状況でも投げなくてはならないプロの厳しさも感じたことでしょう。その中で2点を失ってしまいましたが、大量リードに守られて、逃げ切り成功に導きました。中継ぎの一角として期待される松本投手…デビューを経験し、次からは落ち着いたピッチングで中継ぎの一角を担う存在に育ってほしいものです。
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3月25日 中村健選手がプロ初出場
中村健選手のプロ初出場 |
回 |
内容 |
9回裏 |
ライトの守備につく |
この年の開幕戦となった3月25日の横浜DeNA戦は、ルーキー・末包選手の3安打の大活躍などで、11−3と大量リードで勝利を飾りました。そんな試合の9回裏、ライトのポジションに守備固めとして出場したのが、同じくルーキーの中村健人選手。右のスラッガー候補として獲得した即戦力選手ですが、デビューは「守備固め」からとなりました。
守りにも定評がある中村健選手ですが、この9回裏、セカンドゴロ、ショートゴロ、そして最後はピッチャーフライと、1度も外野に打球は飛ぶことがなく、試合は終了。特に見せ場はなかったものの、プロの世界でまずは1試合出場というスタートを切りました。
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3月25日 末包選手がプロ初出場初スタメン&初安打&初打点
末包選手のプロ初スタメン試合成績 |
打 |
安 |
点 |
振 |
球 |
4 |
3 |
1 |
1 |
0 |
末包選手のプロ初打席&初安打&初打点 |
回 |
内容 |
点 |
2回表 |
左安打 |
1 |
カープでルーキーが開幕戦でスタメン出場するのは、2006年の梵英心選手以来3人目。オープン戦から全試合に出場し、佐々岡監督から右の長距離砲として期待されているドラ6・末包選手が、7番・ライトでスタメン出場しました。
その第1打席はいきなり1死1・3塁という、相手のエラーからつかんだチャンスの場面で回ってきました。相手はDeNA先発・東投手。大学時代に対戦経験があり、本塁打を放ったというほど、相性の良さはあったようです。チャンスでの対戦は、追い込まれながらも外角低めの、見逃せばボール球かというボールにうまく合わせ、拾ったような打球はショート頭上を越えるタイムリーヒット!初打席でいきなり初安打、しかも初打点となりました。
第2打席は4回表、先頭打者として打席に立ち、初球はファースト後方へのファウル。相手のファースト・知野選手が捕球できなかったことは、末包選手にとってはラッキーでした。続く2球目は、ライナー性ながらもぐんぐん伸びて、あわや本塁打かというレフトフェンス上部の電光掲示板に直撃する2塁打!さらに第4打席にもセンター前にタイムリーを放ち、いきなりの猛打賞をマークしました。しかも「勝利打点」もマークし、守備でもフェンス際の打球を好捕するなど、攻守にわたって鮮烈なデビューでした。
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