今季のプロ初○○!!<2021年シーズン版>


6月26日 大道投手がプロ初安打&初打点

大道投手のプロ初安打&初打点
内容
2回裏 右中間2塁打 2

 6月26日の中日戦。

 この日の先発マウンドにはドラ3ルーキーの大道投手。初回に1点を失ったものの、2回以降は荒れ球を上手く活かしたピッチングで立て直し、5回までゼロを並べましたが。しかし、自身最長となる6イニング目に4失点…この回の途中で降板となりましたが、打線の援護があり、プロ初の先発での勝利を手にしました。

 そんなこの試合の2回裏、西川選手のタイムリーで同点に追い付くと、なおも2死1・2塁のチャンスに、打席には大道投手。中日・小笠原慎之介投手の初球、真ん中に入ってきたストレートを、やや振り遅れながらもしっかりスイングし、打球はやや前寄りに守っていた右中間を見事に破る2点タイムリー2塁打!

 プロ初安打は試合をひっくり返す逆転タイムリーであり、しかもプロ初打点となりました。しかも、これが勝ち越し点となり、勝利につながったために、もし「勝利打点」の制度があれば、これまた初の勝利打点ともなったわけで…。初物尽くしで、自身の先発初勝利を演出する見事なタイムリーでした。

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6月20日 石原貴選手がプロ初本塁打

石原貴選手のプロ初本塁打
内容
5回表 右本塁打 1

 6月20日の横浜DeNA戦。

0−8という、8点ビハインドの展開で迎えた5回表。この回、先頭打者として打席に入ったのは、この日スタメンマスクをかぶった石原選手。相手投手は同じ2年目の横浜DeNA先発・坂本裕哉投手。3球で追い込まれたものの、その後粘って、6球目、外角へ来た緩い変化球でした。

逆らわず、逆方向を意識しつつも、しっかりと振り抜いた打球は、ぐんぐんと伸びていき、ライトスタンドに飛び込むソロホームラン!8点ビハインドという展開ではありましたが、その後、2点差まで詰め寄っただけに、この一発はプロ初ホームランであるとともに、反撃の狼煙となる貴重な一発となりました。2軍では持ち前の打撃力でアピールしていた石原選手。ついに、1軍の舞台で長打力があるところも見せました。

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6月19日 中村奨選手がプロ初本塁打

中村奨選手のプロ初本塁打
内容
8回表 左本塁打 1

 6月19日の横浜DeNA戦。

 8回表の先頭打者である森下投手に代わって、代打で起用された中村奨選手。横浜DeNAの中継ぎ左腕である石田投手との対戦は、3球目。ど真ん中に入ってきた打ち頃のチェンジアップを見事に捉え、打球は東京ドームのレフトスタンド中段まで運ぶ見事な一発。チームにとってダメ押し点ともなる一発は中村奨選手にとってプロ初アーチとなりました。

 プロ入り4年目、ようやく1軍で結果を残し始めた中村奨選手。右中間フェンス直撃のあわや本塁打かという3塁打を放ったことはありましたが、ついに打球がフェンスを越えてくれました。右の大砲候補としても期待されるだけに、将来へさらに期待が膨らむ一発となりました。

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6月18日 玉村投手がプロ初勝利&初打点

玉村投手のプロ初勝利試合成績
7 29 115 6 10 2 2 2
玉村選手のプロ初打点
内容
2回表 左安打 1

 6月18日、横浜DeNA戦。

 高卒2年目の左腕である玉村投手は、今シーズン、ここまで4試合に登板し、すべてで5イニング以上を投げているのですが、勝ち星に恵まれませんでした。今度こそはと5度目の先発マウンドに上がりました。

 初回こそ1点を失った玉村投手は、2回表、1死1・3塁の場面で打席に入り、横浜DeNA先発・浜口投手の内角への球を、しっかりと振り抜き、詰まりながらもサードの頭上を越えていくタイムリーヒット!これが玉村投手のプロ初打点となるとともに、チームとしても1点を先制された直後に、すぐに振り出しに戻す貴重なタイムリーとなりました。

 この日の玉村投手は、右の強打者が並ぶ横浜DeNA打線に対しても臆することなく内角を突き、さらに外角のコーナーへの絶妙なコントロール、さらにストレートの球威、そしてカーブなどで上手くタイミングを外しました。先頭打者を出塁させても、努めて冷静に、自分自身の球を捕手のミットを目がけて投げ込みました。

 味方が6点というビッグイニングを作ってくれた直後、玉村投手は桑原選手に一発を浴びました。大量リードの前に、勝利を意識しすぎて崩れなければ良いが…という局面で、いきなりの一発。しかし、それでも続く伊藤光選手を外角ストレートで見事見逃し三振を奪うと、2死からオースティン選手を内角へ切り込むスライダーで空振り三振を奪いました。勝利投手の権利がかかった5回。5点のリードがあったことも、玉村投手を勇気づけたのか、それとも前回登板の福岡ソフトバンク戦で、勝利投手の権利をつかむ経験が出来たことが追い風になったのか、特に意識することなく、内角を責めながら、相手打者を打たせて取るピッチングで三者凡退に抑えました。

 球数が100球を超えた7回裏もマウンドへ。「ちょっと引っ張りすぎでは?」という思いもありました。ピッチングを見ていると、さすがにストレートの球威や変化球のキレも落ち、気力だけで投げているという印象でした。それでも、相手打者を抑えました。あくまでも低めを意識しながら、最後のひと踏ん張りで無失点に抑えました。気が付けば、横浜DeNA打線を相手に10個の三振を奪いました。高校時代には福井で奪三振マシーンとして話題となっていた玉村投手。どことなく「プチトルネード」のような独特の投球フォーム、そこからの緩急のあるピッチング…プロの舞台でも十分にピッチングを組み立てられるだけの内容のある投球を見せ、ついに「5度目の正直」でプロ初勝利をつかみ取りました!

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6月11日 大道投手がプロ初先発

大道投手のプロ初先発試合成績
5 17 84 0 5 2 0 0

 6月11日、オリックス戦。

 先発投手陣の台所事情が厳しい中、この日まで中継ぎで17試合に登板していたドラ3ルーキー・大道投手がプロ初の先発のマウンドに上がりました。大道投手は初回、先頭打者にいきなり四球を与えるなど、コントロールが乱れましたが、それでも何とかゼロで切り抜けると、徐々にエンジンがかかり、オリックス先発・山本由伸投手との見事な投手戦を演じました。

 中継ぎではストレートで押しまくるイメージが強かったものの、先発ではストレートも活かしながら、スプリットやカーブといった持ち球も随所で有効に活用。好調のオリックス打線を5回ノーヒットに抑え、マウンドを下りました。ノーヒットだっただけに続きが見たかったというのもありますが…本人も大学時代から立ち上がりはコントロールは乱れがちだったと語り、確かにその立ち上がりは不安なものでしたが、尻上がりに調子を上げてきた…その特徴を見る限りでは、先発の適性を十分にあり、今後に期待が膨らむプロ初先発でした。

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6月5日 宇草選手がプロ初本塁打

宇草選手のプロ初本塁打
内容
2回裏 中本塁打 1

 6月5日、ホーム・マツダスタジアムでの東北楽天戦。

 この日の2回裏、6番・ライトでスタメン出場した宇草選手に打席が回ってきました。マウンド上には8年ぶりに日本球界に戻ってきた田中将大投手。日米で実績十分、百戦錬磨の右腕に対して、初球、低めへのストレートを迷いなく振り抜きました。

 その打球は一瞬、センターへの深い位置へのライナーか、フェンス直撃の当たりかと思うほどに、低い放物線を描きました。しかし、打球はぐんぐんと伸びていき、バックスクリーン左にライナーで飛び込む豪快な一発でした。その打球の伸びは目を見張るものがありました。そしてこのプロ初本塁打はあの田中将大投手から放ったもの…となれば、これからの大きな自信にもつながるでしょうし、同期で先発マウンドに上がっていた森下投手へも大きな援護点となりました。

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5月29日 林選手がプロ初本塁打

林選手のプロ初本塁打
内容
2回表 右本塁打 1

 5月29日の千葉ロッテ戦。

 期待の左のスラッガーである3年目の林選手がついにそのパンチ力を1軍の舞台でも発揮してくれました。今日の千葉ロッテ戦の2回表、相手の先発・美馬投手に対して、1ボールからの2球目、真ん中に入ってきたストレートにし対して、林選手らしくフルスイングでしっかりと捉えた打球は、右中間スタンドのラッキーゾーンに飛び込むプロ初アーチを放ちました。

 打球も力強く、そしてスイングの速さも、スラッガーの雰囲気が存分に漂っていました。相手の失投ではあるのでしょうが、それを見逃さずに、積極的に振りにいき、見事に捉えてくれました。この試合でカープに先制点をもたらす大きな一発でもあり、首脳陣にも大きなアピールにもなった嬉しいプロ初本塁打となりました。

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5月28日 森浦投手がプロ初勝利

森浦投手のプロ初勝利試合成績
1.1 4 25 0 1 1 0 0

 この日の千葉ロッテ戦は先発・矢崎投手が5回途中、3つの四球を与え、さらにタイムリーを打たれるなどの乱調で、2点差まで詰め寄られ、なおも2死2塁というピンチでマウンドに上がったのが、ドラフト2位ルーキー左腕・森浦投手でした。このピンチにも、そして球場内を吹き荒れる強風にも動じることなく、千葉ロッテ・角中選手に対してフルカウントから、最後は内角へのストレートで詰まらせ、ショートゴロに抑えました。

 さらに続く6回にもマウンドへ。試合後半へのインターバルもあり、しかもイニングまたぎという難しい調整が強いられるマウンドでしたが、それでも顔色を変えずに淡々と投げる森浦投手は、1死から四球を与えるも、藤岡選手をフルカウントから外角のスライダーで空振り三振。そしてスタートを切っていた1塁走者を、バッテリーを組んだ中村奨選手が見事に刺し、この回もゼロで切り抜けました。

 このまま、カープが逃げ切り、勝利をつかんだことで、森浦投手にプロ初勝利が転がり込んできました。5回裏、5点リードを一気に吐き出してしまいそうなほどのピンチを何とかしのぎ、イニングまたぎもポーカーフェイスで見事にこなしてくれました。

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5月28日 中村奨選手がプロ初盗塁

中村奨選手のプロ初盗塁
内容
4回表 二盗

 5月28日の千葉ロッテ戦。

 「9番・捕手」でスタメン出場した中村奨選手は、4回表、1死2塁の場面で打席に立ち、放った打球はフラフラっとショート後方に上がるフライ。この日の千葉・ZOZOマリンスタジアムは10m/秒を超える強風が、あらゆる方向に吹き付ける状況。打球は風に翻弄され、ショートとレフトの間にポトリと落ちるラッキーなヒットとなりました。

 続く田中広選手の2球目、中村奨選手は2塁へスチール!捕手からの送球は微妙にそれたことで、悠々セーフとなり、これがプロ初盗塁となりました。しかも、このそれたボールを見て、3塁走者・メヒア選手が生還。中村奨選手の機動力が、相手のミスを誘い、1点を奪うことに成功した…カープ野球の真髄を見せた盗塁でもありました。

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5月19日 中村奨選手がプロ初打点

中村奨選手のプロ初打点
内容
6回表 左安打 2

 5月19日の巨人戦。

 新型コロナウイルス感染の影響で、多くの主力選手の1軍選手登録を抹消する事態となった中で、1軍に昇格した中村奨選手。もはや、支配下選手で捕手は中村奨選手と白浜選手の2人だけという中で、中村奨選手はプロ入り後初めて、捕手として、しかもスタメンマスクをかぶることになり、九里投手とのバッテリーで完投勝利を演出しました。

 そして打撃では5回に同点タイムリーの足掛かりとなるヒットを放つと、6回には無死満塁の場面で、巨人・高橋投手の真ん中よりのストレートをたたきつけ、バウンドはサーズの頭上を越えて、レフト前へ転がる2点タイムリー!これが中村奨選手にとってプロ初打点となりました。

 しかも、この打点はこの日の試合の決勝点となりました。もし、今のプロ野球にも「勝利打点」という制度があれば、中村奨選手にとってはプロ初勝利打点となったわけでもあります。ともかく、捕手として、そして打者として、初モノ尽くしで、チームの大ピンチに勝利を引き寄せる素晴らしい活躍を見せてくれました。

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5月18日 林選手がプロ初打点

林選手のプロ初打点
内容
5回表 左安打 1

 5月18日の巨人戦。

 カープはこの前日、菊池涼選手、小園選手、正隨選手の3選手が新型コロナウイルスに感染したことを受けて、総勢16選手の1・2軍入れ替えが行われました。そこで1軍に昇格した選手の1人が林選手があり、この巡ってきたチャンスに「7番・サード」でスタメン起用されました。

 この試合の5回表、1死1・3塁のチャンスの場面で林選手に打順が回ってきました。巨人先発・戸郷投手に対して、追い込まれながらも、ボールを見極め、フルカウント勝負に。粘って7球目、外寄りのストレートを逆らわずにはじき返した打球は三遊間を破る先制のタイムリーヒットとなりました。これが林選手にとってプロ初打点となりました。

 林選手は次の打席でもセンター前にはじき返すヒットを放ち、プロ初のマルチヒットも記録をしました。突然巡ってきたチャンスに2安打1打点の活躍。粘り強く、そして食らいついていく打撃を見せてくれました。将来の主砲候補だけに、この2安打をきっかけに、どんどんその素質を1軍でも発揮してほしいものです。

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5月9日 玉村投手がプロ初安打

玉村投手のプロ初安打
内容
3回表 左安打 0

 5月9日の中日戦。

 カープの先発マウンドには2年目の玉村投手が上がりました。プロ2試合目の登板となった玉村投手は、前回のデビュー戦とは異なり、堂々としたピッチングを見せていました。とりわけ、前回はストレートとスライダーの一本調子になってしまったという反省点を活かして、今日はカーブやチェンジアップという持ち球も上手く織り交ぜながら、5回を2失点に抑える好投を見せました。

さて…そんな玉村投手ですが、今日は打撃でも見せました。

 3回表2死ランナーなしの場面で、中日先発・柳投手の外寄りのストレートを逆らわずにレフト方向へ。打球はそんなに力強いものではありませんでしたが、三遊間をしぶとく破っていくヒット!これが、玉村投手にとって、プロ初安打となりました。しかも、今日に関しては、チーム初安打!打撃陣よりも、投手が先にその試合の初安打を打つ…打撃陣がもっと援護してあげないとと思うばかりです。

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5月8日 羽月選手がプロ初本塁打

羽月選手のプロ初安打
内容
4回表 右本塁打 1

 この日の中日戦。

 4回表、先頭打者として打席に立った羽月選手。中日先発・福谷投手の内角へのストレートを、力強くしっかりと捉えた打球は、大きな放物線を描いて、ライトスタンドへのフェンスをギリギリ超えるソロホームラン!167cmという小兵選手ではありますが、それでも鍛え上げられた太い腕っぷしがあるようで、入団当初よりかなりパワーもついてきました。そんな羽月選手は2軍でも本塁打を放ったことはないため、本当の「プロ初本塁打」となりましたが、それが本塁打が出にくいとされるバンテリンドームナゴヤとは…これもまた驚きです。

 試合の流れからすれば、1点を先制された直後の一発であり、非常に効果的な一発だったと思います。このまさかの一発に、ベンチは大盛り上がり!6連敗というチームの沈滞ムードをも吹き飛ばすような会心の一撃でした。

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4月29日 石原選手がプロ初スタメン&初安打&初打点&初盗塁

石原選手のプロ初スタメン試合成績
4 1 2 0 0
石原選手のプロ初安打
内容
7回表 右安打 2
石原選手のプロ初盗塁
内容
7回表 二盗

 4月29日の横浜DeNA戦。この日の先発は高卒2年目で、プロ初登板初先発の玉村投手ということもあって、2軍でバッテリーを組んだ経験が多い石原貴規選手も合わせて1軍に昇格しました。そして、石原選手がプロ初となるスタメンマスクとなりました。

 石原選手は玉村投手とのバッテリーで、ストライクを先行させる攻めの配球で、20歳になったばかりの左腕を懸命にリードしました。結果的に横浜DeNA・オースティン選手、ソト選手に一発を浴びました、5回5失点という結果でしたが、それでも3回までは被安打1、1失点(自責点0)に抑えたのですから、今後へ期待が膨らむ上々の結果でした。

 そして石原選手はこの試合で最後までマスクをかぶり、投手を懸命にリードしました。打っては7回、無死2・3塁の場面で、右中間方向へ見事にはじき返すライト前への2点タイムリーを放ちました。これが石原選手にとってプロ初安打となり、しかもプロ初打点ともなりました。その後、長野選手の打席で2塁への盗塁!けして足が速いというわけではない石原選手が、初安打でいきなり初盗塁まで決めるという初モノ尽くしの試合でした。

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4月29日 玉村投手がプロ初登板&初先発

玉村投手のプロ初登板&初先発試合成績
5 23 101 5 3 2 5 4

 4月29日の横浜DeNA戦。9連戦ということもあり、また大瀬良投手の離脱もあり、先発ローテーションの谷間となったこの日、先発に大抜擢されたのが高卒2年目の玉村投手でした。昨季、ウエスタンリーグでは1試合に登板し、1つのアウトも奪えずに6失点を喫した左腕が、フェニックスリーグ、そして今季のウエスタンリーグと結果を残してきたことで、ウエスタンリーグでの登板はプロ入り後、わずか4試合の登板で、1軍の先発チャンスを勝ち取りました。

 玉村投手の表情は、今月16日に20歳になったばかりで、どこか「制服を着れば、まだ高校生でも通じるのでは?」と思うほど。しかし、そのピッチングはどんどんストライクを奪いに行く積極性が光りました。昨夜の床田投手に続いて左腕が先発とあって、右打者は内角球をしっかりスイングしてきましたが、玉村投手の独特のためて投げるフォームに若干タイミングを外されているのか、ショートゴロに打ち取る場面が多くありました。

 やはり1軍のマウンドは2軍とは異なり、見えない疲労もあったことでしょう。しかも、この日は雨の影響で開始時間が1時間遅くなったこともあり、プロ初登板初先発としては、非常に難しい環境だったと思います。4回にオースティン選手、ソト選手に一発を浴びましたが、いずれも甘く入ったところを上手く合わせられた、相手のパワーにボールが負けたという感じのものでした。プロ初登板初先発のマウンドは5回5失点という結果でしたが、随所に「おっ」という部分も見せてくれました。なんせまだ2年目、打者がタイミングを取りにくいフォームだけでは、打者2巡目からではタイミングが合ってしまう…さらにプラスアルファを身に付ければ、もっと飛躍できる、そんな期待が膨らむ内容でした。

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4月16日 中村奨選手がプロ初スタメン&初打席&初安打

中村奨選手のプロ初スタメン試合成績
2 1 0 0 2
中村奨選手のプロ初打席
内容
5回表 左2塁打 0

 4月16日の中日戦。この日、1軍昇格を果たした中村奨選手は、本来の捕手ではなく、「2番・レフト」で、プロ4年目にして、プロ初のスタメン出場を果たしました。

 5回表、先頭打者として打席に立った中村奨選手は、フルカウントから打ち上げたファーストへのファウルフライを、相手の1塁手が捕球できずに命拾い。仕切り直しとなった次の球を見事に捉え、レフト線への2塁打となりました。相手がファウルフライを捕球できなかったことをプラスにし、チャンスを見事に活かし、プロ初安打を放ちました。その後、会沢選手のセカンドへの内野安打で、一気に本塁を突く走塁で、貴重な追加点を奪うことに成功しました。これが中村奨選手にとって、プロ初得点となりました。積極的に次の塁を狙う、カープらしい走塁を見せてくれました。

 中村奨選手の初スタメンは2打数1安打2四球と、4打席のうち3打席で出塁。自身初の出塁、初の四球、初安打に初得点と、初モノ尽くしで、低迷する打線を盛り上げました。

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4月16日 大道投手がプロ初勝利

大道投手のプロ初勝利試合成績
2 7 24 2 1 0 0 0

 4月16日の中日戦。5−3と、カープリードで迎えた6回裏。果たしてどちらに流れが傾くか分からないような展開でしたが、カープとしては是が非でもリードを守り切りたいという場面で、大道投手がマウンドに上がりました。

先頭打者の大島選手、さらに京田選手にもヒットを浴び、いきなり無死1・2塁のピンチを迎えてしまいます。しかし、続く福田選手を捉えられながらも、打球はサードに転がり、見事ゲッツー成立。さらにA・マルティネス選手のサードへの強い当たりも、堂林選手がうまくさばき、何とかこのピンチを切り抜けました。続く7回裏もマウンドに上がった大道投手は、プロ初の2イニング目でありますが、見事3者凡退に抑えました。

 ピンチでもしっかりと腕を振って、自分の球を投げ続けた大道投手は、2点のリードを守り切るピッチング。これで相手への流れを見事に断ち切り、チームを勝利に導いてくれました。プロ6試合目の登板で、嬉しいプロ初勝利となりました!

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4月10日 羽月選手がプロ初盗塁

羽月選手のプロ初盗塁
内容
6回裏 二盗

 4月10日の巨人戦、6回裏。

 この日の羽月選手は、今季初の8番でのスタメン出場というだけでなく、自身初の「センター」でのスタメンとなりました。そんな羽月選手が6回表、1死から四球を選ぶと、続く九里投手の打席で、初球から2塁へ盗塁を決めました。これが、羽月選手にとってプロ3年目での初盗塁となりました。

 実は昨季、羽月選手のは2度ほど、盗塁を仕掛けましたが、いずれも失敗に終わっていました。しかし、この年は開幕2軍スタートとなりましたが、1試合で3盗塁を決めるなど、次々と盗塁を決め、すでにウエスタンリーグではぶっちぎりの10盗塁を決めています。その俊足ぶりと、盗塁の技術を1軍でも発揮したということになります。

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4月8日 矢野選手がプロ初打席

矢野選手のプロ初打席
内容
6回表 三ゴロ 0

 4月8日の東京ヤクルト戦、6回表。1死1塁の場面で、代打で起用されたのがこの年のドラ6ルーキー・矢野選手でした。これまで守備固めや代走で起用されたことはありましたが、打席に立つのはプロで初めてのことでした。

 その初打席は、東京ヤクルト・近藤投手との対戦で、当たりはサードへの高いバウンド。懸命に走った矢野選手は、ファーストへヘッドスライディングしましたが、それもむなしく間一髪でアウトとなりました。一瞬、打球の行方を目で追ってしまったことで、一歩目が出遅れてしまったのかもしれません。ただ、素晴らしいファイトを見せてくれました。1塁はかなり際どいタイミングでした。見る方向によっては、セーフと判定されたかもしれません。そこまで際どいものでしたが、佐々岡監督はリクエストせず…。ルーキーの懸命なプレーだからこそ、一か八かリクエストしてみてほしかった…

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3月31日 大道投手がプロ初登板&初ホールド

大道投手のプロ初登板&初ホールド試合成績
1 4 22 2 1 0 0 0

 3月31日の阪神戦、8回表。栗林投手、森浦投手とともに、即戦力投手のルーキートリオの一角である大道投手がついにデビューを飾りました。おそらくは、同期で開幕1軍入りを果たした選手が続々デビューする中で、「出番はまだか」と腕をぶして、この日を待っていたことでしょう。2点リードの8回表から、3番手としてマウンドに上がりました。

 先頭の阪神・近本選手に対して、11球粘られ、12球目、内角低めへ渾身のストレートで見逃し三振を奪うも、そこから連打を浴びて1・2塁のピンチに。しかし、大山選手を高めの伸びのあるストレートでひっかけさせ、ショートゴロゲッツーに抑えました。なかなか決め球で決めきれずに苦しんでいる印象はありますが、それでもしっかりと腕を振って投げ抜きました。1回無失点に抑え、プロ初ホールドもマークし、上々のデビューとなりました。

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3月28日 石原選手がプロ初出場・初打席

石原選手のプロ初出場・初打席
内容
9回表(出場) 捕手 -
9回裏(打席) 四球 0

 3月28日の中日戦、9回表。0−0という、決め手に欠ける試合展開の中で、9回表、マスクをかぶったのが2年目の石原貴規選手でした。会沢選手にも、途中出場の坂倉選手にも代走を送った関係で、ついに石原選手の出番がやってきました。これがプロ初出場となりました。

石原選手はルーキー・栗林投手を懸命にリード。最速151キロのストレート、フォークを上手く使って、3人で抑える見事なリードを見せると、その裏の攻撃では何と2死1・2塁というサヨナラのチャンスでプロ初打席を迎えました。緊張を振り払おうと、初球から積極的に振りにいき、2球で追い込まれますが、その後は中日・祖父江投手のスライダーに手を出さず、しっかりとボールを見極めて、四球をもぎ取る粘りを見せました。リードでも打撃でも、プロ初出場とは思えないくらい存在感をアピールしました。

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3月27日 栗林投手がプロ初登板&初セーブ

栗林投手のプロ初登板&初セーブ試合成績
1 3 10 0 1 0 0 0

 3月27日の中日戦、9回表。4−1とカープがリードした展開で9回表のマウンドに立ったドラ1ルーキー・栗林投手。ルーキーながら守護神に抜擢された右腕は、オープン戦でも修羅場を切り抜けたこともあってか、いつもより堂々とした登板のようにも見えました。

 先頭打者を自慢のフォークでセカンドゴロに抑えると、続く打者は初球をピッチャーゴロ。軽快にさばき、最後は根尾選手に対して、最後はフォークで空振り三振!ストレートは150キロを計時しましたが、全体的に変化球が多かった印象でした。それでもしっかりと3人で抑え、プロ初セーブをマークしました。守護神としての一歩を踏み出しました。

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3月27日 森浦投手がプロ初登板&初ホールド

森浦投手のプロ初登板&初ホールド試合成績
1 6 22 0 0 3 0 0

 この日の中日戦、7回表。先発の九里投手の後を継いで、2番手としてプロ初登板したドラ2ルーキー・森浦投手。あっさりと2つのアウトを奪いましたが、木下拓選手にストレートの四球を与えると、続く根尾選手には追い込みながらも死球を与えてしまい、さらに四球で、満塁に…。オープン戦とは違う雰囲気、そして前夜に逆転負けをしている以上、今日は負けられないという中で、さすがのポーカーフェイスの森浦投手も緊張したのでしょう。

 しかし、この2死満塁の大ピンチで、ベテランの大島選手を初球、セカンドゴロに抑え、何とか自分で作った大ピンチを脱することに成功しました。1回無失点に抑え、3点リードを守ったまま、次に託しました。カープはそのまま勝利したため、森浦投手にはプロ初ホールドも同時達成となりました。

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3月26日 矢野選手がプロ初出場&初得点

矢野選手のプロ初出場&初得点
内容
9回裏 代走 0

 この年の3月26日の中日戦、9回裏1死2塁の場面で、レフト線へタイムリー2塁打を放った坂倉選手の代走として出場したのが、ドラ6ルーキー・矢野選手。今年の支配下ルーキー勢の中では唯一の野手であるものの、開幕1軍メンバーに入った矢野選手ですが、一番乗りでのプロ初出場となりました。

 2死後、菊池涼選手のライトフェンス直撃の2塁打で、矢野選手はホームに生還し、1点差に詰め寄るホームを踏みました。これが矢野選手のプロ初得点にもなりました。初出場が代走でしたが、初得点のおまけ付きとなりました。

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