今季のプロ初○○!!<2019年シーズン版>


8月1日 坂倉選手がプロ初本塁打

高橋大選手のプロ初本塁打
内容
9回表 右本塁打 3

 8月1日の巨人戦。

 この日、カープは試合終盤に入り、リードを広げ、3点差で最終回を迎えました。

 2アウト1・3塁とチャンスの場面で、今村猛投手に代わる代打として登場したのが坂倉選手でした。マウンド上の巨人・大竹寛投手の3球目。内角へのストレートを見事に弾き返し、ライナー性となった打球は勢いよくライトスタンドに到達する、勝利を決定付ける豪快な3ランホームラン!その高い打撃センスで高卒ルーキー時代から1軍も経験した中で、1年目、2年目とわずかながらに出場機会を増やし、プロ3年目にして待望のプロ初アーチとなりました。着実な成長を感じさせる一打でした。

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6月28日 高橋大選手がプロ初本塁打

高橋大選手のプロ初本塁打
内容
3回表 左本塁打 1

 6月28日、DeNA戦。

 この日、相手の先発がこの日の時点でセリーグトップの防御率を誇っていた左の今永昇太投手だったこともあってか、プロ入り後初めて「1番・レフト」でスタメン出場した高橋大選手。1打席目こそサードゴロに終わりましたが、先頭打者として巡ってきた3回表の第2打席、3回表の第2打席。簡単に2ストライクと追い込まれながらも、4球目の内角に入ってくる高めのストレートを完璧に捕らえて、打球はライナーで、ぐんぐんと伸びていき、カープファンで真っ赤に染まったレフトスタンドに到達しました。1番抜擢で最高の結果を残しました。

 ただ、この年は丸佳浩選手がFA権行使で巨人に移籍したものの、それでも鈴木誠也選手、外野に転向したばかりの西川龍馬選手、そしてカープが人的補償で獲得した長野久義選手、さらには野間峻祥選手と外野の戦力は豊富すぎて、高橋大選手にとっては本塁打を放っただけでは、なかなか彼らに割って入るのは難しく、出場機会は増えなかったのは残念であり、プロ野球の厳しさなのでしょう。しかし、待望の一発は印象深いものとなりました。

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6月25日 九里投手がプロ初完封勝利

九里投手のプロ初完封試合成績
9 29 107 3 3 0 0 0

 6月25日の楽天戦。

 交流戦期間中、雨で中止になった試合の振り替えということで、1試合のために仙台へ移動したカープナイン。そして、日頃はマウンドに上がることのない敵地の球場で、しかもスライド登板という調整面でも難しい状況の中で先発したのが九里投手でした。

 九里投手は初回から多彩な変化球を低めに集める丁寧なピッチングに、バックの守りにも助けられながら、楽天打線から凡打の山を築きます。2回にウィーラー選手にヒットを浴びますが、7回までこの1安打に抑えます。8回に先頭打者にヒットを許しますが、その後はゴロに打たせてとり、ランナーを得点圏に進めません。

 打線は初回に菊池涼介選手のホームラン、さらに5回に西川龍馬選手の内野ゴロの間に1点と、計2点という、けして恵まれた援護ではありませんでしたが、九里投手は「2点で十分」とばかりの素晴らしい投球。9回も先頭打者にヒットを許したものの、次の打者をゲッツーに抑え、最後はレフトフライに抑えてゲームセット!九里投手が楽天打線に対し、2塁すら踏ませない最高のピッチング。しかも無四球でのプロ初完封勝利達成となりました。

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6月20日 小園選手がプロ初出場&初スタメン&初安打

小園選手のプロ初スタメン試合成績
5 1 0 2 0
小園選手のプロ初安打
内容
1回裏 左安打

 6月20日、ロッテ戦。

 この日、プロ入り後初の1軍昇格となったこの年のドラ1ルーキー・小園海斗選手。そして、いきなり1番・ショートでプロ初出場を初スタメンで飾りました。カープで高卒1年目のルーキーが1軍の公式戦に出場するのは坂倉将吾選手以来2年ぶり、しかもスタメンとなると2013年の鈴木誠也選手以来となり、球団の期待の高さとともに、高卒ながら1年目から2軍で結果を残してきた証でもあります。

 そんな小園選手は初回、いきなりロッテ先発・種市投手からレフト前にヒットを放ち、プロ初安打をマーク。しかも、その後、西川選手の右中間へのタイムリー3塁打でホームに生還し、プロ初得点のおまけ付きとなりました。この日は2、3打席目は三振、4打席目はレフトフライ、5打席目はセカンドゴロと、5打数1安打…プロはけして甘くないことも痛感したのではないでしょうか。

 ちなみにこの日、小園選手がスタメン出場したことで、635試合連続フルイニング出場の記録を継続していた田中広輔選手の記録が途絶えました。どこか世代交代の足音が聞こえてくるかのような、小園選手のプロ初安打でした。

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6月19日 高橋大選手がプロ初打点

高橋大選手のプロ初打点
内容
5回裏 中安打 1

 6月19日、ロッテとの交流戦。

 この日、序盤から小刻みに得点を奪われ、0ー3と3点のビハインドで迎えた5回裏。会沢選手の2塁打などで2アウト3塁のチャンスで、打席には8番・センターでスタメン出場した高橋大樹選手。ロッテ先発・岩下大輝投手に対し、初球のフォークを詰まりながらもセンター前にはじき返すタイムリーを放ちました。これがプロ7年目にして、嬉しいプロ初打点となり、ベンチは同期入団の鈴木誠也選手らが喜びを爆発させていました。

 この年のスタメン起用は2度目。チームが相手投手の攻略に苦しむ中で、高橋大選手は起用のチャンスをつかむべく、8回にもライト線へのヒットを放ちらチーム唯一のマルチヒットを記録し、猛烈なアピールを見せました。

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6月7日 遠藤投手がプロ初登板

遠藤投手のプロ初登板試合成績
1 3 14 0 1 0 0 0

 6月7日のソフトバンクとの交流戦。

 試合は中盤にソフトバンクに得点を奪われ、0ー4と4点のビハインドという展開で迎えた7回表。マウンドに上がったのは、ちょうどこの日、プロ入り2年目で初めて1軍に昇格した遠藤投手でした。

 先頭打者から三振を奪い、プロ初奪三振をマークすると、その後は内野ゴロ2つで、三者凡退の完璧なリリーフを見せました。特に3人目の打者は実績十分のベテラン・内川聖一選手であり、なんせ強打のソフトバンク打線を、1イニングではありながら3人で抑えた最高のデビューは、今後への期待が膨らむピッチングとなりました。

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5月30日 山口投手がプロ初先発&初勝利

山口投手のプロ初先発試合成績
7 23 95 1 38 1 0 0

 5月30日のヤクルト戦。

 この日の先発マウンドには高卒2年目山口翔投手が上がりました。プロ初先発のマウンドでしたが、まずは自分のピッチングスタイルを崩すことなく、1つずつアウトを奪っていく…そう心に決めていたようで、実際の投球でもストレートでぐいぐいと押しながら、変化球も織り交ぜていく攻めのピッチングを見せました。

 初回を三者凡退で切り抜ける上々の立ち上がり。その後も、心に決めていたとおり、1つずつアウトを着実に積み重ねました。3回には初めて四球でランナーを出しましたが、冷静にその後をしっかり抑え、4回は山田哲人選手、村上宗髑I手を連続三振。ストレートに球威があり、フォークやスライダーは低めに集まり…けして球種が豊富なわけではないのですが、押して押して、時々引くというバランスが素晴らしかったと思います。

 そんな山口投手が好投を続ける中、打線は小刻みに得点を積み重ね、7回までに11点を奪いました。この大量援護も山口投手を大きくアシストし、気が付けば、7回に村上選手にレフトへの詰まった当たりのヒットを打たれるまで、ノーヒットピッチングを続けていました。7回を投げてわずか1失点、そして打線の大量援護で、初先発で初勝利も手にしました。そして、この日の勝利がカープの月間19勝という球団新記録樹立にもつながったのです。

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5月12日 アドゥワ投手がプロ初完投&初打点

アドゥワ投手のプロ初完投試合成績
9 22 35 8 3 0 1 1
アドゥワ投手のプロ初打点
内容
2回裏 右安打 1

 5月12日、DeNA戦。

 この日の先発マウンドには、この年から先発に転向したアドゥワ投手。すでに1軍での初先発は経験済みという中でのマウンドとなりました。
 そんな期待の若手が先発ということで、打線は初回から鈴木誠也選手の3ランで幸先よく先制し、2回にはアドゥワ投手自身が自分を援護するライトへのタイムリーヒットを放ちました。アドゥワ投手にとって、これがプロでの初打点となりました。3回、4回と小刻みに得点を積み重ね、6回を終わって、リードは7点となりました。

 これだけの大量援護に守られて、アドゥワ投手は持ち味の低めに集める投球で、ランナーを出しながらも粘りの投球で相手打線を抑えていきます。5回に伊藤光選手にソロホームランを浴びますが、それ以降も出塁を許しては、相手の主軸と対戦するというピンチもありましたが、それでも何とか切り抜け、いよいよ最終回。2アウトからヒットを許しましたが、最後の打者をセカンドゴロに抑え、ゲームセット!アドゥワ投手にとって、先発としての初勝利はなんと見事なプロ初の完投勝利となりました。しかも、この日は「母の日」。ヒーローインタビューでは故郷・熊本のお母さんへ向けて、「やっと恩返しが出来た」とコメントしました。

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5月7日 山口投手がプロ初登板

山口投手のプロ初登板試合成績
2 10 32 3 2 1 0 0

 5月7日の中日戦。

 この日の先発・野村投手の乱調と味方のエラーが重なり、4回までに5点を失うという劣勢の展開。そこで5回のマウンドに上ったのは、前日にプロ初の1軍昇格を果たした当時2年目の右腕・山口翔投手でした。昇格が分かったときから、緊張でかなりドキドキしていたようでした。

 1イニングは1アウトからヒットと死球でピンチを招きましたが、打順が下位打線に回ったことで、最後は中日先発大野雄大投手から、真ん中寄りのスライダーで見逃し三振を奪いました。これが自身初の奪三振となりました続く2イニング目。相手はストレートが主体ということもあって、とにかく積極的にそのストレートに狙いを定め、次々と初球から積極的に振ってくる中日打線に対して、このイニングも2安打を打たれ、ピンチは招きましたが、最後は阿部寿樹選手に対して、この日最速の149キロの豪快なストレート外角いっぱいに決めて、見逃し三振!最後に最高のボールを見せ、このピンチを脱し、2イニングをなげて無失点という上々のデビューを飾りました。

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4月23日 アドゥワ投手がプロ初先発

アドゥワ投手のプロ初先発試合成績
7 29 105 6 3 3 2 2

 4月23日の中日戦。

 この日、先発のマウンドに上がったのは、前年、高卒2年目ながら中継ぎとして頭角を現し、優勝にも大きく貢献したアドゥワ投手。本格的に先発に転向したこの年、自身初の先発マウンドとなりました。ただ、そんな初舞台は雨模様…なぜか若手が登板する日に限って、試練を与えるような天気になりがちです。

 アドゥワ投手は初回、いきなり先頭の平田良介選手に、しかも初球をバックスクリーンに一発を浴びるという波乱のスタートとなりました。その後も2死1・2塁とピンチを招きましたが、何とか続く打者をセカンドゴロに抑え、立ち上がりを1失点で切り抜けました。

 打線は長野選手の犠牲フライですぐさま同点に、続く2回には磯村選手の一発で逆転に成功。アドゥワ投手はその後もボールを低めに集める丁寧なピッチングを展開しました。5回にまたしても平田選手に一発を浴びて同点にされますが、アドゥワ投手は6回の無死1・2塁のピンチも無失点で乗り切るなど、粘りのピッチングで7回までを投げ、平田選手の2本のソロホームランによる2点に抑え、プロ初先発ながらいきなりQS(6イニング以上3自責点以内)を達成し、先発への適応も十分に見せました。

 ちなみにこの試合は小窪選手のサヨナラ打で勝利!アドゥワ投手に勝ち星はつきませんでしたが、粘りのピッチングで相手に必要以上に得点を与えなかったことで、チームに勝利を呼び込みました。

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4月13日 床田投手がプロ初完投勝利

床田投手のプロ初完投試合成績
9 31 127 4 6 2 1 1

 チームは5連敗、しかも大敗が目立つ中、この日の先発はプロ3年目、トミー・ジョン手術からの復活を果たした床田投手でした。

しかし、試合は初回、カープが大チャンスをつかみながら、1点止まり。消化不良の攻撃が終わり、マウンドに上がった床田投手はいきなり神里選手に一発を浴びました。やっとのことで奪った1点を、あっさりと奪われてしまいました。

ところが、床田投手は一発にはまるで動じることなく、あくまでも自分のピッチングに集中していました。ストレートは140キロ代後半、それでいてドロンとしたカーブやチェンジアップで上手く緩急をつけながら、特に右打者に対しては外へわずかに逃げていくようなツーシーム気味のボールを上手く活かしました。

4回裏1死から筒香嘉智選手の右ひじに死球を与えてしまいました。右球場内は騒然とし、しかもそれにより筒香選手は交代せざるを得なくなりました。しかし、床田投手はこれにも動じることなく、あくまでも自分のペースで、続く宮崎敏郎選手をサードゴロゲッツー!リズムのあるピッチングに、バックの守りも軽快で、難しい打球処理を見事にこなしてのゲッツーでした。

その後も相手を寄せ付けないピッチング。9回裏のマウンドにも上がり、こんなときに限って味方の悪送球エラーがありましたが、それでも冷静に、自分のペースを崩さずに、最後は佐野選手をサードゴロゲッツー。味方の6点の援護にも恵まれ、9回1失点で、見事にプロ初完投勝利を決めた瞬間でした。カープで日本人左腕投手が完投勝利を達成したのは、2016年の戸田隆矢投手の完封勝利以来でした。

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3月31日 坂倉選手がプロ初スタメン

坂倉選手のプロ初スタメン試合成績
3 0 0 2 0

 高卒ルーキーながら1軍出場を果たし、プロ初安打初打点もマークしましたが、その後は1軍でわずかながらチャンスは与えられたものの、スタメン出場するまでにはなかなか至れなかった坂倉選手。捕手という確固たるレギュラーがいるポジションでは、なかなかスタメンは難しいところ。

 そこで、持ち前の打撃センスを活かし、出場機会を増やすために外野の守備にも挑戦したこの年、開幕間もない巨人戦で「6番・レフト」で待望のプロ初のスタメン出場を果たしました。しかし、第1打席は2死2塁の場面で空振り三振、続く打席は先頭打者でしたがセカンドゴロ、第3打席も先頭打者でしたがまたも三振。良いところなく、次のイニングから守備交代でベンチに下がりました。坂倉選手にとっては悔しさが残るスタメンデビューとなりました。

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3月30日 島内投手がプロ初登板

島内投手のプロ初登板試合成績
1 6 28 0 1 3 1 1

 この年のドラフト2位ルーキー・島内投手。150キロを超えるストレートには伸びがあり、春季キャンプでアピールすれば、オープン戦では中継ぎで登板した6試合すべてを無失点で抑えるという更なる猛アピールで開幕1軍のキップをつかみ取りました。

 そしてこの日、マツダスタジアムで行われた巨人戦は2−4とカープ劣勢の試合展開で、9回表、ついに島内投手にプロ初登板が巡ってきました。しかし、オープン戦とはまるで異なる緊張感の中で、なかなかコントロールが定まらずに3つの四球を与え満塁としてしまい、ショートゴロの間に1点を失ってしまいました。これが実戦初失点となったわけですが、オープン戦とシーズンの違い…その大きさを肌で感じたプロ初登板だったのではないでしょうか。

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