大瀬良投手のプロ初セーブ試合成績 | |||||||
回 | 打 | 投 | 安 | 振 | 球 | 失 | 責 |
2/3 | 2 | 6 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
この年、中継ぎに転向した大瀬良投手。
この日の阪神戦、4−0と4点リードの状態で守護神・中崎投手にスイッチしました。しかし、その中崎投手がピリッとせず、梅野選手に2ランを浴びて、さらに連打を許して、1死1・2塁のピンチ。同点のランナーを出塁させてしまい、ここでマウンドに大瀬良投手が登りました。
ここで福留選手にヒットを許し、なんと満塁に…。同点のランナーをスコアリングポジションに進めてしまいましたが、ゴメス選手をショートゴロゲッツーに抑え、何とか逃げ切りに成功しました。2点差でマウンドに上がり、逃げ切ったことで、大瀬良投手にプロ初セーブが灯りました。中継ぎに転向し、ようやくその役割に慣れてきた様子の大瀬良投手にとって、うれしいプロ初セーブだったことでしょう。
福井投手のプロ初打点 | ||
回 | 内容 | 点 |
5回表 | 遊ゴロ | 1 |
東京ドームでの巨人戦の先発マウンドには福井投手が上がりました。試合は4回を終わって2−2の同点。
迎えた5回表、先頭の梵選手のセーフティーバントが相手のエラーを誘い、田中広選手がセンターへのヒット。連打でチャンスを作り、1死1・3塁とすると、打席には福井投手。打球はショートへのボテボテの当たり。それが功を奏して、サードランナー・田中広選手がホームイン!福井投手のプロ初打点はチームの勝ち越し点を生み出しました。
このプロ初打点で、3−2と、カープは勝ち越し、そのままこの1点を守りきっての勝利!今ではもうありませんが、この福井投手のプロ初打点が、いわゆるプロ初の「勝利打点」にもつながりました。9番目の打者である投手が自分自身にも勝利を灯した大きな大きなプロ初打点でした。
薮田投手のプロ初登板初先発初勝利試合成績 | |||||||
回 | 打 | 投 | 安 | 振 | 球 | 失 | 責 |
5 | 23 | 88 | 5 | 4 | 2 | 2 | 2 |
この年のドラフト2位・薮田投手は亜細亜大時代、故障が多く、4年間で1勝を挙げることができなかったものの、テイクバックの小さなフォームからの豪快なストレートは注目を集める存在でした。それよりも、広島市内でタクシードライバーをしていた薮田投手のお母様がたまたま乗せた松田オーナーに売り込みをしたことも、入団のきっかけとなったのは有名なエピソードです。
「素材型」とされたいた薮田投手ですが、ルーキーイヤーの7月1日…意外と早い段階で1軍のマウンドに上がりました。しかも舞台は東京ドームで、いきなりの先発のマウンド。その後、チームメイトになる長野選手に先頭打者本塁打を浴びる波乱のスタートとなりました。3回にも長野選手にタイムリーを浴びました。それでもランナーを出しながら、ピンチを招きながらも、何とか5回までを2失点で投げ抜きました。
5回を終わって2−2の同点でしたが、6回に巨人先発・杉内投手を一気に攻略し、6点のビッグイニング!これで勝負を一気に決めるとともに、薮田投手にとっては粘りの投球が報われるプロ初登板初先発を初勝利で飾りました。大学で1勝もできなかった素材型の右腕が、プロの舞台で1年目から手にした1勝でした。
大瀬良投手のプロ初ホールド試合成績 | |||||||
回 | 打 | 投 | 安 | 振 | 球 | 失 | 責 |
1 | 4 | 15 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
昨季の新人王で、2年目に更なる飛躍が期待された大瀬良投手。
しかし、自身は好投しても、なかなか勝利に恵まれない状況が続き、けして調子が悪いわけではなさそうなのに、「気分転換で中継ぎに回した方が良いのでは?」という雰囲気もあり、さらに中継ぎ陣の投手事情もあいまって、中継ぎに配置転換することに。そんな大瀬良投手が遠回りした時期でもありました。
リリーフに転向して5試合目となった中日戦。1点リードの8回表に2番手として登板し、先頭打者を出しながらも、何とかゼロにしのぎました。その直後に田中広輔選手にタイムリーなどでリードを広げ、そのまま逃げ切りに成功し、大瀬良投手にプロ初ホールドが灯りました。この年は中継ぎに回った大瀬良投手ですが、その後は先発として活躍することに。このプロ初ホールドも、そんな「エース」への道のエッセンスの1つだったのでしょう。
飯田投手のプロ初登板試合成績 | |||||||
回 | 打 | 投 | 安 | 振 | 球 | 失 | 責 |
1 | 3 | 18 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
この年のドラ6ルーキーは技巧派左腕で、社会人から入団ということで即戦力の期待も高い飯田投手。開幕1軍こそは逃したものの、この前日、ようやく1軍初昇格を果たしました。
カープ優勢で試合を進めながら、6回に一挙8点を奪われ、逆転を許すという展開で、7回表に飯田投手の登板のチャンスがめぐってきました。7点ビハインドという敗戦処理の中でプロ初マウンドに立ち、2死から比屋根選手に2塁打を浴びましたが、それでも1回を無失点に抑える好投で、プロ初登板を飾りました。特に中継ぎの左投手に求められる「左打者をしっかり抑えられるか」というテーマに対して、対戦した川端選手、雄平選手と言った主力の左打者をともに内野ゴロに抑え、今後に期待が膨らむ結果となりました。
野間選手のプロ初本塁打 | ||
回 | 内容 | 点 |
8回裏 | 右本塁打 | 1 |
この年、1軍監督に就任した緒方監督の期待が大きいドラ1・野間選手。開幕1軍メンバーに入り、プロ初出場、初安打、初打点に初盗塁と、順調にプロのスタートを切りました。そしてこの日の中日戦では、6回裏に代走として出場していました。
そして迎えたこの日の第1打席。8回裏、中日の左腕・浜田智投手から放った打球は、ライナーでぐんぐんとライトスタンドへ伸びていき、スタンドイン!!プロ初本塁打となるソロホームランはチームにとって貴重な追加点となる一発となりました。ただ、開幕から1ヶ月もたたないうちに放ったプロ初本塁打でしたが、プロの壁はそんなに低いわけでもなく、この年のホームランは後にも先にもこの1本でした。
野間選手のプロ初打点 | |
回 | 内容 |
10回表 | 二盗 |
チームでも屈指の俊足が自慢の野間選手。ルーキーイヤーから積極的に起用され、この日、延長戦の場面で、菊池選手が三振する間にセカンドを陥れる盗塁に成功しました。これが野間選手にとって、プロ初盗塁となりました。
この年、8盗塁を決めた野間選手。しかし、それ以上に驚きなのは、この年、チームでは2位、リーグでも2位の6本の3塁打を放ったということ。シーズン41安打のうち6本が3塁打ですから、それだけ俊足が大きな武器であり、それは今後、優勝へも大きく貢献する持ち味となりました。
野間選手のプロ初打点 | ||
回 | 内容 | 点 |
8回表 | 中3塁打 | 1 |
緒方監督の期待の高さもあって、開幕直後であるにもかかわらず、「1番・ライト」で先発出場した野間選手。俊足、強肩で巧打の選手ではありましたが、さすがにルーキーにいきなり、1番バッターというのは…という感じもありました。
そんな野間選手がこの日の横浜DeNA戦の8回表、ランナーを2塁において、センターの頭上を越える3塁打を放ち、セカンドランナーをホームに迎え入れました。これが野間選手にとってはうれしいプロ初打点。自分の打点がスコアボードに灯った瞬間でした。
鈴木選手のプロ初盗塁 | ||
回 | 内容 | 点 |
8回表 | 二盗 | 0 |
後にチームの4番として大きく成長する鈴木誠也選手。2015年当時は、まだ1軍でも駆け出しの頃で、俊足を活かして、1番打者の座を野間選手と争っている時期でもありました。そしてこの日はスタメンを外れ、1番を野間選手に譲ってのベンチスタートとなりました。
鈴木選手に出番が回ってきたのは8回表。その年の新外国人・グスマン選手の代走として登場した鈴木選手は、2死1塁の場面で2塁へ盗塁を決めました。これがプロ初盗塁となりました。俊足でもある4番打者…将来は「トリプルスリー」の期待も高まった鈴木選手の1つ目の盗塁でした。
野間選手のプロ初スタメン・初安打試合成績 | ||||
打 | 安 | 点 | 振 | 球 |
5 | 2 | 0 | 2 | 0 |
緒方監督の期待も大きかったルーキー・野間選手。1年目ながら、開幕1軍メンバーに選ばれ、いきなり開幕戦でプロ初出場も果たしましたが、3試合目にはついに「1番・ライト」でプロ初スタメンを飾りました。しかもいきなりリードオフマンの1番打者でした。
そんな大抜てきでしたが、いきなり第1打席で東京ヤクルト・杉浦投手からライト線に2塁打を放ち、これがプロ初安打となりました。2打席目もヒットを放ち、いきなりマルチヒットを記録。その後の3打席は凡退で、うち2打席で三振という結果に終わりましたが、いきなりの初スタメンで2安打という申し分ない結果を残し、今後への期待が膨らむ内容となりました。
美間選手のプロ初出場&初スタメン試合成績 | ||||
打 | 安 | 点 | 振 | 球 |
3 | 0 | 0 | 1 | 0 |
プロ入り3年目、右の長距離砲として期待された美間選手。オープン戦から打撃力でアピールし、ついに開幕1軍のキップを勝ち取りました。初めての1軍昇格とともに、開幕2戦目で「7番・サード」でいきなりスタメン起用されました。
というのも、この試合は東京ヤクルト戦。相手の先発は左腕の石川投手。実は、開幕前のオープン戦で美間選手はこの石川投手からレフトスタンドに豪快な一発を放ちました。このホームランが「開幕1軍」を決定づけるとともに、「石川キラー」の可能性を期待してのスタメン起用となったのです。しかし、やはり相手は百戦錬磨のベテラン。何度も同じようにやられるわけもなく、シーズンに入れば、まるで違う投球。その前に、プロ初打席はレフトフライ、2打席目はサードゴロ、そして最後は三振と、良いところなく終了…そしてその数日後、2軍降格となりました。しかし、1軍での出場を果たしたことで、今後への期待は膨らんだ試合でもありました。
野間選手のプロ初出場・初打席 | ||
回 | 内容 | 点 |
10回裏 | 二飛 | 0 |
この日、マツダスタジアムの歴史で初めてのプロ野球開幕戦。しかも緒方新監督を迎えての、最初のゲーム。そんな歴史的かつ、新しい船出となる試合は、東京ヤクルト戦。カープが終盤に2点を追いついたものの、延長11回に2点を奪われ、黒星という結果に終わりました。
そんな試合の8回裏、代走でプロ初出場を飾ったのが、この年のドラ1ルーキー・野間選手。1年目から開幕1軍メンバーに入り込み、そしていきなり出場機会を得ました。延長10回裏には、初打席に入り、セカンドフライに終わっています。緒方監督の期待が大きかった1年目、プロとしての船出は静かにスタートを切りました。