白浜選手のプロ初安打 | ||||
打撃結果 | 打点 | 三振 | 四死球 | 本塁打 |
左安打打 | 1 | 0 | 0 | 0 |
ついにかつてのドラ1が8年目にして1軍で花開きました。白浜選手がプロ初安打を放ったのですが、これが何と初打点とサヨナラ打のおまけつき!この日は中日とのシーズン最終戦だったのですが、1−1で迎えた9回裏、2死2類という場面で、バッターボックスには白浜選手。当時・中日のチェン投手から放った当たりは左中間を破っていくサヨナラ打となりました。
1軍に昇格するのもやっとの思いだった白浜選手。一時は戦力外の候補になったこともあるようですが、それでもここまで頑張ってきた結果が、この日のプロ初安打を生んだのでしょう。しかもサヨナラヒットのおまけつき…これまでの努力を神様は見ていたんでしょうね。
今村投手のプロ初セーブ | |||||||
回 | 打 | 投 | 安 | 振 | 球 | 失 | 責 |
1 | 3 | 11 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 |
2012年、今村投手はセットアッパーの地位を確立し、チームには絶対に欠かせない存在になりました。そして、その一歩がこのプロ初セーブだったのかもしれません。この日、3点というリードはあったものの、相手打線を三者凡退に抑える好投を見せました。そしてこれがプロ初セーブとなったのです。
将来はやはり守護神になってほしい投手。1年前までは先発の一角を期待されながらも、この年、中継ぎとして頭角を現してきたのです。150キロを超える速球を取り戻し、着実に将来の守護神へ向けての階段を登り始めました。このプロ初セーブはその一歩目となることでしょう。
白浜選手のプロ初出場(以下はその試合の成績) | ||||
打撃結果 | 打点 | 三振 | 四死球 | 本塁打 |
三ゴロ | 0 | 0 | 0 | 0 |
プロ8年目にして、ついにこの日がやってきました。かつてのドラ1、そして広陵高時代はチームを優勝に導いた捕手・白浜選手がついに1軍に昇格、そしてすぐさま途中出場ながら、プロ初出場を決めました。この日、8回の守備から出場し、続く9回にはセリーグを代表するストッパーである岩瀬投手を相手にサードゴロに抑えられました
実は、プロ2年目のシーズンに、シーズン終盤の消化試合で1軍に昇格した経験はあるんです。でも、出場機会はなく、あくまでも1軍の空気を吸うだけで終わってしまいました。それから、次の1軍昇格までが長かった…。でもプロとしてのスタートを、遅ればせながらに切った白浜選手。ここからドラ1の輝きを見せることは出来るのでしょうか。
福井投手のプロ初完投勝利 | |||||||
回 | 打 | 投 | 安 | 振 | 球 | 失 | 責 |
9 | 33 | 108 | 6 | 6 | 1 | 1 | 1 |
2011年のドラ1ルーキー・福井投手。この年、シーズンを通して先発ローテーションを守りきり8勝をマークしましたが、その中の6勝目は横浜戦で、見事完投勝利を達成しました。なんせ、この日は打線の強力な援護で、2回を終わって6−0と大量リード。そのリードに守られて、福井投手は悠々と投げている感じでした。
この年の福井投手は横浜DeNAを相手に猛烈な強さを発揮し、8勝のうち、5勝をマークするほどでした。プロ初完投勝利を横浜からマークしたことも、また福井投手のこの年のピッチングらしいといえるでしょう。
井生選手のプロ初本塁打 | ||||
打撃結果 | 打点 | 三振 | 四死球 | 本塁打 |
左本塁打 | 1 | 0 | 0 | 1 |
泥にまみれて、必死でボールを追い、そしてバットを無心で振り続ける…そんな地道な努力はいつかは実を結ぶものです。プロ入り13年目という、もはやプロ野球の世界ではベテランの域ともいえる経験年数。一時は、右の代打の切り札として、勝負強さを見せたシーズンがあったものの、その輝きもごくわずか。それでも腐らずに必死で練習した結果、7月15日にプロ入り13年目にして、プロ初本塁打という快挙を成し遂げました。
ホームランが出にくいとされるナゴヤドーム。7番・ライトでスタメン出場を果たした井生選手は、5回、中日・川井投手から見事にレフトスタンドへ豪快なアーチをかけました。ホームランが出にくい球場だからこそ、井生選手らしい本塁打であったように感じます。実はこの日、プロ初の猛打賞も記録した井生選手。13年目、一番輝いた瞬間でした。
中村恭投手のプロ初登板初先発 | |||||||
回 | 打 | 投 | 安 | 振 | 球 | 失 | 責 |
5 1/3 | 16 | 80 | 2 | 2 | 3 | 0 | 0 |
この年のドラフト2位ルーキーだった中村恭投手。大学時代はMAX153キロという素晴らしい速球を武器にしていた投手でしたが、その反面で荒削りで、素材型といわれていた左腕。しかし、5月頃から2軍で周囲をまったく寄せ付けないほどの絶好調ぶりで、1軍昇格を果たすと、いきなりプロ初登板が初先発となりました。
マツダスタジアムでの中日戦でしたが、中村恭投手は6回途中まで相手打線をわずか2安打に抑える好投を見せたのです。「ようやく先発左腕が出てきてくれたか…」とも感じましたが、こんなルーキーの好投に打線は沈黙。こういうときにルーキーに勝ち星がつけば、一気に成長する可能性があるのに…。
福井投手のプロ初安打(以下はその試合の成績) | ||||
打撃結果 | 打点 | 三振 | 四死球 | 本塁打 |
左前打 | 0 | 0 | 0 | 0 |
投手である福井投手だけに、あまりプロ初安打といわれても…という感じではありますが、2011年のルーキーであり、開幕から先発を守っていた福井投手がプロ初安打を放ったのは、9試合目の先発マウンド、対北海道日本ハム戦でのことでした。プロ通算9打数目でウルフ投手から放った打球はレフト前へのヒットでした。
先発投手であるからこそ、セリーグでは打席が回ってくる投手。先発だけの特権といった感じはありますが、9番目の打者として、しっかりと役割を与えられています。その中で、打者としてヒットを放った…これもまた嬉しかったのでしょうか。ちなみにこの日は7回1失点で見事勝利をつかんでいます。二重の喜びになりましたね。
安部選手のプロ初スタメン&初安打 | ||||
打撃結果 | 打点 | 三振 | 四死球 | 本塁打 |
左前打 | 0 | 0 | 0 | 0 |
つい5日前、2007年のドラフト1位・安部選手がプロ初出場を果たしました。そして、ついにプロ初スタメンの日がやってきました。交流戦・千葉ロッテ戦で、9番・サードで初めてまっさらなスコアボードに自分の名前が刻まれました。
そして、そのときの相手はセリーグでは当時、まったく対戦することがないアンダースローの千葉ロッテ・渡辺俊介投手。正直、初対戦となれば、面食らうことでしょう。何も初スタメンで、めったにお目にかかれないアンダースロー投手にぶつけなくても…と思いました。結果的に、カープは8回までゼロ行進。しかも0−10の大量ビハインド。しかし、9回に安部選手がプロ初安打となるレフト前ヒットを放ったのです。その初安打を機に、1点を奪ったカープ。安部選手が生還し、プロ初得点ともなりました。
松山選手のプロ初本塁打 | ||||
打撃結果 | 打点 | 三振 | 四死球 | 本塁打 |
右本塁打 | 2 | 0 | 0 | 1 |
ようやく1軍定着への足がかりをつかみ始めた松山選手が、ついに持ち味の1つである長打力を1軍の舞台で発揮してくれました。しかも、この日までカープはどん底の10連敗中という重苦しいムードの中で、それを一気に吹き飛ばしてくれたのが、アンパンマンの見事なアンパンチでした。
6回、埼玉西武・涌井投手から放ったライトスタンドへのホームラン。プロ4年目にして、ようやく放つことができたプロ1号アーチ。この一発は、カープにとって、10連敗を止める決定的な一打でもありました。そんな一発はプロ初ホームランであるとともに、初のヒーローインタビューとなり、初々しくも、何だか微笑ましいものでした。
安部選手のプロ初出場(以下はその試合の成績) | ||||
打撃結果 | 打点 | 三振 | 四死球 | 本塁打 |
三振 | 0 | 1 | 0 | 0 |
2007年のドラフト1位であった安部選手が4年目となるこの年、ついに1軍でのデビューを飾りました。打撃に課題を残してきた安部選手でしたが、それもついに2軍ではきっかけをつかんだようで、ついに1軍のチャンスがめぐってきました。福岡ソフトバンクとの交流戦で、8回に代打で出場した安部選手は、大場投手との対戦で三振を喫してしまいましたが、初球からしっかり振りにいくその積極的な打線は、三振とは言ってもすがすがしいデビューとなりました。
俊足も持ち味である安部選手の1軍での初打席…三振という結果ではありましたが、その後の将来性を大きく感じさせる内容。将来は1軍で1番打者として、チームを引っ張る存在になってほしい…この日の初打席は安部選手にとって、そのスタートラインに立った日といえるでしょう。
弦本投手のプロ初勝利 | |||||||
回 | 打 | 投 | 安 | 振 | 球 | 失 | 責 |
1 | 4 | 13 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
ドラフト7位で四国アイランドリーグからカープに入団した弦本投手。即戦力の位置づけではあるものの、どちらかといえば将来性を勝手の指名だったのでしょう。それゆえに、意外と早い1軍デビューとなりました。
この日は交流戦の東北楽天戦。0−3という3点ビハインドの展開で、いわゆる敗戦処理という状況でしたが、弦本投手はそのマウンドで上々のデビューを飾りました。1回を投げて、1つ死球を与えましたが、それでも無失点に抑える好投。急速も140キロ台が出ており、堂々としたマウンドだったように思います。本人はかなり緊張していたようですが、そんな風には見えない投球内容でした。
松山選手のプロ初安打(以下はその試合の成績) | ||||
打撃結果 | 打点 | 三振 | 四死球 | 本塁打 |
左前打 | 0 | 0 | 0 | 0 |
即戦力として期待されて入団し、ルーキーイヤーこそ2試合、わずか2打席に立っただけとはいえ、1軍を経験することが出来ました。しかし、その後は1軍からは注目されながらも、肝心な局面で故障したりと不遇の2年間を過ごしました。そして4年目…今年だめならという思いはあったのではないでしょうか。しかし、3年ぶりにめぐってきた1軍昇格のチャンス。そして早速打席に立つ機会を与えられました。
相手は埼玉西武・牧田投手。いきなり対戦するの相手が、右のサブマリン。プロでもお目にかかったことのないような投手との対戦。面食らうかと思いきや、松山選手は外角の球をきれいに三遊間へ打ち返す見事な流し打ち。4年目にして放ったうれしいプロ初安打。右の巧打者であり、パワーもある期待の打者が、遅ればせながらプロでのスタートを切りました。
今村投手のプロ初安打(以下はその試合の成績) | ||||
打撃結果 | 打点 | 三振 | 四死球 | 本塁打 |
中前打 | 0 | 0 | 0 | 0 |
すぐ下で紹介した岩見投手にプロ初勝利。その試合で先発したのが今村投手でした。序盤から大荒れに荒れた試合の中で、今村投手が3回に、東京ヤクルト・松井光投手からセンター前にヒットを放ちました。これが今村投手のプロ初安打ということになりました。
でも、この試合で今村投手は3回に炎上し、マウンドを降りてしまいました。プロ初安打の喜びなんて、まったくなかったかもしれませんね。本職である投手として結果が残せなかったわけですから。でも、翌年には中継ぎ・抑えとして活躍した今村投手にとっては、打席に立つ機会すらほとんどなくなってしまうわけで、そう考えると、この今村投手のヒットは非常に貴重なものになるのかもしれませんね。
岩見投手のプロ初勝利 | |||||||
回 | 打 | 投 | 安 | 振 | 球 | 失 | 責 |
1 | 4 | 10 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 |
この日の試合、非常に大荒れの展開でした。カープの先発・今村投手が3回6失点でマウンドを降りるという状況。3回表を終わって、カープが7−1と大幅なリードを奪っていたのに、その直後に5失点ですから。7−6に追い上げられて、一気に緊迫感が高まった中で、2番手でマウンドに上がったのが、この年のルーキーの岩見投手でした。1つ四球を与えるものの、この会を無失点で乗り切った岩見投手。
その後、カープは梅津投手、青木投手、上野投手、シュルツ投手、最後はサファテ投手と6人の投手で1イニングずつ、ゼロに押さえていき、何とか逃げ切ったという試合でした。でも、こんな試合で誰が勝ち投手になるのだろう…という状況でしたが、こういった場合は試合の流れをつかんだと考えられる投手に勝利が付くようで、ここでは4回裏を無失点で投げきった岩見投手が選ばれたようです。期待の中継ぎ左腕がうれしい初勝利!即戦力として期待が高い中で、この年はこの1勝どまりになってしまったのは寂しい限りでしたが…。
中田投手のプロ初安打(以下はその試合の成績) | ||||
打撃結果 | 打点 | 三振 | 四死球 | 本塁打 |
三内安&遊内安 | 1 | 0 | 0 | 0 |
この日の先発マウンドに立った当時3年目の中田投手が、投手でありながら、この日2本の内野安打を放ち、打撃では大活躍を見せました。まず第1打席ではサードへの内野安打、第2打席にはショートへの内野安打と、どちらも内野安打でしたが、それでも2安打目はプロ初打点のおまけつきでした。
しかし、肝心の投手としての成績は、一時は5点のリードを奪ったものの、中田投手はそれを1点差まで追い上げられ、最後は同点で終わってしまいました。5回まで投げていただけに、逃げ切ればこの年の1勝目を手にしたところですが、なかなか先発で5回5失点の成績では勝ち星は付かないものです。
丸選手のプロ初本塁打(以下はその試合の成績) | ||||
打撃結果 | 打点 | 三振 | 四死球 | 本塁打 |
右本塁打 | 3 | 1 | 0 | 1 |
プロ3年目…ついに1軍の打席に丸選手が初めて立つことが出来ました。しかし、19打数3安打という成績だけが残った悔しいデビュー。しかし、年が明けて、赤松選手の故障もあってめぐってきた1軍スタメンのチャンスで、丸選手がこの日の横浜戦の第2打席、ランナー1・3塁のチャンスで放った打球はライトスタンドに到達する見事ら3ランホームラン!1点のビハインドとなった直後に放った、丸選手の豪快な、そして試合の流れを一気に引き寄せる見事な本塁打でした。
この年、9本の本塁打を放ち、カープのクリーンアップも任されることの多かった丸選手。前田智選手の目力に憧れを抱いていた若ゴイだけに、その力を受け継いで、どんどん活躍してもらいたいものです。
福井投手のプロ初登板初先発初勝利 | |||||||
回 | 打 | 投 | 安 | 振 | 球 | 失 | 責 |
7 | 28 | 87 | 6 | 7 | 2 | 2 | 2 |
即戦力の期待が高い2011年のドラ1ルーキー・福井投手がついにプロ初先発のマウンドに立ちました。開幕から6試合目となる巨人戦…巨人といえば、福井投手にとっては高校時代にドラフト4位で巨人から指名を受けたものの、その指名順位の低さから断ったという敬意がある因縁の相手。プロ初の対戦相手も巨人…これも縁なのでしょう。
そんな福井投手は味方の先制も、4回には高橋選手に一発を浴びて、逆転を許してしまいますが、その後は粘りの投球で7回までをしっかり投げぬき、その間に味方の逆転もあって、見事プロ初登板初先発初勝利を挙げました。この年8勝をマークした福井投手。もっともっと先発として、エースに近づいてほしい…そんな逸材です。
今村投手のプロ初勝利 | |||||||
回 | 打 | 投 | 安 | 振 | 球 | 失 | 責 |
3 1/3 | 15 | 55 | 6 | 2 | 0 | 0 | 0 |
この頃、今村投手は先発候補の1人でした。そんな今村投手が、この日の巨人戦に2番手として登板。4回途中でマウンドを下りたジオ投手に代わって、7回までの3回と3分の1を投げ、6安打されながらも粘りの投球を繰り広げました。チームは序盤のリードを守りきり、見事に勝利を飾ると、今村投手に嬉しいプロ初勝利が付いたのです。
その年の終盤にはセットアッパーや守護神としての仕事も果たした今村投手。ルーキーイヤーでは136キロ止まりと精彩を欠いた今村投手でしたが、シーズン終盤には150キロを取り戻し、今や押しも押されぬカープのセットアッパー、そして将来の守護神候補になっています。球速が増し、凄みを増した今村投手…もっと成長してくれる楽しみな投手です。
岩見投手のプロ初登板 | |||||||
回 | 打 | 投 | 安 | 振 | 球 | 失 | 責 |
2 | 11 | 53 | 2 | 3 | 3 | 0 | 0 |
ドラフト会議では投手ばかりを指名したこの年。多くのルーキーがカープに入団しましたが、その中でも、高校、大学、社会人と常にエリート街道を突き進み、プロからも注目される投手だった岩見投手。即戦力投手を多く獲得した中でも、とりわけ即戦力度が高い投手といわれていました。
そんな岩見投手が、その年のルーキーの先陣を切って、この日、初めての1軍のマウンドに立ちました。しかし、いきなり2塁打を打たれるわ、四球を与えるわで、大乱調ではあったのですが、それでも2イニングを無失点。たった2イニングで、実に53球。1試合投げれば240球ペースでありながら、3つの三振。これは、やはり独特のフォームが成せる業だったのかもしれません。力いっぱい投げるフォーム…持ち味を出して、どんどん1軍でも投げ込んでほしい存在です。