津球場公園内野球場
(三重県津市、場所はこちら

球場データ
開場年 1959年
所在地 三重県津市本町
収容人員 8420人
両翼 91メートル
中堅 119メートル
照明塔 6基
グラウンド 内野:クレー舗装、外野:天然芝


(写真1(左):近鉄名古屋線・津新町駅)

 2023年11月26日。

 最近は何かのついでに、目的地の近くにある球場を行脚することが多かったのですが、今回は久しぶりに「球場行脚」を目的に旅をスタートしました。行き先はどこにしようかと悩んだのですが、やはりまだ巡っていない球場が多いエリアが良いと思い、選んだのは東海地方。そして、まず最初の目的地は三重県の県庁所在地であり、最も短い名前の津市にある津球場公園内野球場です。

 私自身、球場行脚を含めて全国各地に足を運びましたが、全国の県庁所在地で行ったことがないのは残り2つ。そのうちの1つが今回行脚する津市でした。そんな津市に向かうべく、まずはJR大阪環状線で鶴橋駅まで行き、そこで近鉄大阪線に乗り換え、途中、かなり山深いところを電車は走り、三重県の伊勢中川駅へ。そこでさらに乗り換え、ようやく写真1の近鉄名古屋線の津新町駅に到着しました。津市役所が近くにあるようですが、津市の中心である津駅の1つ手前ということもあり、人気もけして多くなく、落ち着いた感じの駅です。

 津新町駅の脇を通る国道163号線を東へ…途中、美味しそうな居酒屋やラーメン屋に心を惹かれながらも、とにかく前に進みます。やがて松菱百貨店が見えたら、国道23号線を右に折れ、岩田川に架かる橋をわたり、津球場入口の交差点を左に折れ、しばらく歩けば、津球場公園内野球場に到着します。遠目に照明塔の設備も見えてくるので、それを目指して歩けば、迷わずに行けるでしょう。津新町駅からだと歩いて15〜20分ほどと、比較的便利な場所にあります。


(写真2:津球場公園内野球場正面玄関)
 写真2は今回の目的地である津球場公園内野球場の正面玄関です。大きな字で分かりやすく「津球場公園内野球場」と書かれた看板があり、しかも白と緑のコントラストは、どこかグラウンドとベースやボールを思わせ、野球場という雰囲気が漂ってきます。ちなみに、この球場は正式名を「津球場公園内野球場」と言いますが、「津球場」や「津市営球場」とも呼ばれているようですね。確かに正式名称は長い名前ですもんね。

 いかにも野球場という雰囲気の正面玄関ですが、津球場公園内野球場の開場は1959年と、今から60年以上前と、非常に歴史の長い球場です。現在では高校野球の三重県予選で使用されていますが、過去にはプロ野球の公式戦が行われた実績もあります。初めてのプロ野球開催は1952年で、名古屋(現在の中日ドラゴンズ)と阪神との試合でした。この試合を含めて、通算6試合、プロ野球の開催がありましたが、1962年を最後に行われていません。

 2010年からは、過去に独立リーグである四国アイランドリーグplusにも所属していた三重スリーアローズが本拠地として試合を行った実績はありますが、このチーム自体、わずか2年間で消滅。その後は、特定のチームの本拠地になったことはありません。


(写真3:内野スタンドからグラウンドを臨む)
 では、津球場公園内野球場の中に入ってみましょう。

 この日は何やら社会人のチームが野球の試合を行っていました。非常に良い天気で、屋外の球場は広々としていて気持ちが良いですね。すごくすがすがしい気持ちになります。バックネット裏のベンチに座っていると、この解放感の中で野球を見ることをぜいたくさを改めて感じますね。屋外の球場は雨の心配がつきものですが、こういった晴れた日は最高ですね。

 写真3は内野スタンドからグラウンド全体を撮影したものです。内野はクレー舗装、外野は天然芝となっており、両翼は91m、センターは119m…かつての広島市民球場と両翼は同じくらいの広さであるため、現代のプロ野球にはちょっと狭くなっています。こういったところも、ウエスタンリーグを含めて、プロ野球の開催が行われなくなった理由なのかもしれませんね。

(写真4(左):3塁側を望む)
(写真5(右):1塁側を望む)
 写真4、5は3塁側、1塁側、それぞれのスタンドを撮影してみました。この日は、練習試合なのかは分かりませんが、スタンドにはごくわずかの観客がいる程度。スタンドの雰囲気は、地方球場感が非常に漂っています。

 ところで、津球場公園内野球場は1959年に完成した歴史のある球場ですが、2018年から約3年間にわたって、大がかりな改修工事を行いました。見た目としては大きな変化はないのですが、写真4、写真5で撮影した内野のベンチを、それまでの木製のものから、プラスチック製のものに変更しました。ただ、これにより収容人員には変更がなく、現在でも8420人を収容できる球場となっています。

(写真6:スコアボード)
 では、最後にスコアボードに目を転じてみましょう。写真6はスコアボードを中心に外野の様子を撮影したものです。スコアボードは、2010年に改修されたもので、従来にパネル式からLED式の、地方球場ではよく見かけるスコアと選手名、カウントなどが表示されるものに変わりました。そして、この写真6から見てもわかるとおり、津球場公園内野球場はナイターにも対応できるように、照明塔も6基備えています。

 津球場公園内野球場は付近を流れる岩田川の河口近くにあるため、もう少し歩けば、伊勢湾を望むことも出来ます。晴れた日には風が気持ち良く、散歩がてら、行脚してみるにもピッタリの球場です。というわけで、球場寅さんは津市内の雰囲気を味わいながら、次の目的地へと移動するのでありました。