通常2月から始まるプロ野球の春季キャンプ。前回からお送りしているカープにかかわりの深い球場を行脚する「春のコイ」シリーズの第2弾。宮崎県日南市から場所を都城市に移しての行脚です。 | |
![]() (写真1:JR日豊本線都城駅) |
2008年5月1日。 前回行脚した日南市天福球場から、JR日南線、そしてJR日豊本線と乗り継ぎ、到着したのが写真1のJR都城駅です。 都城といえば、人口約17万人の宮崎県下第2の都市でもあります。でも、JR都城駅の駅前はそれを感じさせないほどになんとも寂しい雰囲気・・・。そして今回行脚するのは都城市営野球場です。 今回は電車での移動ということもあり、日南から電車を乗り継ぐこと、約3時間ほどでようやくたどり着きました。そして都城駅に到着したときは、またも今にも雨が降り出しそうな不安定な天候・・・。この日は降水確率が90%ということもあり、この雨は覚悟していました。でも、球場行脚している間は何とか持ちこたえてほしい、その思いで急いで歩きました。 さて、今回行脚する都城市営野球場へはこのJR都城駅から歩くこと約20分のところにある都城運動公園の中にあります。 |
![]() (写真2:都城市営野球場正面玄関) |
ところで、今回の「春のコイ」シリーズでこの球場をなぜ紹介することになったかといえば、広島カープのオープン戦といえば、この地で開幕することが多いからなのです。 日南市でキャンプを張るカープにとって、この都城市営野球場へは比較的移動がしやすい立地にあります。 JRで移動するとなると、一度宮崎市へ出てから乗り換えるという遠回りなルートとなるのですが、車での移動となると、日南市から都城市を結ぶ国道222号線に沿って走れば、途中に峠道はありますが、直線的に都城市にたどり着くことが出来ます。日南市でキャンプを見て、オープン戦を見て帰りたいという方には、このルートはおススメといえるでしょう。 というわけで、今回はJRを利用してのルートということもあり、JR都城駅から徒歩で20分くらい歩き、たどり着いたのがこの都城市営野球場なのです。 |
![]() (写真3:内野方向を臨む) |
この日はあいにくの雨模様。でも不思議なことに、この球場行脚が始まると同時に、その時間だけ雨がやんでくれるのです。これも神様が「ぜひ、この球場を取りたまえ」と導きくださるおかげなのでしょうか。今まで多くの球場を行脚しましたが、雨に降られたのは1度きりという脅威の晴れ男。その名に懸けても、雨の球場行脚は避けたいところです。 それはともかくとして、小粒の雨は降りながらも、傘を差すほどではない中でも球場行脚のスタートです。 まず写真3は都城市営野球場の内野スタンドを撮影したものです。ごく一般的な地方球場のように、内野席はカラフルに色分けがなされています。ただこの日は小雨が降る中だったので、撮影した写真にも雨粒が写っていたりしますが・・・。 |
![]() (写真4:外野方向を臨む) |
さて、この都城市営野球場は、これまで書いてきましたが、広島東洋カープがオープン戦の開幕カードに必ず1試合は主催ゲームをしている球場となっています。1990年代には広島カープが春季キャンプ地としている日南でオープン戦の開幕戦を開催した後で、この都城市営野球場でオープン戦を開催するという流れを踏む時期もあったようです。 それは先述の通り、国道1本で日南市から都城市までたどり着ける日南市からの交通の利便性も挙げられるでしょう。 では、この都城市営野球場のキャパシティについて紹介していきましょう。 まずはグラウンドですが、内野はクレー舗装の土のグラウンド、外野は天然芝となっています。一般的な地方球場のグラウンドといえるでしょう。 |
![]() (写真5:スコアボード) |
続いてグラウンドの広さですが、両翼は99m、中堅は122mと地方球場としては、まるで本拠地球場を思わせるような広いグラウンドとなっています。確かにこの球場行脚の際も、意外と広々している・・・そんな印象を受けただけあります。 さて、この都城市営野球場でも多くの写真を撮影し、実際に自分の目でも確認しましたが、照明設備はなく、ナイターは難しい状況です。写真5で紹介しているスコアボードは磁気反転式の簡易なものとなっています、オープン戦ならともかく、公式戦では・・・そんな印象を抱くものとなっています。1973年に中日VSヤクルトの公式戦が最初で最後の1軍公式戦となっています。 ちなみに、この球場は内野席こそ座席が配備されていますが、全体的に見れば収容人員は1万7300人となっています。 |
春季キャンプを宮崎県内で張るカープに深く関わる球場を行脚する「春のコイ」シリーズも第2弾までが終了し、次回はそのシリーズも最終回となります。次回は今一度、場所を宮崎県は日南市に移動し、主にカープの2軍選手たちが1軍を目指そうと鍛錬を積む2軍専用のあの球場を行脚したいと思います。 次回は「宮崎日南東光寺野球場」を行脚します。お楽しみに! |