呉市営二河球場(広島県呉市・場所はこちら

 「全国球場行脚」第9弾は、広島カープファンには少し懐かしい球場をご紹介したいと思います。新聞紙上では「呉二河球場」と呼ばれた呉市営二河球場です。尾道しまなみ球場で公式戦が行われる以前は公式戦も行われていたのがこの球場です。
 さあ、まずは呉市営二河球場へのアクセスをご紹介しましょう。広島駅から快速「安芸路ライナー」で約30分のところにあるのが、左の写真のJR呉駅です。駅ビルの名前は駅名にちなんだことがすぐに分かる「CREST(クレスト)」。駅構内は20万人都市の駅?と思うほど、意外とこじんまりしていますが、駅前には「そごう」もあります。
 駅前から北に延びる、呉市のメインストリート「今西通り」こそが、呉二河球場へのアクセスルートとなります。とにかくまっすぐ歩き、体育館が見えてきたら西へ。するとテニス場や陸上競技場がある二河公園が見えてきます。
 そんな二河公園の敷地内にあるのが、呉二河球場です。呉駅から徒歩で20分程度のところです。
 1951年に竣工され、1993年には改修も行われたこの球場は、かつては南海ホークス(現福岡ソフトバンクホークス)や韓国プロ野球がキャンプを張っていたこともあるこの地。
今でこそ、その座を尾道しまなみ球場や倉敷マスカットスタジアムに奪われてしまいましたが、年に1試合程度はこの呉二河球場で公式戦やオープン戦も行われていました。ところが、2002年を最後にプロの試合は行われていません。今では高校野球の予選会などで使用される程度です。
 この日はたまたま中学生の試合が行われていました。だから、上手く中に入ることが出来ました。
 左の写真はスコアボードです。地方球場によくある電光掲示板(いわゆる磁気反転式ってやつです)です。その向こうには呉市の郊外が見えます。ちなみにバックスタンドの裏手は二河川があり、山があります。その山の中を広島呉道路が貫通しています。

 外野の芝生は広島市民球場でもいえますが、守備位置のところがはげてますね。
 ちなみに、外野は両翼97.5メートル、中堅は122メートルで、広島市民球場より若干広めですよね。
 内野は土のグラウンド。この日は中学校の対抗試合が行われており、ちょうど乱打戦に様相になっていた中盤に撮影しました。中学生らしいはきはきしたプレーも随所にありましたよ。
 左の写真は3塁側のベンチと内野スタンドです。内野は全部で9900人収容だそうです。ちなみに外野には座席はなく、収容人員は5100人。合計15000人収容の球場ですので、地方球場にしては大きめの球場といえるでしょう。かつてはプロ野球も公式戦が行われていただけのことはありますね。
 今回は、かつて広島カープも公式戦やオープン戦を行っていた呉市営二河球場を行脚してきました。さあ、次回はちょっと北へ行脚の旅をしてきます。ある地方の3回に渡る特集です。お楽しみに!

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