高知県立春野運動公園野球場(高知県高知市・場所はこちら

 前回から始まった「日本の南国7部作」。球場行脚史上では初めてとなる高知県からスタートしたこのシリーズですが、今回も高知県下で最大のスタジアムである高知県立春野運動公園野球場を訪れてきました。


(写真1:JR土讃線高知駅)
(写真2:春野運動公園バス停)
 2007年3月19日。

 前回の高知市野球場に続いて、場所を移動して、訪れたのは高知県立春野運動公園野球場です。

 ここまで来るのには、とにかく交通が不便。やはり車で来るのが一番便利なアクセスと言えるのでしょうが、今回も例に漏れず通常の交通機関を使って、この高知県立春野運動公園野球場までやってきました。

 写真1はJR土讃線の高知駅。そこから南へ向かって歩いて10分ほどで、はりまや橋のある交差点に到着します。その交差点の南側に、南はりま矢橋のバス停があり、そこからバスに乗ること約2〜30分ほどだったでしょうか。横浜経由高岡行きのバスに乗り、写真2の春野運動公園バス停に到着します。

 ただし、降りてみるとものすごい田舎。周囲には何もないといった感じです。それだけに、バスの本数も少ないので、高知県立春野運動公園野球場を訪れるときは、しっかりバスの時刻表をチェックしておきましょう。そうでなければ、車で行く方が無難なのでしょうが・・・。

(写真3:春野運動公園入り口)
 春野運動公園という名前のバス停だけに、そのバス停から程なくに春野運動公園への入り口があります。写真3のように入り口には、まるで石碑のような「春野運動公園」と書かれた看板?があります。

 この春野運動公園は非常に広い!今回ご紹介する高知県立春野運動公園野球場だけでなく、テニスコートや陸上競技場など、高知県かでは最大級の運動公園となっています。

 周囲は自然に満ち溢れ、スポーツをするにはもってこいの場所と言えるのではないでしょうか。非常にすがすがしい気分での球場行脚、いよいよ始まります。

(写真4:高知県営春野運動公園野球場正面玄関)
 写真3の春野運動公園の入口から歩くこと数分でたどり着くのが、写真4の高知県立春野運動公園野球場です。コンクリートむき出しで、どことなく冷ややかな感じのする面構えとなっています。

 そんな高知県立春野運動公園野球場が完成したのは1979年。完成して30年程度となる中堅どころの球場といえるでしょう。その1979年から、西武ライオンズがキャンプ地としてこの球場を利用してきました。現在は主力のキャンプは宮崎県南郷町で行っていますが、2軍のキャンプは今でもこの球場でキャンプを張っています。

 また、2005年から結成された四国アイランドリーグ(現在の四国九州アイランドリーグ)では、高知を拠点とする高知ファイティングドッグスの本拠地となっています。


(写真5:何となく見えるグラウンド)
 さて、先述のとおり、高知県立春野運動公園野球場は西武ライオンズがキャンプ地として使用していたことがうなづけるほど立派な球場となっています。

 完成当初は両翼91m、中堅120mという比較的狭い球場だったのですが、2002年に高知県で行われた国体を契機に、両翼100m、中堅122mという堂々たる球場へと変貌を遂げました。これにより、高知県下では最大級でもあり、プロ野球でも使用できるくらいの素晴らしい球状へ生まれ変わりました。

 しかし、この高知県立春野運動公園野球場でhプロのキャンプとはなっても、プロ野球公式戦が行われたことはありません・・・。

 その最大の要因はやはりこの球場には照明設備がないということが挙げられるでしょう。四国九州アイランドリーグでで本拠地を置く6県の中でも、高知県だけはナイターに対応できる球場がないのが現状です。それだけに、高知県立春野運動公園野球場は球場のキャパはプロ仕様だけに照明設備があれば、当然プロ公式戦も十分に開催できる可能性があるのでしょうが・・・。

(写真6:スコアボード)
 高知県立春野運動公園野球場についてもう少し詳しく見ていきましょう。

 まずグラウンドですが、内野はクレー舗装、外野は天然芝という素晴らしい造りになっています。内野のこげ茶色と外野のグリーンのコントラストが非常にきれいな球場です。
 また収容人員ですが1万6000人と、高知県下では唯一1万人以上を収容できる球場となっています。
 
 さらに写真6はスコアボードを撮影したものです。こちらは地方球場によくある磁気反転式のスコアボードです。しかし、内野スタンド、グラウンド、収容人員、そしてスコアボード・・・どれを取ってもてもプロ野球でも十分対応できるだけに、照明設備がないのが残念で仕方がありません。
 「日本の南国7部作」。まず前半3部作のうち、高知県の球場を2つ紹介しました。

 次回は場所を一気に移動して、本州に入ります。こちらは本州の南国とでも言えそうな、温泉地で有名な白浜や世界遺産の熊野古道、そして本州最南端の潮岬があるあの県にあるメインスタジアムを行脚してきました。お楽しみに!

行脚の休憩茶屋
(行脚した球場近辺の観光スポットをご紹介します)


(写真7:桂浜と坂本龍馬像)
 今回行脚した高知県立春野運動公園野球場からはちょっと離れているのですが、高知の観光スポットの一つとして有名なのが写真7の桂浜です。

 つきの名所としても有名な桂浜ですが、周囲には坂本龍馬像や坂本龍馬記念館など、幕末の志士であり、土佐藩出身の坂本龍馬を知り尽くしたいなら、そして幕末ファンの方なら、ぜひ一度は立ち寄っておきたいところです。

 高知県立春野運動公園野球場だけでなく、高知を訪れたときはぜひよってみたい、高知の定番観光スポットです。

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