朝霞中央公園野球場
(埼玉県朝霞市、場所はこちら

球場データ
開場年
所在地 埼玉県朝霞市青葉台
収容人員 6000人
両翼 90m
中堅 120メートル
照明塔 6基
グラウンド 内野:クレー、外野:天然芝

 
(写真1:東武東上線朝霞駅)
 
 2014年6月2日。私はこの2日前に、友人の結婚式に出席するために、1年ぶりに関東にやってきました。せっかく関東に来たのですから…と、やっぱりここは球場をいくつか巡っておかなくてはならないでしょう。そう意気込んでの最終日。帰りの新幹線の時刻をにらみながら、事前にざっくり考えておいたスケジュールを頭に入れて、一路、埼玉県朝霞市へと向かいました。

 JR池袋駅で、東武東上線に乗り換えます。そしてしばらく電車に揺られ、和光市駅から埼玉県に入り、2つ目の駅が朝霞駅です。次の朝霞台駅はJR武蔵野線・北朝霞駅との連絡駅となっています。朝霞駅は街の中心駅なのでしょうが、どこか静かなたたずまいの落ち着いた雰囲気の駅でした(写真1)。その朝霞駅から住宅街を歩いていきます。駅から南へ歩くこと15分。途中、多少のアップダウンがありながらも、徐々に右手に小学校、そしてその裏手に大きな公園が見えてきます。
 
 
(写真2:朝霞中央公園野球場)

 この日はすごくいい天気。しかも6月になったばかりだというのに、Tシャツでも十分に過ごせるほど暑い日でした。歩いていると、汗はたらたら、しかものどは渇いてくる…でも、そんな好天の中で広々とした公園の中を歩くのは心地がいいもの。道路沿いを歩いているときより、幾分空気が清々しく感じられました。

 そしてたどり着いたのが朝霞中央公園野球場です。今まで歩いてきた朝霞中央公園の中にある球場…そのままのネーミングです。写真2はその正面玄関です。どことなく近代的な造りになっています。球場というと、曲線の概観であることが多いのですが、ここは正面から見ても、角ばった感じが印象的です。この日は少年野球の試合が行われており、入り口付近は少年たちの姿があちらこちらにありました。
 
 
(写真3(左):1塁側内野席からグラウンドを臨む)
(写真4(右):同じところから外野方向を臨む)
 
 では、早速球場の中に入ってみましょう。グラウンドは外野フェンスは曲線ですが、外観と同じようにどこか角ばった印象があります。この日は少年野球の試合中。多くの方がスタンドで感染をしていました。こんな晴れた日に、広いグラウンドで野球をするというのも気持ちがいいでしょうね。とは言っても、グラウンドの上では真剣勝負なのですが。

 この球場のグラウンドは両翼が90m、中堅が120mとなっています。写真を見ても何となくそれを感じますが、両翼よりもセンターの奥行きが非常に深くなっています。深いと言いましたが、現在のプロ野球で使用される一般的な球場から考えると、センターの深さは平均的で、むしろ両翼が狭いのがこの球場の特徴です。そのため、プロ野球の公式戦の開催はなく、イースタンリーグの試合が行われる程度にとどまっています。この球場の収容人員が6000人であることからも、イースタンリーグ開催が精一杯のキャパシティーといったところなのでしょう。高校野球の予選なども行われています。
 

(写真5:スコアボード)
  
 写真4は外野方向を撮影したものです。内野はクレー舗装、外野は天然芝となっています。内野に目を転じてみると、キャッチャーの後ろの空間…ファウルエリアが結構深いように思います。こういったところにも、朝霞中央公園野球場の個性を感じさせます。
 最後に写真5はスコアボードを撮影したものです。地方球場であれば、非常に良く見かける磁気反転式のものとなっています。でも、コンパクトでかつ分かりやすいので、イースタンリーグやアマチュア野球でも十分に対応できそうですね。

 この日は本当に良い天気でした。前日まで久々の東京で嬉しくて、お酒を飲みすぎるほど飲んでしまった私ですが、それも汗となってしっかり出るくらい、暑い1日でもありました。そんな晴れた日の球場行脚…最高ですね。