前回までお送りしてきた沖縄8部作第1幕を終え、今回からは場所を一気に北へ移して、東北日本海&津軽海峡編5部作第1幕をお送りしていきます。今回は東北を代表するキャパを誇る秋田こまちスタジアムを行脚してきました。 | |
![]() (写真1:JR秋田駅) ![]() (写真2:こまちスタジアム前) |
2006年4月8日。大阪から寝台列車に乗ること12時間。目的地に近づくたびに、列車の窓が曇るという寒空。そう、私は2週間前まで南国・沖縄にいたのに・・・。日本の広さを痛感しながら、寒い寝台車の中で毛布をかぶって寝ていました。 たどり着いた地は、郷土の儀式である「なまはげ」や日本的に有名な米の銘柄「あきたこまち」、そして米を棒に包んで焼き、鍋に入れた「きりたんぽ」、そして東北4大祭り「竿灯」で有名な秋田の地。私にとっては12年ぶりの秋田上陸は残念ながら冷たい小雨が降るあいにくの空模様となりました。 左の写真1はJR奥羽本線・秋田駅です。以前、秋田に来たときとはずいぶん変わっていました。秋田新幹線の開通を機に改築されたようです。 そんなJR秋田駅から秋田こまちスタジアムまでの道のりは遠い・・・。秋田駅前のバス乗り場の2番線「県立プール線」で写真2の「こまちスタジアム前」で下車します。片道20分程度でしょうか。しかし、本数が少ないのが大きなネックとなります。 |
![]() (写真3・秋田こまちスタジアム全景) |
ここまでの道のりは長いぶん、バス停が「こまちスタジアム前」だけあって、バスを降りたらそこは秋田こまちスタジアム。とにかく、驚くほど立派な球場です。 この「秋田こまちスタジアム」は通称であって、正式名称は「秋田県営球場」といういたって普通の名称。しかし、概観をご覧になればお分かりの通り、2002年3月に完成した新しい球場です。 ところが、この日は雨。しかも、野球の試合はなく閑散としており、中に入ることは出来ませんでした。 |
![]() (写真4・1塁側内野席) |
この秋田こまちスタジアムは、完成以来、毎年のように公式戦が行われています。中日・落合監督のご当地ということもあってか、中日の試合が行われることも多いようです。また、広島が主催ゲームを行うこともあります。この他にもヤクルトや東北楽天も主催試合を行うこtとがあります。 ちなみにこの秋田こまちスタジアムのこけら落としの試合は広島VS中日の試合でした。前田選手が第1号を放っています。 そんな秋田こまちスタジアムの内野席を撮影したのが写真4と写真5です。立派な陸上競技場を思わせるような造りになっています。もはや、フルスタ宮城に次ぐくらいの、東北を代表する球場となりました。 |
![]() (写真5・3塁側内野席&バックネット) |
この日は試合がなく、中にも入れなかったため、このカットを撮影するのには苦労しました。立派な球場ほど中が見えづらいもので・・・。ただ、スコアボード裏から、中の様子が良く見えるポイントがありました。こういったポイントを探すのも、球場行脚の醍醐味なのかもしれません。 さて、東北屈指のキャパを誇る秋田こまちスタジアムは収容人員が2万5000人と、完全にプロ野球にも対応できる球場となっています。福島あづま球場、いわきグリーンスタジアムに次ぐ、東北では3番目に多い収容人員を誇っています。 |
![]() (写真6・レフトスタンド) |
さて、次に外野に目を転じてみましょう。 ナイター設備も万全なこの球場。外野席は芝生席となっています。地方球場には良く見られるタイプですね。 フィールドに目を転じると、両翼100メートル、中堅122メートルとプロ野球の公式戦を行うには十分の広さを誇っています。東北屈指の立派な球場ですね。 |
![]() (写真7・スコアボード) |
最後にスコアボードをご紹介しましょう。 ・・・と言っても、何度も申し上げるとおり、この日は中に入ることが出来ませんでした。そして写真4〜6はスコアボードの裏手から撮影したために、最も撮影に苦労したのがスコアボード自身だったのです。 さて、そんなスコアボード。1塁側のライトポール際からちょこっと垣間見えたので撮影しました。秋田こまちスタジアムのスコアボードは磁気反転式の電光掲示板となっています。 今まで長崎、倉敷、富山だの地方の球場を見てきましたが、どれも立派な造りとなっています。プロ球団を持つ広島・・・このままでいいのか!新球場問題にも一刻も早い前進が必要だと痛感しました。 |
今回から始まった東北日本海&津軽海峡5部作第1幕。今回は東北屈指の球場である秋田こまちスタジアムを行脚してきました。次回も秋田市内にある球場、そう、その球場は今回ご紹介した秋田こまちスタジアムが完成する前に、秋田のメインスタジアムとして使われていた球場です。お楽しみに! |
行脚の休憩茶屋
(行脚した球場近辺の観光スポットをご紹介します)
![]() (写真8・千秋公園1) |
さて、JR秋田駅から5分ほど歩いたところに千秋公園という大きな公園があります。左の写真8はその入口を撮影したもので、資料館や記念碑などもある、秋田の観光名所となっています。 ただ、この日は雨で、移動するための電車の時刻に追われていたので、入口までしか行けませんでした。 |
![]() (写真9・千秋公園2) |
そんな千秋公園は久保田城という城でもありました。そのため、千秋公園の周囲には堀があります。写真9はそんな千秋公園を取り囲む堀を撮影しました。ただ、天気が良くなかったのが痛いところ・・・。 でも、この千秋公園は春の桜の時期には秋田の桜の名所となっているようです。秋田へ行ったときはぜひ立ち寄ってみては? 次回の球場行脚の「休憩茶屋」では、秋田のあの名物料理をご紹介します! |