週刊カープ評論版!2019年月間MVP!

3・4月5月6月7月8月9月

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9月

投手
(計29票)
野手
(計34票)
1位 菊池保則投手
(2019年7月以来2度目)
(14票・48.3%)
長野久義外野手
(初)
(12票・35.3%)
2位 K・ジョンソン投手
(8票・27.6%)
鈴木誠也外野手
(8票・23.5%)
3位 該当者なし
(3票・10.3%)
會澤翼捕手
(7票・20.6%)

 逆転V、そしてCS進出へ向けて、ラストスパートを切って、一気に巻き返すはずが…なかなか思うようにいかず、振り返ってみれば、2019年に月間で勝ち越したのは、球団史上月間最多勝となった5月の20勝4敗、のみでした。

 そんな9月のカープ月間MVP…まず投手。目立った成績を残した選手が少なく、候補の選出すらも難しかった9月ですが、その中で中継ぎで奮闘した菊池保投手が今年2度目、2ヶ月ぶりの受賞となりました。月間13試合、僅差の勝ちパターンでも登板を重ね、7つのホールドもマークしました。シーズン通して中継ぎで投げ続けた貴重な戦力となった菊池保投手。振り返れば、彼の存在は非常に大きなものでした。

 一方で野手はついに長野選手です!!起用法が定まらない中で、しかもスロースターターという長野選手の個性が重なり、開幕から不振が続き、2ヶ月近く、2軍暮らしが続いたこともありました。夏場に調子を上げてくる長野選手は、2軍でやはり夏場に調子を上げ、ようやく1軍に昇格。シーズン最終盤には4番で起用される試合も増え、ファン待望のお立ち台に立つ日もありました。「夏男」の本領発揮で、初のカープ月間MVP受賞となりました。

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8月

投手
(計33票)
野手
(計34票)
1位 遠藤淳志投手
(初)
(9票・27.9%)
西川龍馬内野手
(2ヶ月連続2度目)
(24票・70.1%)
2位 K・ジョンソン投手
(7票・21.2%)
鈴木誠也外野手
(4票・11.8%)
3位 菊池保則投手
(5票・15.2%)
A・メヒア内野手ら6選手
(1票・2.9%)

 8月はまずまずの滑り出しだったものの、月の後半に入ると、なかなか思うように勝ち星を拾うことが出来ず、序盤の8試合を6勝2敗でスタートしたものの、結局13勝14敗で3ヶ月連続で月間負け越しとなってしまいました。全体的に投手陣が安定しなかったという印象が強い月でした。

 そんな8月の投手のカープ月間MVPは中継ぎで月間12試合に登板した遠藤投手が初受賞となりました。今季のカープで大躍進を遂げ、大きな戦力となった選手の1人といって良いでしょう。8月の遠藤投手は初物尽くしで、10日の阪神戦では3.1回のロングリリーフでプロ初ホールドを挙げると、21日の東京ヤクルト戦では8回の1イニングを無失点で抑え、直後にチームが勝ち越し、プロ初勝利をマークしました。さらに24日の中日戦でプロ初セーブを、30日の横浜DeNA戦ではプロ初黒星まで…プロとしてのスタートを切った1ヶ月でもありました。

 一方で野手は西川選手。2ヶ月連続2度目の受賞ですが、自身初となるセリーグの月間MVPとなりました。7月は球団新記録となる月間の先頭打者本塁打4本をマークし、すっかりカープのリードオフマンに定着した西川選手ですが、8月は月間42安打を放ち、カープでは水谷実雄さん、嶋重宣さんに並ぶ球団タイ記録となりました。8月は月間の打率.365、出塁率.421と素晴らしい成績を残しました。リードオフマンとしての役割を十二分に果たし、上位打線として高確率で出塁し、さらにセンターの守備もかなり上達してきました。

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7月

投手
(計58票)
野手
(計56票)
1位 菊池保則投手
(初)
(19票・32.7%)
西川龍馬内野手
(初)
(36票・64.3%)
2位 九里亜蓮投手
(16票・27.5%)
X・バティスタ外野手
(6票・10.7%)
3位 K・ジョンソン投手
(8票・13.8%)
三好匠内野手、鈴木誠也外野手
(4票・7.1%)

 7月の成績を振り返り、白星と黒星をずらっと並べてみると、上旬はほぼ真っ黒、下旬はほぼ真っ白と、まるで別のチームかのように感じます。波があまりにも激しい今シーズンを象徴するかのような1ヶ月でもありました。

 そんな7月のカープ月間MVP。

 まず投手は中継ぎで好投が続いた菊池保投手が初受賞となりました。敗戦処理からリードした状況まで、様々なシチュエーションを任される難しい役割でありながら、11試合に登板して防御率0.00という完璧なリリーフぶりを見せました。2位に入った九里投手との激しい争いの中での初受賞。2005年にスタートしたこのコーナーですが、トレードで獲得した選手がカープ月間MVPを受賞するのもまた初めてのことです。

一方で野手は西川選手。こちらも初受賞となりました。田中広輔選手がなかなか調子が上がらず、さらには3番打者も定まらない中で、1番打者に抜てきされた西川選手がリードオフマンとしての役割を見事に果たし、カープの復調のきっかけを作ってくれました。何と言っても、球団新記録となる月間の先頭打者本塁打4本をマーク!しかも、4カード連続というのは長いプロ野球の歴史でも初めてのこと。さらに、4本目の先頭打者本塁打は自身初の2ケタ本塁打となる10号アーチとなりました。打席での雰囲気があの金本知憲さんにも似ていて、しかも抜群の打撃センス!これからさらに1番打者として磨きをかけてほしいものです。

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6月

投手
(計29票)
野手
(計31票)
1位 九里亜蓮投手
(初)
(9票・31.0%)
該当者なし
(13票・41.9%)
2位 中村恭平投手
(8票・27.6%)
會澤翼捕手、高橋大樹外野手
小園海斗内野手
(4票・12.9%)
3位 遠藤淳志投手
(3票・10.3%)

 5月は球団史上最多となる月間20勝をマーク…その反動がきたのか、6月は6勝15敗2分と、カープの3連覇中にはなかったような大規模な月間負け越しとなってしまいました。交流戦に入り、急に日ごろ対戦しない相手との対峙しなくてはならない状況になってからは、急激に打撃陣の元気がなくなり、連敗に次ぐ連敗。ようやく1つ勝っても、また連敗が始まる…という展開でした。

 そんな6月の月間MVPですが、投手では九里投手、野手では2015年の9・10月以来、3連覇中には一度もなかった「該当者なし」となりました。投手陣は試合を作る場面が目立ったものの、野手陣はまるで援護できない試合が目立ちました。そういったところが、今回の結果につながったのでしょう。

 投手では九里投手が初受賞。開幕から不安定な投球が続き、「今までは打線の援護で勝てていた」という雰囲気がありましたが、先発復帰した6月に2勝。しかも、交流戦の最後の試合となった仙台の楽天生命パーク宮城での東北楽天戦では、自身初の完封勝利を無四球で飾りました。雨で中止となり、スライド登板となったマウンドで最高の結果を残す…今まで中継ぎ、押さえと様々な役割を、その時々のチーム状況に応じて、変幻自在に担ってきたその経験が活きたように思います。

 野手は該当者なし…寂しいですが、それが現実です。なんせ、月間MVP候補を選ぶだけでも苦労したのは、近年ではあまりないこと。それだけ打線は非常に厳しい状況でした。今が底辺、きっとつながる打線を見出せる…そう信じたいものです。

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5月

投手
(計39票)
野手
(計45票)
1位 大瀬良大地投手
(2018年6月以来6度目)
(12票・30.8%)
X・バティスタ外野手
(初)
(19票・42.2%)
2位 K・レグナルト投手
(10票・25.6%)
鈴木誠也外野手
(10票・22.2%)
3位 K・ジョンソン投手
(6票・15.4%)
西川龍馬内野手
(7票・15.6%)

 5月は球団史上最多となる月間20勝をマークしました。11連勝に5連勝と、とにかく投打の歯車がしっかりかみ合って、次から次へと勝利をモノにし、一気に首位まで浮上し、優勝争いをリードする飛躍の1ヶ月となりました。

 そんな5月のカープ月間MVPですが、投手では2完投勝利を含む、月間3勝をマークした大瀬良投手が、2018年6月以来となる6度目の受賞となりました。2018年のシーズンは「最多勝」と「最高勝率」という、自身初のタイトルも獲得しましたが、それでもシーズンの完投は2度のみ。シーズンの最多完投はルーキーイヤーの3度というのが自己最多でしたが、今季はまだシーズンも半分が終わっていない4月、5月の段階で3度と、自身の記録に並んでいます。完投能力を高め、もはや押しも押されぬカープのエースです。

 野手では意外にも初受賞となったバティスタ選手。2017年の交流戦で彗星のように現れ、そのパワーで周囲の度肝を抜き、その年の6月のカープ月間MVP投票では2位に入ったこともありましたが、今回は2位に9票の大差をつけての受賞です。カープの今年の懸案だった「3番」に座り、従来のパワーにミート力も加わった打撃で、月間打率.351、21打点と、3番打者として申し分ない成績を残し、チームの得点力アップ、そしてチームの首位浮上にも大きく貢献しました。

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3・4月

投手
(計52票)
野手
(計51票)
1位 床田寛樹投手
(初)
(36票・69.2%)
鈴木誠也外野手
(2018年8月以来6度目)
(33票・64.7%)
2位 大瀬良大地投手、K・レグナルト投手
(5票・9.6%)
會澤翼捕手
(9票・17.5%)
3位 一岡竜司投手
(2票・3.5%)
石原慶幸捕手
(4票・7.8%)

 4連覇を目指したシーズンは、開幕戦こそ勝利したものの、そこからは投打ともに元気がなく、5カード連続の負け越し、借金も8まで膨らみながらも、一気の8連勝などで、12勝15敗で終えました。

 非常に苦しいスタートとなった今季のカープでしたが、その中で「該当者なし」が選ばれなかったのは、苦しい中でも投打に軸があったからなのでしょう。

 投手部門は左ひじの手術から2年ぶりに復活を遂げた床田投手が初受賞。4月は月間4勝をマークし、しかも防御率は1.83という安定感とともに、プロ初の完投勝利も達成しました。カープは長年、左腕不足が大きな課題ですが、ついに長い間待ち望んでいた先発左腕の台頭となり、暗い話題が多かった3・4月の戦いの中で、大きな希望の光となりました。
 野手部門は鈴木選手。昨年の8月以来、6度目となる受賞となりました。打線が近年まれに見る低迷に苦しむ中で、一時、コンディション不良でスタメンを外れる時期はありましたが、月間打率.311、7本塁打、16打点と、すべての面で4番にふさわしい活躍ぶり。4番へのマークが厳しくなる中でも、これだけの数字を残して、打線を支えました。2位に大差をつけてのカープ月間MVPです。

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