カープエキサイティングプレイバック<2004年シーズン版>

▲エキサイティングプレイバックのメインに戻る


6月27日 広島12−10横浜(13時30分・広島市民球場)

TEAM 10 11 12
横浜       10 11
広島 ×       12 17
林 1勝0敗0S
木塚 1勝2敗0S
大竹 3勝2敗5S
ラロッカ24号(2)、前田12号(1)
古木7号(2)、多村17号(3)、ウッズ22号(2)、村田9号(2)

 とにかくすごかった!!この一言で十分でしょうね。

 球団史上初となる最大で8点差をひっくり返すという大逆転試合を演じました。実は2001年8月11日の横浜スタジアムでの横浜戦。やはり同じく10−2という得点状態。しかし、異なるのはリードしているのは広島でした。4回までに10点を取り大量リードを奪いながらも、先発の長谷川投手を含め繰り出す投手陣がピリッとせず、最後は当時は横浜に在籍していた谷繁選手にサヨナラ弾を運ばれた・・・という試合でした。

 しかし、今回は同じ10−2からの逆転劇でも、主役は広島。5回に1点を返し7点差にしましたが、やはりこの得点差には誰もがほぼ諦めていたのではないでしょうか。かくいう、ぼくもそうでして、途中から買い物に行ったぐらいですから。で、家に帰って、ケーブルテレビの中継を再度見てました。まだ7点差・・・。諦めの気持ちはさらに膨らむばかり。

 でも、8回表の緒方選手のセンターへポトリと落ちそうな打球を見事なダイビングキャッチ!!そして8回裏は先頭の前田選手が初球をライトスタンドへ本塁打!!このベテラン2人が勝利への執念を結果で見せつけました。それで何かに火が付いたんでしょうね。あれよあれよと打線が繋がり、この逆転劇の引き金になったのではと思われる緒方選手&前田選手にもタイムリーが飛び出し、最後は若手のホープ・栗原選手が勝ち越しタイムリー。あっという間に9点を奪う大ビッグイニング!!すごい破壊力でしたね。これで広島は借金3とし、最下位転落の危機を免れました。

▲トップに戻る


4月14日 広島12−10阪神(18時・甲子園球場)

TEAM 10 11 12
広島       12 17
阪神       10 18
佐々岡 1勝0敗0S
安藤 0勝1敗1S
永川 0勝0敗3S
緒方1号(1)、シーツ2号(2)
今岡5号(1)、関本1号(1)、アリアス5号(3)

 広島打線が再度大爆発したこの日、チーム打率は一時3割台に乗りました。

 近年のカープの試合というのは、確かに粘り強さはありました。リードされていても、終盤で追い付いたり…。そんな試合も多くありましたが、共通していえることといえば、「同点まではいくんだけど…。」といった印象を受けていました。しかし今年は、そんな「あと一歩…」の気持ちを見事に晴らしてくれるかのように、ビッグイニングで一気に試合展開をひっくり返してくれています。

 そんな見事な逆転劇の主役はやっぱり嶋選手。「赤いゴジラ」というニックネームが定着しつつある今、この日も嶋選手は5打数4安打。特に4安打目は9回表に試合をひっくり返す、見事なレフト線への2塁打を放ち、その後のシーツ選手の2ラン本塁打に至りました。結果的に、嶋選手が後続につないだことで、ビッグイニングを生み出しました。

 近年の懸案の課題であった上位打線の固定も、1番・緒方選手、2番・嶋選手の犠打という文字のない、今までの広島打線像をひっくり返す攻撃的打線が見事に機能していますね。これからも多少の好不調の波があると思いますが、上位打線に安定感が増したことも事実でしょう。そして、この日、広島は4年ぶりの首位になりました!

▲トップに戻る


4月10日 広島15−5横浜(14時・広島市民球場)

TEAM 10 11 12
横浜       11
広島 ×       15 18
デイビー 1勝1敗0S
斎藤 1勝1敗0S
 
嶋4号(1)5号(1)、ラロッカ2号(4)、野村1号(1)
シーツ1号(1)、ウッズ2号(1)

 広島が打線が18安打15得点と大爆発した試合です。25年ぶりとなる開幕4連敗から一気に5割に押し戻す4連勝を飾ったこの試合。4連勝と波に乗る立役者となったのが嶋選手でした。

 10年目…。投手として東北高からドラフト2位で入団した嶋選手。肩や肘の故障に悩まされ5年目に野手に転向。転向した1999年にはいきなり3本塁打を放ち、将来の主軸として大きな期待をされましたが、その後の成績は右肩下がり…。特に、ここ2年で出場した試合はわずか3、ヒットは1本。2軍で成績を残しても、1軍には左投げ左打ちで、同じ一塁と外野を守る浅井選手というセリーグ屈指の代打の切り札がいたため、なかなか1軍キップをつかむことが出来ませんでした。昨季には、トレード要員として名前が挙がる状況に…。

 ところが、2004年シーズン、復帰した三村ヘッドコーチが嶋選手に一目置いていたこと、そしてキャンプ、オープン戦を通じて好成績を残し、開幕スタメンに大抜擢!ついに、嶋選手の時代がやってきました。この4月10日の試合終了時点で、28打数16安打5本塁打の打率5割7分1厘という脅威の好成績!

 この試合でも2ホーマーでチームの勢いを加速させました。チームの上位打線コマ不足という課題を一気に克服し、広島に今までいなかった攻撃型2番打者が誕生しました。本来ならクリーンアップを任せられるほどの打撃センスを持つ選手ですが、そんな嶋選手を2番に据えられるというのは、チームの打線の層が厚みを増してきたことの証明ですね。実家のご両親のケーブルテレビにも、嶋選手の姿がこれからもずっと放送されることを期待してます。

▲トップに戻る