関西大学野球リーグから指名された選手のリストです。
関西大から指名された選手のリストです。
<12球団の過去10年(2014年)からの指名選手> | |||||
選手名 | チーム | 指名年 | 順位 | 守備 | 現役 |
野口 智哉 | オリックス | 2021 | 2 | 内野手 | ○ |
小山 翔平 | 巨人 | 2017 | 育6 | 捕手 | × |
☆寸評☆
現時点で広島からの指名選手はいません。かつて広島の指名した大学生のほとんどが関東地区からでしたが、近年はその流れも変わっており、関西、九州の大学選手の指名も相次いでいます。そんな傾向があるからこそ、目を離すことは出来ませんが、全体的に指名の少ない大学だけに、注目選手が出ない限り難しいところでしょうか。
プロ全体で見ると、関西大学の選手指名は21世紀に入ってから、2005年の阪神1位・岩田稔投手1人にとどまっていましたが、2021年にはオリックスのドラフト2位で野口智哉選手が指名を受けました。この間、育成ドラフトでの指名選手が1人いましたが、支配下ドラフトでは実に16年ぶりの指名選手となりました。
関西学院大から指名された選手のリストです。
<投手> | ||||||||
選手名 | 指名年 | 順位 | 試合数 | 勝利 | 敗北 | セーブ | 防御率 | 現役 |
黒原 拓未 | 2021 | 1 | 17 | 0 | 0 | 0 | 8.87 | ○ |
<12球団の過去10年(2014年)からの指名選手> | |||||
選手名 | チーム | 指名年 | 順位 | 守備 | 現役 |
黒原 拓未 | 広島 | 2021 | 1 | 投手 | ○ |
※坂本工宜 | 巨人 | 2016 | 育4 | 投手 | × |
田村 丈 | DeNA | 2015 | 育3 | 投手 | × |
☆寸評☆
2021年、カープがドラフト1位で黒原拓未投手を指名しました。これが、カープでは初めてとなる関西学院大からの指名選手となりました。150キロを超えるストレートを投げ込む力強いフォームの左腕です。1年目からの活躍が期待されましたが、左肩痛に苦しみました。2年目からは先発に転向し、飛躍が期待されます。この指名で関西学院大の注目度も上がってくるかもしれません。
プロ全体で見ると21世紀に入ってからは4名の投手が指名されています。その中で2016年の坂本投手は準硬式の選手でした。過去にも準硬式からプロ野球に進んで投手もいただけに、関学大は硬式だけでなく、準硬式もまた注目されているのでしょう。さらに2015年には横浜DeNAが田村投手を指名していますが、彼は留年した状態での指名と言う、プロ野球では異色の経歴でした。
大リーグでも活躍していた田口壮選手や、北海道日本ハムで貴重な中継ぎ左腕として活躍している宮西尚生投手も関西学院大出身ということで、ときおり有力選手を輩出するというイメージのある大学であり、また異色の隠し玉的存在の選手も多いだけに、今後も要注目です。
京都大から指名された選手のリストです。
<12球団の過去10年(2014年)からの指名選手> | |||||
選手名 | チーム | 指名年 | 順位 | 守備 | 現役 |
水口 創太 | ソフトバンク | 2022 | 育7 | 投手 | ○ |
田中 英祐 | ロッテ | 2014 | 2 | 投手 | × |
☆寸評☆
ついに2014年、田中英祐投手が取っての指名を受け、京都大からプロ野球選手が誕生しました。大学通算8勝、MAX149キロのストレートに多彩な変化球で、プロからも注目され、千葉ロッテから2位という上位で指名を受けました。しかし、プロ3年で戦力外通告を受け、プロの世界からは退きました。その後、プロ選手が現れるのかと思われましたが、2022年にソフトバンクの育成7位で水口投手が指名を受け、2人目のプロ野球選手誕生となりました。
近畿大から指名された選手のリストです。
<12球団の過去10年(2014年)からの指名選手> | |||||
選手名 | チーム | 指名年 | 順位 | 守備 | 現役 |
佐藤 輝明 | 阪神 | 2020 | 1 | 内野手 | ○ |
村西 良太 | オリックス | 2019 | 3 | 投手 | ○ |
畠 世周 | 巨人 | 2016 | 2 | 投手 | ○ |
☆寸評☆
現時点では広島からの指名選手はいません。
近畿大といえば、カープファンなら誰もが思い出すのが二岡智宏選手でしょう。広島出身で、カープが大学入学時から注目し、ドラフト1ヶ月前まで「二岡選手は間違いなく広島」といわれていたにもかかわらず、その後、巨人入りに急転・・・。それ以来、近畿大の選手の指名に向かわなかった、それどころかリストにすら挙がってこなかった・・・そんな印象があります。
関西学生リーグでは群を抜く数の選手を輩出している名門。しかし、近年はそのペースも落ち気味で、この10年間で指名された選手は3人にとどまっています。ただ、2020年には、大学球界注目のスラッガーである佐藤輝明選手がドラフト1位で強豪の末、阪神が交渉権を得て、入団が決まりました。やはりドラフト上位クラスの注目選手を輩出する名門であり、佐藤選手はカープも上位候補にリストアップしていただけに、今では十分に指名選手が出てくる可能性があるはずです。
2006年以降、同志社大から指名された選手はいません。
☆寸評☆
現時点では広島からの指名選手はいません。しかし、プロ前回から見ても、直近では2004年の自由枠で横浜(現:横浜DeNA)に入団した染田賢作投手のみで、20年指名選手が出ていないのが現状です。
立命館大から指名された選手のリストです。
<投手> | ||||||||
選手名 | 指名年 | 順位 | 試合数 | 勝利 | 敗北 | セーブ | 防御率 | 現役 |
平田英之 | 1976 | 3 | 9 | 0 | 0 | 0 | 7.80 | × |
<12球団の過去10年(2014年)からの指名選手> | |||||
選手名 | チーム | 指名年 | 順位 | 守備 | 現役 |
榮枝 裕貴 | 阪神 | 2020 | 4 | 捕手 | ○ |
坂本 裕哉 | DeNA | 2019 | 2 | 投手 | ○ |
辰己 涼介 | 楽天 | 2018 | 1 | 外野手 | ○ |
東 克樹 | DeNA | 2017 | 1 | 投手 | ○ |
桜井 俊貴 | 巨人 | 2015 | 1 | 投手 | × |
☆寸評☆
現時点では広島からの指名選手は平田投手の1名となっており、2008年時点では関西学生リーグの選手で広島が指名した唯一の選手となっています。ただ、2004年の阪神6位の指名を受けた赤松真人選手は立命館大の出身で、2008年に阪神から移籍し、2010年にはホームラン性の当たりを好捕するスパイダーマンキャッチで、全米もうならせる守備を見せ、ゴールデングラブ賞を獲得する活躍を見せ、今なお、カープでコーチを務めています。
プロ全体で見ても、関西地区では2番目にプロ選手を輩出している名門となっています。それもあってか、2015年には桜井投手が巨人に、2017年にはその後の新人王・東投手がDeNAに、2018年には辰己選手が東北楽天にそれぞれ1位指名、また2019年には坂本投手が横浜DeNAの2位指名を受けており、上位指名が相次いでいます。特に東投手はカープも上位候補に挙げていた左腕で、これからも指名候補が出てくる可能性はありそうです。