| 試合 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 | 差 | 順位 |
| 143 | 59 | 79 | 5 | .428 | 25.5 | 5 |
新井監督が就任した2023年以降、「がががががむしゃら」「しゃ!」に続いて、「しゃ」シリーズの第3弾となりました。それが「遮二無二」。就任1年目の2023年は2位に躍進し、2年目は9月に勝率2割の大失速で4位に終わったものの、それでも9月を迎えるまで、チームは首位に立っていました。あとは逃げ切れるかどうか…というところで、1位に向けて「遮二無二」まい進しようという思いを込めてのキャッチフレーズとなりました。
しかし、チームはその「遮二無二」のキャッチフレーズとは裏腹に、シーズン序盤こそ首位に立った時もありましたが、交流戦終了後に徐々にチームは下降線をたどり、7月には前年の9月の歴史的大失速を思い出させる勝率2割の戦い…これで一気に優勝争いから脱落すると、8月にやや盛り返しはしたものの、9月には完全に息切れ。最下位を免れるのがやっとというくらい、5位まで滑り落ちました。
新井監督就任後、どんどん成績が下降線をたどっている状況の中で、「しゃ」の勢いも失われつつあるように感じます。マツダスタジアムの観客動員数も減少傾向にあります。おそらくは「しゃ」のシリーズは、新井監督時代は続いていくのでしょうが、その盛り上がりの低下が懸念されるシーズンとなりました。
| 試合 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 | 差 | 順位 |
| 143 | 68 | 70 | 5 | .493 | 10.0 | 4 |
新井監督2年目のシーズンとなったこの年のキャッチフレーズは一言で「しゃ!」…前年の「がががが がむしゃら」と、どこかニュアンスが近いような、そんな印象の残るキャッチフレーズとなりました。というか、ここ数年、掛け声のような、気迫を表す言葉のような…そんなキャッチフレーズが続いています。
赤く大きな字で「しゃ!」という文字を前面に出し、その文字を突き破るように拳がデザインされたロゴとなっています。この「しゃ!」にはもちろん「よっしゃ!」の意味もありますが、「勝しゃ」になるために「がむしゃら」に戦い、「しゃにむに」勝つことだけを考える…「よっしゃ」をつかみ取り、その数が増えるほどの、その先に「よっしゃ!」で喜びを分かち合いたいというものだそうで、気迫に満ち溢れたキャッチフレーズとなりました。
カープはこの年、地道に白星を積み重ね、史上まれに見る大混戦のセリーグの中で、8月が終了した時点でわずかながらに首位に立っていました。しかし、その投手陣主体の、僅差の試合をモノにしていく野球が9月に入って一気に崩れてしまい、月間20敗という球団ワースト記録も作ってしまいました。8月までは「しゃ!」を積み重ねたのですが、残念な結果に終わったシーズンとなりました。
| 試合 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 | 差 | 順位 |
| 143 | 74 | 65 | 4 | .532 | 11.5 | 2 |
2021年の「バリバリバリ」、2022年の「ガツガツGUTS!」…佐々岡監督時代のキャッチフレーズの流れは、どこか似たようなパターンだった中で、新井新政権となって、果たしてその流れはどうなるのかと注目していたのですが、特に流れは変わらず、やはり似たような雰囲気のキャッチフレーズとなりました。
この意味は、ただの「がむしゃら」ではなく、より一層「がむしゃら」にという感じで、しかも、現役時代は泥と汗にまみれ、人一倍、徹底的に練習しまくった新井監督のように、とにかくがむしゃらになって、全力で戦い抜こうという決意を込めたものでした。そして、このキャッチフレーズ通りに、カープは新井監督の下で、機動力を最大限に活かし、さらに特に新井監督と現役時代にプレーした主力選手のモチベーションやパフォーマンスを見事に上げ、かつてのリーグ3連覇時代のカープを彷彿とさせるような、逆転勝利たびたびありました。
残念ながら、優勝には届きませんでしたが、7月には10連勝を飾り、一時は首位に躍り出る場面もあるなど、最後まであきらめずに戦う姿勢を見せ、5年ぶりのAクラス、しかも2位に入る好成績を残し、CSにも進出、ファイナルステージまで戦い抜きました。キャッチフレーズは、シーズンも終盤になれば、どこか忘れられたり、絵に描いた餅のようになりがちですが、この年に関しては、最後まで「がむしゃら」が浸透していたようなシーズンでした。
| 試合 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 | 差 | 順位 |
| 143 | 66 | 74 | 3 | .471 | 14.5 | 5 |
前年の「バリバリバリ」に続いて、この年の「ガツガツGUTS!」も同じ言葉を3回繰り返すパターンのキャッチフレーズとなりました。そして、ロゴはガツガツと「GUTS!」という文字を歯を食いしばって噛み砕こうとしているイラストとなっています。キャッチフレーズとロゴに「3年連続Bクラスの悔しさを胸に、1日1日、1試合1試合をガツガツ貪欲に戦い、GUTS!あふれる1年にしたい」という思いを込めたそうです。
ただ、シーズンの戦い方を見ると、打線がつながるときは良いのですが、打てないときはサッパリ。盗塁数はカープの球団の歴史で最少となる26個で、カープならではの機動力野球はどこかに消え、GUTSどころか、消極的な姿勢ばかりが目立ちました。また、投手陣はシーズン後半に、特に先発投手に故障や疲労が目立ち、失速してしまいました。
結果的にシーズン最終盤までCS争いに加わりながら、借金生活が続き、肝心な勝負どころでまるで勝てず、4年連続Bクラスとなり、佐々岡監督にとってはラストイヤーとなってしまいました。キャッチフレーズもどこか「絵に描いた餅」で、その心意気は采配面でまるで感じられない残念なシーズンとなりました。
| 試合 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 | 差 | 順位 |
| 143 | 63 | 68 | 12 | .481 | 13.0 | 4 |
「バリバリバリ」というフレーズだけを聞いても、何のことかさっぱり分かりませんが、この年のロゴは握りしめられた拳が何かを打ち破っている様子が描かれています。バリバリバリっと、リーグ3連覇以降、Bクラスが続くチーム状況を打破するべく、さらにファンとともに「ねバリ強く」戦っていこうという意思を表現したものだそうです。
また、打ち破る音を表しただけでなく、広島の方言で「バリ」は「とても凄い」という意味で、「バリ熱く」「バリ激しく」「バリしつこく」戦うんだという強い気持ちも表しているんだとか。個人的には「バリ」という方言は福岡でも使われるものであり、広島ならむしろ「ぶち」の方ではないかという気がするのですが…。
ただ、そんなキャッチフレーズとは裏腹に、チャンスを作ってもモノに出来ず、チーム内のコロナ禍もあり交流戦は惨敗…バリ激しさやバリしつこさは采配も含めてあまり感じられるものがないシーズンでした。しかし、投打にわたって若手が続々と頭角を現し、シーズン終盤にはAクラスまであと一歩というところまできたのは確か。過渡期を乗り越え、次のシーズンに良い形でつなげてくれるのではないかという期待感が残るシーズンでした。