
| 球場データ | |
| 開場年 | 1954年 |
| 所在地 | 東京都八王子市台町 |
| 収容人員 | 11289人 |
| 両翼 | 98m |
| 中堅 | 122m |
| 照明塔 | 6基 |
| グラウンド | 内野:クレー、外野:天然芝 |
![]() (写真1(左):JR中央線・西八王子駅) (写真2(右):京王高尾線・山田駅) |
| 2022年11月4日。 大学時代の同窓会に参加するため、東京にやってきた私。前日は群馬県前橋市や桐生市の球場を行脚し、この日は、午前中に神奈川県大和市に足を運び、その後、小田急線で町田駅、さらにはJR横浜線に乗り換え、八王子駅に向かい、さらにそこから中央線に乗り換えて、やってきたのがJR中央線・西八王子駅です。ここが、この日目指すべく球場のある最寄り駅となります。私自身、かつては東京都内に5年ほど暮らしていました。ただ、大学の授業の関係で、八王子市内の駅を利用していたことはありましたが、あくまでも乗り換えが目的であり、実際に八王子市内を歩き回ったことは、おそらく数えるほどしかないと思います。 さて、このJR西八王子駅からどこに向かうとかと言いますと、今回の行脚の目的地である八王子市民球場です。実は、この八王子市民球場はこのJR西八王子駅だけではないのです。JR西八王子駅から住宅街を歩いて、約15分ちょっとのところに八王子市民球場があるのですが、さら南に、ややくねくねとした都道506号線を歩いていくと、もう1つの最寄り駅、京王高尾線山田駅に到着します。JR西八王子駅から八王子市民球場、そして山田駅…球場はこの2つの最寄り駅の中間あたりにあり、2つの路線からのアクセスが良い球場なのです。 |
![]() (写真3:八王子市民球場) |
| この日はJR西八王子駅を下車し、そこから八王子市民球場へと向かい、行脚の帰りは同じ道ではなく、あえて京王線・山田駅まで同じように歩いていきました。この日は非常に天気も良く、写真のように、まさに「雲1つない天気」でした。しかも八王子市民球場は富士森公園の中にあり、非常に閑静で、自然豊かな場所…それゆえに、快晴の秋晴れとなったこの日の球場は爽やかであり、「やっぱり球場は屋外だよなあ」と改めて感じました。 さて、写真3は八王子市民球場の正面玄関です。地方球場らしい風格とともに、「きれいだな」と感じました。ただ、実際には1954年に開場しており、もはや半世紀以上の長い歴史のある球場でもあるのです。しかし、2012年に拡張工事がなされ、塗装も新たにされました。2025年現在は命名権の関係で「スリーボンドスタジアム八王子」という名称となっています。 |
![]() ![]() (写真4(上):グラウンドを臨む) (写真5(下段左):内野スタンドを臨む) (写真6(下段右:3塁内野スタンドを臨む) |
| では、球場に入ってみましょう。 一般的な地方球場という感じですね。ただ、外観は改装されていることもあって、見た目は新しく見えるのですが、中に入れば、例えば、内野スタンドのベンチなどに歴史を感じます。先述の通り、開場したのは1954年と、もう半世紀以上が経過している歴史のある球場で、開場当初はプロ野球も開催されていました。初めて、プロ野球が開催されたのは1954年8月25日、当時の国鉄(現在の東京ヤクルトスワローズ)と中日の試合で、1956年には4試合が行われたそうです。しかし、その後のプロ野球開催はありません。 しかし、イースタンリーグの公式戦や都市対抗野球などでは使用されてきました。しかし、近年はイースタンリーグの開催も遠ざかっているようです。たしかに、イースタンリーグの球団の本拠地といえば、関東の球団はおおむね東京近郊にあるため、八王子で開催する必要がないのかもしれません。そのため、現在は主要な大会としては、高校野球の西東京大会に使用されることがメインとなっているようです。 ちなみに、写真4は内野スタンドからグラウンド全体を、写真5と6は内野スタンドをそれぞれ撮影したものです。グラウンドは2011年までは両翼91.4m、センターが122mと、現代の球場としては非常に狭いものでした。しかし、2012年に拡張工事が行われ、両翼は98mまで広がりました。それでも、現代のプロ野球開催の基本的な仕様としては、ちょっと狭いというところでしょうか。 |
![]() (写真7:スコアボード) |
| 収容人員は11289人とされています。かつては12000人以上を収容できたようですが、外野スタンドの収容人員が若干減ったようですね。これは外野の拡幅工事が影響しているのでしょう。ただ、いずれにしても10000人以上を収容できる立派な球場であり、しかも照明設備もしっかり整っているため、ナイターにも対応…地方球場としては十分なキャパシティーを誇っているのではないでしょうか。 写真7はスコアボードです。時期反転式の地方球場でよく見かけるタイプのものです。ただ、これも老朽化が進んでいるようで、LED式のものの置き換えられるようです。歴史の長い球場ではあるもの改修工事や拡幅工事も行われ、スコアボードも最新タイプのものに変わる…まだまだ八王子市民球場は、地元で愛される球場として、マイナーチェンジをしていきながら、活躍を続けそうですね。 |