カープエキサイティングプレイバック<2008年シーズン版>

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4月29日 広   島2−3巨   人(18時00分・東京ド)

TEAM 10 11 12
広島      
巨人 ×      
グライシンガー 6試合3勝1敗
梅津 8試合1敗1S
クルーン 12試合1敗7S
赤松1号(1)
ラミレス7号(1)、ゴンザレス1号(1)

 負けたものの初物尽くしだったこの日の試合。まずはスタメンを眺めてみると、8番ショートにルーキーの小窪選手が入りました。これがプロ初スタメンということになります。

 続く初物。それは初回の先頭打者・赤松選手から飛び出しました。2007年に最多勝利投手となったグライシンガー投手の2球目。内角急を振り抜いた打球はぐんぐん伸びてレフトスタンドに飛び込むプロ初ホームラン!阪神ではレギュラーが奪えず、広島に新井選手のFA人的補償で移籍し、チャンスを与えられました。そして飛び出したプロ初ホーマー。赤松選手自身も非常に嬉しかった瞬間ではないでしょうか。

 そして小窪選手。第1打席で三振を喫してしまいましたが、2打席目でグライシンガー投手から左中間を破る2塁打を放ち、プロ初安打を記録すると、7回の第3打席ではチャンスの場面で打順が回り、小窪選手の真骨頂である右方向への流し打ちを見せるライト前ヒットで、プロ初打点も挙げました。

 初物尽くしのこの試合ですが、赤松選手や小窪選手といった、前年までにカープに在籍していなかった選手たちの活躍。これからのカープに大きな戦力が加わった、そんな印象を受けた試合でした。

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4月19日 広   島1−0巨   人(14時00分・広島)

TEAM 10 11 12
巨人      
広島 ×      
高橋 3試合2勝1敗
木佐貫 3試合2勝1敗
 
シーボル3号(1)

 4連敗中、借金は今季最多の5。5勝10敗1分という苦しい状況に立たされたカープを、また奮い立たせたのは39歳のベテラン左腕、建さんこと高橋投手の好投でした。

 この日の高橋投手の投球はとにかく素晴らしいものでした。積極的に内角を突く速球には若々しさも感じされ、その反面で、シュートやシンカー系の球で、ランナーを出しながらもすぐに併殺打に打ち取るベテランらしい味のある投球。若さと老練さという両面をうまく融合させた見事な内容でした。

 5回にシーボル選手のレフトへのホームランで貴重な1点を奪うと、その後も高橋投手は快調な投球。最終回もはつらつとした表情で投げる高橋投手の表情が印象的でした。2死からヒットを許しますが、最後の打者・小笠原選手をレフトフライに打ち取り、5年ぶりの完封勝利を飾りました。

 シーズン序盤の先発陣の屋台骨を担った高橋投手。39歳とは思えない若々しい投球で2勝目を挙げました。それとともにチームの連敗も4でストップし、チームはこれから徐々に調子を上げていくことになります。ベテランの投球がチームをついに目覚めさせた、そんな快刀乱麻の投球内容でした。

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4月6日 広   島17−3横    浜(13時30分・広島)

TEAM 10 11 12
横浜      
広島 ×       17 18
長谷川 2試合1勝1敗
高崎 2試合2敗
 
天谷1号、梵1号、アレックス2号、喜田剛1号
内川1号、吉村3号

 それまでの8試合、打線は完全に眠っていました。最高得点は4点、合計19点。1試合当たりにすれば3点に見たら、どうしても繋がらない打線。でも、この日はそんな打線の低調さがウソのように大爆発を見せました。

 1試合17得点。今振り返ってみれば、今季の最多得点をたたき出しました。カープは地元・広島市民球場で4発の花火を打ち上げました。2回に相手のミスにも乗じて3点を先制すると、4回には天谷選手の2ランなどでさらに3点。得点が入るときは面白いように入るもので、その後も梵選手に3ラン(梵選手にとってはこれが今季最初で最後の一発となったわけですが・・・)、アレックス選手にも満塁弾。とにかく一発が効果的に面白いように飛び出しました。

 8試合で19得点に終わっていた打線が、1試合で17得点も挙げてしまう。打線は水物とはいえ、ここまで極端な場合もあるんですね。誰もが打線の復調を信じた、そんな試合でした。

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