対戦相手 | ヤクルト |
試合結果 | ×0−4 |
最終順位 | 2 |
シーズン成績 | 23試合6勝11敗 防御率3.61 |
前年成績 | 23試合8勝9敗 防御率4.72 |
緒方孝市監督の最終シーズンとなった2019年、そして佐々岡真司監督の3年間、さらにこの年からチームの指揮を執ることになった新井貴浩監督と、監督は代われど、変わらなかったのが「開幕投手は大瀬良投手」ということ。5年連続の開幕投手というのは、監督は変わっても、「エース」としての信頼度は不変であることの証明でもあります。カープでは1953年から6年連続の「小さな大エース」長谷川良平投手、そして2003年から大リーグ移籍までの5年連続の黒田博樹投手に次いで、球団史上3人目となりました。
そんな新井監督1年目の船出となったこの年の開幕戦、神宮球場でのヤクルト戦。前年までセ・リーグを連破している王者に対して、大瀬良投手はいきなり初回、前年三冠王の村上宗隆選手に外角低めの厳しいコースに投げ込みながら左中間スタンドに2ランを浴びてしまうという波乱の立ち上がりとなりました。5回までを投げ、失点はこの2ランにより2点のみ。しかし、打線は相手投手陣の前に得点できず、0−4の完封負けとなりました。
対戦相手 | DeNA |
試合結果 | ○11−3 |
最終順位 | 5 |
シーズン成績 | 23試合8勝9敗 防御率4.72 |
前年成績 | 23試合10勝5敗 防御率3.07 |
いよいよ4年連続の開幕投手となった大瀬良投手。カープで4年連続で開幕投手を務めたのは長谷川良平投手、北別府学投手、黒田博樹投手…球史に名を残した名投手ばかりが名を連ねる中で、大瀬良投手もその一員となりました。前年は打線の援護を受けながらも、終盤に逆転負けのきっかけを作ってしまっただけに、今年こそは開幕戦を勝利で飾りたい…そんな思いはひとしおだったと思います。
カープはこの年も2回に大瀬良投手自身もタイムリー放つなど3点を先制。6回には味方打線が一挙5点を奪い、リードを7点に広げました。前年以上の打線の援護の中で、大瀬良投手は7回に2点を失い降板したものの、7回途中3失点と試合を作りました。その後も打線の勢いは止まらず、開幕点から11得点を奪う快勝。大瀬良投手が2020年に自身初本塁打を放ったときを思い出すような、投打にわたる活躍を見せ、開幕戦勝利へと導きました。
対戦相手 | 中日 |
試合結果 | ×6−7 |
最終順位 | 4 |
シーズン成績 | 23試合10勝5敗 防御率3.07 |
前年成績 | 11試合5勝4敗 防御率4.41 |
3年連続での開幕投手となった大瀬良投手。この前年には右ひじを手術したのですが、春季キャンプから手術明けとは思えないほど、球威、キレともに申し分なく、オープン戦でも相手を寄せ付けないほどの素晴らしいピッチング。課題が見つからないほど万全な内容で開幕の日を迎えました。
開幕戦の相手は中日。カープは初回から西川龍馬選手の2ランで先制すると、2回にも2点を追加。大瀬良投手は7回まで中日打線を3安打に抑える好投を展開。ピンチはありましたが、味方の好守にも守られて、順調にゼロを積み重ねていきました。4点リードの展開に、後はしっかり逃げ切るだけと思われたのですが…
8回表、四球や連打で1点を失うと、味方のエラーもあり、2点差に詰め寄られた段階で大瀬良投手は降板。その後の1死2・3塁のピンチでマウンドに上がった中継ぎ陣も打たれ、最後はビシエド選手に一発を打たれ、4点リードをあっという間に逆転され、開幕戦であまりに痛恨の逆転負けを喫してしまいました。カープとしては最悪の形でのスタートとなったのです。