1度きりの追憶(1970年代)


田辺繁文投手の1度きりのマウンド(1978年)

田辺投手の生涯の1軍成績
試合 投球回 四死球 奪三振 自責点 防御率
1978 1 0 0 0 1 1 0 2 18.00
通算 1 0 0 0 1 1 0 2 18.00
 オールドファンの方の記憶に残っているとされている投手の1人が田辺繁文投手でしょう。1977年は私自身が生まれた年なので、正直名前しか存じ上げないのですが、その年のドラフト1位で地元・広島の盈進高からドラフト1位で入団した左腕です。

 地元出身であるがゆえに、そして185cmという長身から投げ込む直球にも、期待は一層高まったようですが、結果的にプロで6シーズン過ごしたものの、登板したのはルーキーイヤーのわずか1試合だけにとどまりました。その1試合は、カープが消化試合に入っていたシーズンも終盤、1978年10月8日のヤクルト戦で、試合も一方的な負けペースになっていたときに、7回からプロ最初で最後のマウンドに上がった田辺投手は、ホームランを浴びるなど1回を投げて2失点。地元期待の左腕もプロでは1試合、防御率18.00…その数字だけが残る結果となったのです。