鯉の4番(第61〜70代)

※打撃成績は4番を打った年のみを表記しています。

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第61代4番バッター:松山竜平
(初4番は2012年8月21日。成績は4番を打ったことがあるシーズンのもの)

試合 打数 安打 打点 本塁打 四死球 三振 盗塁 打率
2012 48 137 28 7 0 9 13 1 204
2013 123 372 105 52 10 12 49 2 282
2014 80 233 74 34 7 17 29 0 .318
2015 100 202 56 26 7 24 30 1 .277
2016 103 254 74 41 10 20 29 0 .291
2017 120 350 114 77 14 31 45 0 .326
2018 124 397 120 74 12 44 46 2 .302
2019 110 294 76 49 6 31 42 0 .259
2020 108 404 112 67 9 18 72 0 .277
2021 85 75 46 29 2 17 22 0 .263
2022 88 152 33 23 2 11 22 0 .217
2023 79 143 36 27 0 11 27 0 .252

 2012年のシーズンは栗原選手が右ひじの手術で離脱すれば、後を担ったニック選手が試合中の走塁で右ひざに大きな故障を追い、さらに岩本選手は不振にあえぎ、エルドレッド選手はなれない守備で右ひじに痛みを感じる…そんな4番が受難の状況の中で、最後の砦として4番に座ったのが松山選手でした。

 2013年はわずか3試合でしたが、4番でスタメン出場する機会がありました。そもそも4番らしいパワーがあるような打者ではなく、シュアな打撃がウリの中距離ヒッターでしょう。2013年以降、9年連続で1試合以上4番に座っています。2016年には日本シリーズでも4番に座り、2017年には、4番に座っていた鈴木選手が骨折で離脱したことを受けて、相手投手が左投手であっても4番に座り、左投手からも一発を放つなど勝負強い打撃で、4番が抜けた穴を見事にカバーし、チームの危機を救いました。確固たる4番ではありませんが、4番が不在となったときなど、サブ的な4番としてその役割を果たすことができる松山選手の経験や実績はチームの大きな魅力で、初めて4番に座った2012年以来、12シーズン連続で4番を経験しています。

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第62代4番バッター:キラ・カアイフエ
(初4番は2013年7月11日。成績は4番を打ったことがあるシーズンのもの)

試合 打数 安打 打点 本塁打 四死球 三振 盗塁 打率
2013 66 224 58 45 14 38 65 0 258
2014 88 288 74 40 11 45 85 0 .257

 2013年、カープは16年ぶりのAクラスを勝ち取りました。そして初のCS進出。それも、このキラ選手がシーズン途中に加入したこと…これが非常に大きかった!キラ選手が1軍昇格後いきなり、3連戦で4本塁打の大爆発。一気に、カープ打線に確固たる軸が出来上がり、その中心にキラ選手がいました。得点力不足といわれていたカープ打線の色を、一気に明るく染め上げたキラ選手の貢献度は非常に高いものでした。鮮烈なデビューを飾ったキラ選手は、2014年にも4番を務める試合はありましたが、全体的に低迷…なかなか思うような結果を残せないままでした。

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第63代4番バッター:ライネル・ロサリオ
(初4番は2014年8月15日。成績は4番を打ったことがあるシーズンのもの)

試合 打数 安打 打点 本塁打 四死球 三振 盗塁 打率
2014 69 238 80 49 14 24 58 1 336
2015 42 124 32 12 2 12 23 1 .258

 カープドミニカカープアカデミーから10年ぶりの野手が誕生しました。「第3の助っ人野手」という存在でしたが、主力の助っ人選手の故障などもあって、1軍に昇格し、いきなり結果を残しました。しかもシーズン中盤以降からは、1軍にも定着し、ついに4番の座が回ってくることもしばしば。1年目からいきなり打率.336の成績を残し、「第3の野手」ということを忘れさせる存在感を見せました。2年目も4番での起用があったロサリオ選手。しかし、他の外国人選手に押されて、どうしても1軍に昇格できない時期が長くなることも…。モチベーションがあがらないことを指摘され、2015年に契約解除になったのは残念でなりません。

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第64代4番バッター:丸 佳浩
(初4番は2014年8月31日。成績は4番を打ったことがあるシーズンのもの)

試合 打数 安打 打点 本塁打 四死球 三振 盗塁 打率
2014 144 536 166 67 19 104 95 26 310

 2014年、主砲・エルドレッド選手の大不振によって、4番がいない…という状況の中で、指名されたのが丸選手でした。しかし、4番という場所に馴染めなかったのか、あまり満足な結果を残すことができず…突然回ってきた4番だけに戸惑いもあったのでしょう。そもそも当時の丸選手は、ランナーがいるときは、出来るだけボールを見極めて出塁し、チャンスを次の打者に回し、あまり自分で決めようとしない傾向が強い打者だけに、4番はあまりふさわしいポジションではなかったのかもしれません。3番に定着した丸選手が、今後4番に座ることはないかもしれません。

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第65代4番バッター:ヘスス・グスマン
(初4番は2015年3月27日。成績は4番を打ったことがあるシーズンのもの)

試合 打数 安打 打点 本塁打 四死球 三振 盗塁 打率
2015 34 100 23 12 3 16 25 0 230

 エルドレッド選手が足を痛め、ロサリオ選手が盲腸で出遅れ…4番候補の外国人選手が相次いで離脱したことで、2015年の開幕4番は、この年の新外国人選手・グスマン選手が担うことになりました。一発があるという派手なタイプではなく、コツコツとヒットを打ってくるというタイプ…それゆえに開幕から4番を務めた8試合ですべてヒットを打つなど、まずまずのデビューを飾ったのですが、すぐにわき腹を痛めて戦線離脱してしまいました。こういうタイプの打者が本当は日本に適応しやすいのでしょうが、どうしても首脳陣は一発好みのようです。

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第66代4番バッター:ネイト・シアーホルツ
(初4番は2015年5月15日。成績は4番を打ったことがあるシーズンのもの)

試合 打数 安打 打点 本塁打 四死球 三振 盗塁 打率
2015 65 232 58 30 10 16 67 3 .250

 前年の秋に新監督として就任した緒方監督が、当初から「ほしい」といっていたのが左の長距離砲でした。しかし、球団はオフの間には獲得してくれず、結果的に獲得に至ったのは、外国人選手の相次ぐ故障離脱を受けて、急きょ、2015年のシーズンが始まった直後でした。球団と現場での意思疎通が成立していないことを露呈するかのような補強でしたが、ようやく「本当にほしかったタイプ」の選手を獲得した緒方監督は、そのシーズン、わずか4試合でしたが4番で起用しました。勝負どころで打てない、三振が多い…なかなか本領を発揮できる環境を作ってあげることが出来なかったように感じます。

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第67代4番バッター:エクトル・ルナ
(初4番は2016年3月25日。成績は4番を打ったことがあるシーズンのもの)

試合 打数 安打 打点 本塁打 四死球 三振 盗塁 打率
2016 67 243 66 34 5 23 47 6 .272

 25年ぶりの優勝を実現した2016年のカープ。「つなぐ」野球で、打線の得点力は飛躍的にアップしました。これまで「4番はパワーがあれば良い」と言った感じの采配から一転して、つなぎの打撃が出来る打者が求められ、ルナ選手はまさにそれにフィットしたといえるでしょう。中日時代からシュアな打撃が持ち味でしたが、長いシーズン中に故障した期間はありましたが、全体的に持ち味を発揮し、チームに「つなぐ」野球を浸透させてくれただけに、優勝へも大きく貢献した4番です。

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第68代4番バッター:鈴木誠也
(初4番は2017年4月11日。成績は4番を打ったことがあるシーズンのもの)

試合 打数 安打 打点 本塁打 四死球 三振 盗塁 打率
2017 115 437 131 90 26 68 80 16 .300
2018 124 520 135 94 30 93 116 4 .320
2019 140 499 167 87 28 110 81 25 .335
2020 118 430 129 75 25 81 73 6 .300

 2016年、「神ってる」という流行語大賞を生み出すほどの活躍で、チームを優勝に導く原動力ともなった鈴木選手。当時は6番バッターでしたが、翌2017年には4番候補に挙がり、開幕からちょうど10試合目、初の4番に座りました。当初は新井選手を休ませるためという目的だったようですが、4月25日を境に4番に定着。シーズン終盤には右足首骨折のアクシデントがありましたが、4番としてチームを引っ張り、連覇の立役者の1人となり、将来のカープを背負って立つ和製4番となりました。翌2018年にはスタメンした試合はすべて4番。自身初の30本塁打もマークしました。

 2019年には打率と出塁率の2冠も達成。2020年にはプロ野球史上4人目の5年連続25本塁打以上&打率3割を達成。チーム事情によっては3番に座ることもありますが、カープにとっては欠かせない主砲です。

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第69代4番バッター:サビエル・バティスタ
(初4番は2017年9月24日。成績は4番を打ったことがあるシーズンのもの)

試合 打数 安打 打点 本塁打 四死球 三振 盗塁 打率
2017 61 125 32 26 11 16 44 0 .256
2018 99 273 66 55 25 27 81 0 .242
2019 103 372 100 64 26 48 108 0 .269

 2017年に支配下登録され、1軍デビューを代打で果たすといきなりホームラン。そして翌日も代打で出場すると、デビューから2打席連続でホームラン。そんな衝撃のデビューとなったバティスタ選手が、2017年のシーズン終了間際に初めて4番を1試合だけ務めました。消化試合ということもあり、また4番・鈴木選手が離脱中であり、主力を休ませ、若手を試すためだったのでしょう。翌年は鈴木選手を休ませるときなどに、4番で出場する機会もありました。その後も4番を務める機会はありましたが、2019年のシーズン中、ドーピング検査で陽性反応が出るという残念なニュースがありました。

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第70代4番バッター:アレハンドロ・メヒア
(初4番は2018年4月11日。成績は4番を打ったことがあるシーズンのもの)

試合 打数 安打 打点 本塁打 四死球 三振 盗塁 打率
2018 22 41 11 7 3 3 12 1 .268

 2017年に支配下登録され、カープドミニカアカデミー出身の選手。2軍ではミート力がある打撃で高打率をマークしました。そして支配下2年目のシーズンでは、開幕から1軍メンバーに選ばれ、4月11日に、この年1度きりだった4番でのスタメン出場を果たしました。2018年はウエスタンリーグ4冠王を達成しているだけに、1試合の終わった「4番」の座は序章に過ぎず、きっとこれからは4番に座る機会も増えてるかも。

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