カープ「大」記録
(サイクルヒット)


1999年4月24日:金本知憲

1999年の成績
試合 打数 安打 打点 本塁打 四死球 三振 盗塁 打率
135 502 147 94 34 73 92 10 .293
この日の成績
打数 安打 HR 打席内容
4 4 1 中2塁打、右本塁打、右3塁打、右安打

 1999年4月24日、広島市民球場で行われた中日戦。この日、7番・レフトでスタメン出場した金本知憲選手は2回裏、満塁のチャンスで先制タイムリーとなる右中間を破るセンターへの2塁打を放つと、3回にもチャンスの場面でライトスタンドへの特大3ランを放ちました。

 さらに5回にはランナーを2塁に置いて、またしても右中間のフェンスに直撃する大きな当たり。金本選手は打球がはねている間に、一気に3塁まで進む、ライトへの3塁打となりました。当時の広島市民球場は非常に狭く、3塁打を放つことは非常に難しいとされてきた中で、打球のはね方が幸いしての3塁打!なんとこれで、サイクルヒットに向けて、最も難易度が低い単打を残すだけとなったのです。

 そして7回、すでに金本選手は1人で6打点を挙げており、8点をリードする展開。ホームゲームで後攻のため、おそらくは9回裏の攻撃はないだろうという中で、7回裏に巡ってきた打席はこの日の最後となるだろうという中で、金本選手はライト前に落とすヒットを放ち、カープでは16年ぶり、通算5人目、プロ野球では通算52人目となるサイクルヒットを達成しました!この日は4打席で4安打を放ち、4種類のヒットケースを揃えるという難易度の高いサイクルヒットは、通算11人目となりました。

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2014年9月2日:ライネル・ロサリオ

2014年の成績
試合 打数 安打 打点 本塁打 四死球 三振 盗塁 打率
69 238 80 49 14 24 58 1 .336
この日の成績
打数 安打 HR 打席内容
5 4 1 中本塁打、左3塁打、四球、右2塁打、三内野安打

 2014年9月2日、長野オリンピックスタジアムで行われた巨人との試合で、1番・レフトとしてスタメン出場したのは、ドミニカカープアカデミー出身で、この年、一躍1軍で頭角を現したライネル・ロサリオ選手でした。

 その第1打席、巨人先発・杉内俊哉投手から左中間スタンドにいきなり先頭打者アーチを放ち、続く2回の第2打席ではレフトフェンス直撃のタイムリー3塁打。続く打席は四球を選びましたが、6回の第4打席ではライトを越える2塁打。サイクルヒットがかかった8回の第5打席ではサードへの内野安打を放ちました。これにより、当時はプロ野球史上63人目となるサイクルヒットを見事達成しました。

 ただ、このサイクルヒット、普通のサイクルヒットではなく、先頭打者ホームランから始まったというのはプロ野球史上3人目と非常に珍しいケース。しかも、それ以上に、ヒットの並びが本塁打、3塁打、2塁打、1塁打…と、逆順できれいに並んでいます。こういったパターンのサイクルヒットとなると、過去にロサリオ選手を含めて、わずか2人だけ。こじつけのような感じもありますが、ともかく珍しいパターンを2つ兼ね備えたサイクルヒットだったのです。

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