※日本のプロ野球での記録のみを対象としています。
イニング数 | 選手名(単位:回) |
球団記録 | 長谷川良平(3376.1回) |
2000回以上 | |
1000回以上〜2000回未満 | 大瀬良(1413) |
500回以上〜1000回未満 | 床田(758)、森下(748)、中崎(507.1)↑ |
300回以上〜500回未満 | 遠藤(306.2) |
200回以上〜300回未満 | アドゥワ(282)↑、玉村(266)↑、 島内(248)↑、栗林(208)↑ |
100回以上〜200回未満 | 塹江(183.1)、ケムナ(162.1)、 鈴木(156.2)、森浦(153)、大道(119) |
50回以上〜100回未満 | 森(97.1)、高橋(95.1)、黒原(82)↑、松本(78.2) |
20回以上〜50回未満 | ハーン(35)↑↑↑↑↑、河野(29)↑ |
10回以上〜20回未満 | 益田(19.1)、常広(11)↑↑↑↑ |
5回以上10回未満 | 長谷部(7)↑↑↑ |
2回以上〜5回未満 | 小林(4.2)、滝田(4)↑↑、高(2)↑↑ |
0.1〜2回未満 | |
0回 | 斉藤、赤塚、日高、佐藤柳、岡本、菊地、ドミンゲス |
2024年のシーズンをもって、野村投手が現役を引退し、オフには九里投手がオリックスへFA移籍したことで、上位勢がすっぽり抜け、大瀬良投手が独走という状況に変わりました。2位の床田投手とは、2倍近い差がありますが、床田投手、森下投手と、大瀬良投手の次の世代の投手が先発の主力として活躍しています。
ただ、今後はそんな床田投手や森下投手に続く、次の世代の先発投手に出てきてもらわないといけません。その候補は数多くいます。常広投手、佐藤柳投手などなど、近年、大学からカープに入団した有望な投手が多くいます。また、アドゥワ投手や玉村投手といった高校からカープに入団し、頭角を現しつつある投手もいます。ぜひ、彼らには先発の主軸に成長してもらいたいものです。
イニング数 | 選手名 |
球団記録 | 長谷川良平(213回) |
51回以上 | |
31〜50回 | |
21〜30回 | 大瀬良(21回)↑ |
16〜20回 | |
11〜15回 | 森下(11回)↑ |
8〜10回 | |
6〜7回 | |
4〜5回 | 床田(5回) |
3回 | 遠藤 |
2回 | 玉村↑↑、アドゥワ↑ |
1回 | 森 |
0回 | 中崎、塹江、高橋、ケムナ、島内、栗林、森浦、 大道、小林、黒原、松本、斉藤、益田、河野、長谷部、 ハーン、常広、高、滝田、赤塚、日高、佐藤柳、 岡本、菊地、ドミンゲス |
佐々岡監督が就任した2020年以降、先発投手には1イニングでも長く投げてもらいたい…そんな采配が目立つようになりました。しかし、その監督の希望にこたえられる投手はけして多くはありませんでした。2022年が就任してからは、適宜、球数制限などを設けるなどをいていますが、それでも2024年には玉村投手やアドゥワ投手がプロ初完投、初完封を達成しています。目下のところ、大瀬良投手がランキング独走態勢となっています。
勝利数 | 選手名(↑印は昨季よりもランクアップしたことを示します) |
球団記録 | 北別府 学(213勝) |
200勝以上 | |
151〜200勝 | |
101〜150勝 | |
71〜100勝 | 大瀬良(87勝) |
51〜70勝 | |
31〜50勝 | 床田(48勝)、森下(47勝) |
21〜30勝 | 中崎(23勝) |
11〜20勝 | アドゥワ(16勝)↑、島内(15勝)↑↑、 玉村(13勝)↑、塹江(13勝)、遠藤(11勝) |
6〜10勝 | ケムナ(9勝)、鈴木(9勝)、森浦(8勝)、大道(7勝)、 森(6勝)↑、高橋(6勝) |
3〜5勝 | 黒原(4勝)↑↑↑、松本(4勝)、栗林(3勝) |
2勝 | |
1勝 | 益田、滝田、常広 |
0勝 | 小林、斉藤、河野、長谷部、ハーン、高、 赤塚、日高、佐藤柳、岡本、菊地、ドミンゲス |
2024年オフに野村祐輔投手が引退、九里亜蓮投手がFAでオリックスに移籍したことで、上位勢は大瀬良投手だけが残るという感じになりました。大瀬良投手が独走している状況ですが、床田投手、森下投手と、大瀬良投手から見れば1世代、2世代下の先発投手陣が続いています。やはり勝利投手になる可能性は、長いイニングを投げるほどに高くなるというわけで、先発投手が上位にランキングされる傾向が強くなっています。
こうしてみると、10勝前後に1つの壁があり、さらに30勝あたりに次の壁があるように感じます。この2つの壁を突き抜けられるようになると、チームの先発の主力投手にどんどん近づいていくのでしょう。森下投手の次の世代の台頭が期待されます。
勝利数 | 選手名(↑印は昨季よりもランクアップしたことを示します) |
球団記録 | 長谷川良平(208敗) |
200敗以上 | |
151〜200敗 | |
101〜150敗 | |
71〜100敗 | |
51〜70敗 | 大瀬良(70敗) |
31〜50敗 | 床田(41敗)、森下(34敗)↑、中崎(33敗) |
21〜30敗 | |
11〜20敗 | 遠藤(19敗)、栗林(16敗)↑、玉村(15敗)↑、 島内(14敗)↑、塹江(12敗)、アドゥワ(11敗)↑ |
6〜10敗 | 高橋(9敗)、森浦(9敗)、 鈴木(8敗)、大道(6敗)、松本(6敗)↑ |
3〜5敗 | 森(5敗)↑↑、黒原(4敗)↑↑、ケムナ(3敗)、 |
2敗 | |
1敗 | 河野、ハーン↑ |
0敗 | 小林、斉藤、益田、長谷部、常広、高、 滝田、赤塚、日高、佐藤柳、岡本、 菊地、ドミンゲス |
長くプレーしていれば、負けることも当然あります。しかし、うれしいことに、カープは2018年にリーグ3連覇を達成したことで、負け数が増える投手が減りました。ただ、その後は4年連続でBクラスとなっており、負け数が先行している若手投手もいます。貯金の出来る投手を、そして打線の援護で貯金を付けられる投手を1人でも多く成長してくれればと思うばかりです。
2023年に自身ワーストのシーズン11敗を喫した大瀬良投手が、トップに立ち、野村投手の引退、九里投手のFA移籍により、ダントツのリードとなっています。ただ、負け数が多いことは、けして悲観するものではなく、それだけ長くプロ野球で、しかも一線でプレーしていれば当然であり、プロ野球選手としての称号です。上位には大瀬良投手、床田投手、森下投手と先発の軸となる投手が名を連ねています。
奪三振数 | 選手名 |
球団記録 | 川口和久(2092個) ※現役の半分以上、カープで在籍した投手が対象 |
2000個以上 | |
1001〜2000個 | 大瀬良(1079個)↑ |
501〜1000個 | 森下(581個)↑、床田(508個)↑ |
301〜500個 | 中崎(378個) |
101〜300個 | 島内(269個)、栗林(256個)、遠藤(246個)、 玉村(190個)、アドゥワ(156個)↑、塹江(155個)、 ケムナ(151個)、森浦(140個)↑ |
51〜100個 | 大道(94個)、黒原(91個)↑、 鈴木(76個)、高橋(72個)、松本(80個)、森(65個)↑ |
21〜50個 | 河野(28個)↑、ハーン(26個)↑↑↑↑↑↑、益田(21個)↑ |
11〜20個 | |
5〜10個 | 常広(7個)↑↑↑↑、小林(6個) |
3〜5個 | 滝田(5個)↑↑↑、長谷部(4個)↑↑↑ |
2個 | 高↑↑ |
1個 | |
0個 | 斉藤、ハーン、赤塚、日高、佐藤柳、岡本、菊地、ドミンゲス |
2024年シーズン中に、プロ通算1000奪三振を達成した大瀬良徒手がトップに立っています。またこのシーズンで九里投手がFA移籍し、野村投手が現役を引退したことで、大瀬良投手は田を大きく引き離すダントツのトップに立っていますが、森下投手、床田投手といった中堅の主力先発陣が着実にその数を積み重ねています。
また、上位には先発投手の名前が目立ちますが、かつての守護神である中崎投手が4位に入っているのは注目点でしょう。プロ入り3年間で191奪三振を奪っている栗林投手や、2023年には最優秀中継ぎのタイトルも獲得した島内投手の勢いも目覚ましいものがあります。狙って三振を奪いに行くケースが多い中継ぎ陣も、勝利の方程式に入り込み、登板機会が増えてくると、三振数も急上昇する傾向にあるようです。
セーブ数 | 選手名 |
球団記録 | 永川勝浩(165) ※現役の半分以上、カープで在籍した投手が対象 |
251以上 | |
101〜250 | 栗林(124)↑、中崎(115) |
51〜100 | |
21〜50 | |
15〜20 | |
11〜15 | |
8〜10 | |
5〜7 | |
4〜5 | |
3 | 戸根 |
2 | 大瀬良、島内、ハーン↑↑ |
1 | 遠藤、松本、河野↑、高橋↑ |
0 | 塹江、床田、アドゥワ、ケムナ、 森下、玉村、藤井、森浦、大道、小林、黒原、 森、斉藤、益田、長谷部、常広、高、 滝田、赤塚、日高、佐藤柳、岡本、菊地、ドミンゲス |
通算セーブ数はまず「守護神」という役割を長い期間にわたって担ってきた投手が上位に入ってきます。さらに続いて、長く中継ぎのポジションに、とりわけ勝利の方程式を担ってきた投手…という順番になってくる傾向にあります。
球団記録は永川勝浩投手の165セーブ。2024年のシーズンを終了して、現役ではそれまでトップだった中崎投手に代わって、栗林投手が一気にトップに立ちました。通算100セーブも日本人投手ではプロ野球史上最速で達成し、さらにそのセーブ数を積み重ねています。球団記録は永川勝浩投手の165セーブですが、そこまで残り41セーブに迫りました。2024年には自己最多であり、球団でも永川投手の記録に並ぶ38セーブをマークしましたが、球団のシーズン新記録を達成すれば、通算記録を更新できる可能性もあります。
セーブ数 | 選手名 |
球団記録 | 今村猛(115) ※現役の半分以上、カープで在籍した投手が対象 |
101以上 | 中崎(105)↑、島内(104)↑↑ |
71〜100 | |
51〜70 | 塹江(60)↑、森浦(58)↑ |
41〜50 | |
31〜40 | ケムナ(38)、栗林(33) |
21〜30 | 大瀬良(24) |
16〜20 | |
11〜15 | ハーン(17)↑↑↑↑↑、大道(13)、松本(12) |
8〜10 | |
6〜7 | 遠藤(6)、アドゥワ(6) |
3〜5 | 鈴木(5)、黒原(4)↑、益田(3)↑↑ |
1〜2 | 床田(1)、森(1)、高(1)↑、長谷部(1)↑ |
0 | 高橋、森下、玉村、森浦、大道、 小林、斉藤、河野、 常広、滝田、赤塚、日高、佐藤柳、岡本、菊地、ドミンゲス |
中継ぎ投手で、3点以内のリードを奪ってマウンドを降りるという場合になどに記録されるのがホールドです。セーブがついた投手はホールドの対象からは外れます。2005年から始まったこの記録ですが、2020年に球団最多のホールドを達成した今村投手が、現在もその記録をキープしています。
しかしその球団最多記録も、ホールドの制度の歴史が浅いこともあり、2025年シーズンで更新されるかもしれません。2024年現在で中崎投手がトップに立っていますが、わzyか1ホールド差で島内投手が迫っており、ともに100ホールドを超えました。かつての守護神・中崎投手も近年は中継ぎの一角を担い、島内投手は2023年に球団初の最優秀中継ぎのタイトルを獲得するなど、セットアッパーとしての地位を確立しました。特に島内投手は、2025年シーズンで一気に球団記録を更新する可能性が高そうです。
セーブ数 | 選手名 |
球団記録 | 川口和久(1021) ※現役の半分以上、カープで在籍した投手が対象 |
1000以上 | |
701〜1000 | |
501〜700 | |
301〜500 | 大瀬良(350) |
201〜300 | 床田(202)↑ |
101〜200 | 森下(193)、中崎(185)、遠藤(119)、 島内(116)↑、塹江(101)↑ |
51〜100 | アドゥワ(94)、栗林(78)、森浦(76)↑、 ケムナ(75)、玉村(75)、鈴木(55)↑、大道(51) |
21〜50 | 高橋(40)、黒原(34)↑、松本(27)、森(22)↑ |
11〜20 | |
6〜10 | 河野(9)↑、益田(9)↑、ハーン(7)↑↑ |
1〜5 | 長谷部(5)↑、滝田(4)↑、常広(4)↑、 小林(3)、高(1)↑ |
0 | 斉藤、赤塚、日高、佐藤柳、岡本、菊地、ドミンゲス |
球団記録は川口和久投手。その数はカープの歴代投手の中では唯一の4ケタです。荒れ球でどんどん三振を奪っていくというイメージが強い投手でした。
さて、四球というのはもちろん多くのイニングを投げている投手が、その数が多くなりがちなのは言うまでもありません。当然ながら、中継ぎでも登板試合数を重ねたベテランや、先発を多く経験している投手の方が上位になりやすいのが特徴です。ただ、コントロールに課題がある投手や、どちらかといえば剛速球が魅力の投手は、球がぶれて、四球を出しやすくなるようで、その数を一気に増やす蛍光もあります。
2024年まで1位だった九里投手。そして、2位の野村投手が、それぞれFA移籍、引退でチームを去りました。そのため、大瀬良投手が首位に立ちました。先発として多くのイニングをこなすとともに、内角を積極的に突くなど、ゾーンを幅広く使う投手ほど、四球も増えてくるのかもしれませんね。
セーブ数 | 選手名 |
球団記録 | 北別府学(99) ※現役の半分以上、カープで在籍した投手が対象 |
101以上 | |
71〜100 | |
51〜70 | |
31〜50 | |
21〜30 | 大瀬良(29)、森下(24)↑ |
16〜20 | 床田(20) |
11〜15 | 中崎(15)、アドゥワ(12)↑、 遠藤(11)、鈴木(11) |
8〜10 | 塹江(9)↑↑、森浦(8)↑ |
6〜7 | 島内(6)↑、栗林(6)↑、ケムナ(6)、 大道(6)、玉村(6)↑ |
4〜5 | |
2〜3 | 黒原(4)↑、松本(3)、森(3)↑、 高橋(2)、河野(2)↑、益田(2)↑↑ |
1 | 常広↑ |
0 | 小林、斉藤、長谷部、ハーン、 高、滝田、赤塚、日高、佐藤柳、 岡本、菊地、ドミンゲス |
球団記録は意外にも「精密機械」と呼ばれる抜群のコントロールを誇った北別府学さん。右打者の懐をえぐるようなシュートも武器だっただけに、そのことが死球につながったのでしょう。もちろん、長くプロ野球の一線で活躍されたことも要因ですが、内角を攻めるピッチングが持ち味の投手ならではともいえるかもしれません。
そう考えると、内角を積極的に攻める投手、シュートが持ち球である投手は、死球の数が増える傾向にあるようです。2023年終了時点でトップだった九里投手や2位の野村投手は、シュートを使った内角攻めが持ち味でしたが、それぞれFA移籍、引退でチームを去り、2024年終了時点で大瀬良投手がトップに立ちました。ストレートとカットボールが主体の大瀬良投手は、彼らに比べて死球が少ない傾向がありますが、2024年はインコースをシュートで突く投球を見受けられただけに、ちょっと変化が出てくるかもしれませんね。