通算安打数(野手のみ ※NPBでの安打数)
安打数 | 選手名(↑は昨年よりランクが上がった選手) |
球団記録 | 衣笠祥雄(2543本) |
2001本以上 | |
1001〜2000本 | 菊池(1591本)、秋山(1565本) |
501〜1000本 | 田中(945本)、松山(927本)、会沢(675本)、 堂林(598本)、野間(541本)↑ |
301〜500本 | 坂倉(469本)、小園(383本)↑ |
101〜300本 | 上本(179本)、磯村(110本)、林(108本)↑ |
31〜100本 | 宇草(72本)、大盛(69本)、羽月(62本)、末包(61本)↑、矢野(35本)↑ |
11〜30本 | 石原(29本)、中村健(29本)、中村奨(29本)、曽根(16本) |
6〜10本 | 韮澤(8本)↑↑↑、田村(8本)↑↑↑↑、中村貴(6本)↑↑↑↑ |
3〜5本 | |
2本 | |
1本 | |
0本 | 高木、持丸、内田、清水、久保、二俣、仲田、レイノルズ、シャイナー |
現在、トップは菊池選手となりました。さらに、2022年のシーズン中にカープに加入した秋山選手がそれに次ぐ本数となっていますが、メジャーでの安打数をプラスすると1636本となっており、生涯安打数では秋山選手が上回っています。。
こうしてみると、田中選手や松山選手、会沢選手といった、リーグ3連覇当時の主力選手が本数が増えてこない中で、その一方で、坂倉選手や小園選手あたりが数字を伸ばしています。彼らに続いて、安打数100本前後にとどまっている選手の中から、1人でも多く殻を打ち破ってほしいものです。
通算2塁打数(野手のみ ※NPBでの2塁打数)
安打数 | 選手名 |
球団記録 | 山内和弘(448本) |
401本以上 | |
201〜400本 | 菊池(288本)、秋山(277本) |
101〜200本 | 松山(180本)、田中(151本)、会沢(121本)、堂林(113本)↑ |
51〜100本 | 坂倉(81本)、野間(71本) |
21〜50本 | 小園(50本)、磯村(25本)、上本(21本)↑ |
10〜20本 | 林(20本) |
8〜10本 | 宇草(10本)↑、羽月(10本)、大盛(10本)、末包(9本)↑↑ |
6〜7本 | |
3〜5本 | 中村奨(5本)、中村健(3本) |
2本 | 韮澤↑↑、田村↑↑、曽根↑、矢野↑↑ |
1本 | 石原、中村貴↑ |
0本 | 高木、持丸、内田、清水、久保、二俣、仲田、レイノルズ、シャイナー |
2塁打は外野の間を抜けていくことが多い選手…それだけ芯を捉え、長打力もあるような選手の方が多くの2塁打を放つ傾向があるようです。そうなると上位打線を形成する選手が有利になってくる傾向があります。
2022年終了時点で、菊池選手がトップをキープ。それに続くのは2022年シーズン途中、カープに加入した秋山選手。安打関連ではこのベテラン2選手がトップ2ですね。ちなみに、球団記録は山内和弘さんの448本…菊池選手はこの記録まで、まだ160本必要でが、まだまだ十分に可能性はあると思います。また、秋山選手は日米通算だと291本で、菊池選手を上回っています。
坂倉選手や小園選手、野間選手あたりが、ここへきて数を伸ばしています。俊足の打者が数を稼ぐ傾向が強いだけに、機動力のある選手が積極的に次の塁を狙う走塁で、どんどん2塁打の数を伸ばしてほしいところです。
通算3塁打数(野手のみ ※NPBでの3塁打数)
安打数 | 選手名 |
球団記録 | 白石勝巳(58本) |
100本以上 | |
51〜100本 | 秋山(65本) |
31〜50本 | 田中(35本) |
21〜30本 | 菊池(26本)、野間(24本) |
11〜20本 | 小園(19本)、松山(13本) |
8〜10本 | |
6〜7本 | 堂林(7本)、坂倉(7本)、会沢(6本)、大盛(6本)、 |
4〜5本 | 羽月(5本) |
3本 | |
2本 | 宇草、上本↑ |
1本 | 曽根、末包 |
0本 | 磯村、中村奨、林、韮澤、 石原、矢野、中村健、田村、高木、持丸、 内田、清水、久保、二俣、中村貴、仲田、レイノルズ、シャイナー |
こう見ると、3塁打というのは、ホームランよりも打つのが難しい…それは俊足はもちろんのこと、打球の方向に左右される「偶然の産物」という要素も多分にあるでしょう。そこにマツダスタジアムの広いグラウンドを生かして、俊足とパンチ力を備わることで数字を伸ばすことが出来る。それが3塁打といえます。
2022年、シーズン途中に秋山選手が加入したことで、長らくトップをキープしていた田中選手に代わり、大差をつけて秋山選手がトップに立ちました。ちなみに、秋山選手はメジャーで1本の3塁打を放っており、日米通算は65本となり、球団最多の白石勝巳さんの58本を上回りました。(過去の最長在籍球団が西武であるため、秋山選手の記録は、球団最多とはしていません)西武時代の2015年にはシーズンで10本の3塁打を放っているだけに、まだまだその数を伸ばしてくれることでしょう。
また若手では小園選手が急激に本数を増やしています。やはり、俊足の選手であるのは間違いなく、もっと機動力を使っていくべき選手なのでしょう。足のある選手にもっと数字を伸ばしてほしい項目です。
通算打点(野手のみ)
本塁打数 | 選手名(↑は昨年よりランクが上がった選手) |
球団記録 | 金本知憲(1521打点)※プロ人生の半数以上をカープで過ごした選手が対象 |
1001打点以上 | |
501〜1000打点 | 秋山(577)、菊池涼(552)、松山(525)↑ |
251〜500打点 | 会沢(342)、田中(341)、堂林(263)↑ |
151〜250打点 | 坂倉(216) |
101〜150打点 | 野間(130)、小園(120)↑ |
51〜100打点 | 磯村(53)↑ |
31〜50打点 | 林(45)、上本(43)↑、末包(41)↑ |
11〜30打点 | 羽月(29)、大盛(27)、宇草(23)、石原(12) |
6〜10打点 | 中村健(10)、中村奨(10)、矢野(8)↑ |
3〜5打点 | 曽根(5)、中村貴(3)↑↑↑、韮澤(3)↑↑↑ |
2打点 | |
1打点 | |
0打点 | 田村、高木、持丸、内田、清水、久保、二俣、仲田、レイノルズ、シャイナー |
現在、秋山翔吾選手がチームトップとなっています。2位には僅差で菊池選手がつけています。キャリアが長い両選手が、様々なランキングの上位2位に入っていることが多いですね。
全体的にぐぐぐっと数字を伸ばしてくる若手が少ないのが気になるところですが、小園選手や坂倉選手が徐々に上位勢に入ってきているのは喜ばしいところでしょう。こういった左打ちの巧打者だけでなく、末包選手に代表されるように、右の和製大砲の台頭も待たれるところです。将来の主軸候補が打点を積み重ね、一気にランキング上位にのし上がってくるようになれば、チームとしても面白い打線が組めそうです。
通算本塁打数(投手は本塁打経験のある選手のみ)
本塁打数 | 選手名(↑は昨年よりランクが上がった選手) |
球団記録 | 山本浩二(536本) |
201本以上 | |
101〜200本 | 秋山(125本)、菊池(122本) |
51〜100本 | 松山(82本)、会沢(72本)、田中(67本)、堂林(65本) |
31〜50本 | 坂倉(44本) |
11〜30本 | 小園(22本)、末包(13本)↑↑↑↑、磯村(12本)、林(11本)↑ |
5〜10本 | 野間(10本)、宇草(5本) |
4本 | 石原、大盛↑ |
3本 | 中村健、上本↑ |
2本 | 矢野、中村奨、 |
1本 | 野村、大瀬良、森下、羽月 |
0本 | 曽根、韮澤、田村、高木、持丸、内田、清水、久保、 二俣、中村貴、仲田、レイノルズ、シャイナー |
トップは2022年シーズン途中に加入した秋山選手。ただ、トップでも125本…そう考えると、全体的にパワー不足であり、俊足巧打の打者が多いという傾向が強いようです。
その点では、やはり20発以上、出来れば30発が期待できる打者が出てくれば、打線に厚みが増してくるところ。その中で、末包選手がプロ2年目に11本塁打を放ち、右の長距離砲として頭角を現してきました。さらには田村選手や中村貴選手といった、まだプロで本塁打を放っていない選手も、徐々に1軍に台頭しているだけに、パワーのある和製大砲の出現に期待したいところです。
通算盗塁数(野手のみ)
本塁打数 | 選手名 |
球団記録 | 高橋慶彦(477) |
300以上 | |
200〜300 | |
101〜200 | 田中広(130)、菊池涼(120)、秋山(120) |
71〜100 | 野間(73)↑ |
51〜70 | |
21〜50 | 堂林(41)、曽根(25)、上本(23)↑、羽月(22)↑↑ |
11〜20 | 小園(15)↑、大盛(14)↑ |
6〜10 | 坂倉(10)、宇草(9)、矢野(7)↑↑↑↑、松山(6) |
3〜5 | 会沢(5)、中村奨(3) |
2 | |
1 | 坂倉、石原、中村貴 |
0 | 磯村、林、韮澤、矢野、中村健、田村、末包、高木、持丸、内田、清水、久保、 二俣、仲田、レイノルズ、シャイナー |
現在トップは田中広選手。リーグ3連覇期間中はカープのリードオフマンとして、2018年シーズンにはプロ通算100盗塁を達成し、一気に盗塁数を積み重ねてきました。しかし、近年は打撃不振の影響でレギュラーを奪われ、ペースは一気にダウンしました。菊池涼選手も100盗塁を突破しましたが、こちらも年齢とともにペースは落ち気味。機動力のキーマンでもあったこの2選手が、ペースダウンしています。
2022年は全体的に機動力の機運が低下し、球団史上ワースト、セリーグの歴史でも下から2番目という、シーズン26盗塁という不名誉な記録を作り、「カープといえば機動力野球」…その系譜が途絶えてしまったかのような印象を受けます。しかし、2023年、新井新監督の下、俊足であるかどうかにかかわらず、相手の隙、クセを盗んで、盗塁をどんどん仕掛けられるチームへと、変貌を遂げてきました。走れる選手が増えてきたことで、まだ盗塁数が少なかった選手たちのランクアップが目立ちます。
通算犠打数(バントが対象。野手のみ)
本塁打数 | 選手名 |
球団記録 | 菊池涼介(328) |
200以上 | 菊池(336) |
151〜200 | |
101〜150 | |
71〜100 | |
51〜70 | 秋山(62) |
31〜50 | 田中(48)、堂林(41)、野間(36)↑、会沢(32)↑ |
21〜30 | 小園(26)、上本(25)↑ |
11〜20 | 磯村(16)、羽月(15)、矢野(15)↑↑ |
6〜10 | 中村健(7) |
3〜5 | 石原(4)、曽根(4)、大盛(3)↑、坂倉(3)↑ |
1〜2 | 宇草(2)、松山(1)、韮沢(1) |
0 | 中村奨、林、田村、末包、高木、持丸 内田、清水、久保、二俣、中村貴、仲田、レイノルズ、シャイナー |
2020年、菊池涼選手が、それまでの球団記録である正田耕三さんの282犠打を超えて、球団新記録を樹立しました。そして今、菊池涼選手はさらに犠打数を積み上げており、2022年には32犠打で通算8度目となるセリーグ犠打王となり、絶賛更新中です。長く2番打者としてレギュラーに座り、確実にバントを決める卓越した技術が、この数字につながっているのでしょう。しばらくはこの記録を破る選手はカープには出てこないかも知れませんね。そして、いよいよ、長いプロ野球の歴史でわずか4人しかいない通算350犠打も目前に迫っています。
もちろんカープの現役選手を含めても2位以下に250以上の差をつけ、目下独走中。果たして、この球団記録をどこまで塗り替えるのか、注目されるところです。
通算四球数(野手のみ)
本塁打数 | 選手名 |
球団記録 | 金本知憲(1368) |
1000以上 | |
751〜1000 | |
501〜750 | 秋山(572) |
301〜500 | 田中(432)、菊池(394) |
151〜300 | 会沢(257)、松山(241)、堂林(198)、坂倉(165)↑ |
101〜150 | 野間(144) |
71〜100 | |
51〜70 | 小園(53)↑ |
31〜50 | 上本(48) |
11〜30 | 磯村(30)、矢野(21)↑、大盛(20)、 林(19)、羽月(18)、宇草(13) |
6〜10 | 石原(10)、中村奨(9)、中村健(8)、 曽根(8)、末包(7)↑↑、韮澤(6)↑↑ |
3〜5 | |
1〜2 | 中村貴(1)↑ |
0 | 田村、高木、持丸、内田、清水、久保、 二俣、仲田、レイノルズ、シャイナー |
四球というのは、1つは出塁を意識して、抜群の選球眼でボールを見極める上位打線タイプの選手、そして相手投手に一発を警戒させる主砲タイプの選手…この2つのパターンのいずれかに該当する選手が増える傾向にあるようです。逆に早打ちタイプの選手や実績が少ない選手は減少傾向があります。
現時点でトップは2022年のシーズン途中でカープに加入した秋山選手。稀代のバットマンであり、西武時代は1番打者を務めていただけに、現在トップというのもうなずけます。ただ、全体として、若手が増えてきたこともあり、相手から四球を奪える選手が少なくなった印象があります。相手から警戒されるがあまり、四球の数も一気に増えるくらいの強打者が誕生することが期待されます。
通算死球数(野手のみ)
本塁打数 | 選手名 |
球団記録 | 衣笠祥雄(161) |
151以上 | |
101〜150 | |
71〜100 | |
51〜70 | 会沢(72)、田中(71)、秋山(61) |
31〜50 | 堂林(34) |
21〜30 | 上本(26)↑ |
16〜20 | 野間(20)↑、菊池(19)、坂倉(19) |
11〜15 | 松山(11)↑ |
8〜10 | |
6〜7 | 宇草(9)↑、小園(7)↑、磯村(6)↑ |
4〜5 | 大盛(5)↑ |
2〜3 | 林(3)、曽根(2) |
1 | 矢野、中村貴↑、末包↑ |
0 | 中村奨、羽月、韮澤、石原、中村健、田村、 高木、持丸、内田、清水、久保、二俣、中村貴、仲田、レイノルズ、シャイナー |
死球というのは、四球と同様に、強打者になるほど増えるものなのでしょう。どうしても抑えたい打者、力勝負をするシーンなどでは、相手も内角を攻めてきます。だからこそ、どうしても死球が増える傾向にはあります。そんな死球ですが、2023年シーズンを終えて、なんと会沢選手が、それまで首位だった田中選手をかわし、トップに立ちました。会沢選手…たしかに四球が多い印象はありますね
また田中選手は2位となりましたが、長くリードオフマンとして活躍してきた選手であり、どうしても1番打者は打席数が増える…それも死球の増加につながっているのかもしれませんね。それにしても、こうしてみると、ベテランであり、打席数も多いはずの菊池選手や松山選手は死球の数が意外と少ないんですね。
通算三振数(野手のみ)
本塁打数 | 選手名 |
球団記録 | 金本知憲(1703) |
1000以上 | 菊池(1052)↑ |
701〜1000 | 秋山(917)、田中(790) |
501〜700 | 堂林(675)、会沢(518)↑ |
201〜500 | 松山(447)、野間(328)、坂倉(264)↑、小園(214)↑ |
101〜200 | 林(118)↑、上本(110)↑、大盛(108)↑ |
51〜100 | 磯村(97)、宇草(72)、羽月(62)↑、末包(60)↑↑↑、矢野(59)↑↑ |
31〜50 | 曽根(34)、中村健(31)↑、中村奨(31)↑ |
21〜30 | 石原(27) |
11〜20 | 韮沢(14)↑↑ |
6〜10 | 中村貴(10)↑↑、田村(6)↑↑ |
1〜5 | 持丸(3) |
0 | 高木、内田、清水、久保、デビッドソン、二俣、仲田、レイノルズ、シャイナー |
やはり実働年数が長ければ長いほど、多くのヒットを重ねる反面で、多くの三振も喫するわけで…。2023年終了時点では菊池選手がトップに立っていますが、ついに通算1000三振を突破しました。これもまた長きにわたってレギュラーとして活躍を続けていることを証明するものであり、勲章でもあると思います。そして秋山選手もこの1000という数字に近づいてきました。
一方で若手に関しては、年数や1軍での経験の割に三振がやたらと多い選手もいれば、少ない選手もいます。また当然ながら常時出場しているレギュラー勢、特に打席数の多い田中広選手や菊池涼選手は必然的に三振のリスクも高くなり、その数字も増えているように感じます。