背番号ヒストリー（６〜１０番）

• ６
• ７
• ８
• ９
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背番号「６」

＜カープ、背番号６の変遷＞

＜他球団の主な背番号６＞

　背番号６といえば、私は小早川選手を思い浮かべます。背番号１桁はやはりチームの主力選手が多いという印象で、背番号「６」:も例に漏れずと言った感じです。かつてはカープの歴代助っ人の中でも最強の呼び声の高いライトル選手や、今は医者に転身したホプキンス選手といった助っ人勢の番号でもありました。

　２００７年からは梵選手が１１年間にわたって背負ってきました。カープの低迷期に、リードオフマンとして、そしてショートのレギュラーとして奮闘してきた選手で、新人王、ゴールデングラブ賞を受賞した経験もあります。２０１７年からは背番号「６０」より変更となった安部選手がつけていましたが、２０２２年シーズンは１軍昇格がないまま、オフに戦力外通告を受け引退…。１９７４年以来、約４０年ぶりに背番号「６」は空席となりました。そして、その後は３年にわたって空き状態が続いています。

　他球団を見ても、やはり主力級の選手がつけている番号という感じです。落合選手や田中幸雄選手ら、チームの主軸を担う選手にピッタリの背番号といえるでしょう。

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背番号「７」

＜カープ、背番号７の変遷＞

＜他球団の主な背番号７＞

　背番号７。野村謙二郎選手の印象が強く、長年球団預かりとなっていた背番号でしたが、ついに２０１２年シーズンでサードのポジションを守り通した堂林翔太選手に譲られることになりました。８年ぶりにカープの背番号「７」が復活したのです。しかし、長らく、なかなか「７」にふさわしい活躍が出来ないまま、かなりの時間が過ぎてしまいましたが、２０２０年に打撃勘をつかんだのか、１軍で復活を遂げました。その後も調子の波は大きいものの、代打で勝負強さを見せることもあり、また２０２３年にはついに４番に座る試合もありました。何よりも人気のある選手だけに、これからますます「７」にふさわしい活躍を期待したいところです。

　さて、カープの過去の背番号７を振り返ってみると、すべて野手となっています。これは他球団でも同じ傾向があり、野手の代表的な背番号の代名詞といえるでしょう。それにしても、カープの黎明期を支えた選手も含めて、山本一義氏や現打撃コーチの内田順三コーチなど、そうそうたる顔ぶれとなっています。

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背番号「８」

＜カープ、背番号８の変遷＞

＜他球団の主な背番号８＞

　広島の背番号８といえば、ミスター赤ヘルこと山本浩二選手でしょう。今やその背番号８は永久欠番となり、また２００８年に野球殿堂入りも果たしました。第２期の監督時代に、背番号８が復活しましたが、チームの成績が低迷したのは残念ですが、選手時代の目覚しい活躍、そして第１期監督時代の優勝など、数々の栄光はカープファンの誇りでもあります。
　今では永久欠番となった背番号８ですが、過去を振り返ってみても、２０００本安打を放っている山内一宏選手など偉大な顔ぶればかり。でも、意外なことに他球団から移籍し、広島でチームの礎を築いた選手が多いという特徴があるようです。生え抜きでの背番号８は山本浩二選手が３人目ということになります。

　他球団でも背番号８はやはり一桁の番号でもあり、日本では縁起の良い末広がりの数字とされているだけに、主力選手が期待をこめてこの番号をつけるケースが多いようですね。ちなみに、この番号が永久欠番となっているのは広島のみです。

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背番号「９」

＜カープ、背番号９の変遷＞

＜他球団の主な背番号９＞

　２００９年に急逝された三村元カープ監督も現役時代につけていた背番号が９でした。また、現役時代には首位打者も獲得し、カープの監督も勤めていた故・森永勝也氏も背番号９をつけていました。そして最近では、２００９年で２３年のプロ野球生活にピリオドを打ち、コーチとして新たな野球人生をスタートさせた緒方孝市現カープ１軍野手総合コーチがつけていたイメージのある番号です。

　そして、４年間、空き番号になっていた背番号「９」ですが、２０１４年からは丸佳浩選手が５年ぶりにつけています。丸選手は２０１６年は打撃改造が功を奏し、２０１７年には最多安打のタイトルを獲得。２０１８年にもリーグ３連覇に大きく貢献し、６年連続のゴールデングラブ賞、そしてベストナインを受賞しましたが、その年のオフ、ＦＡ権を行使して、巨人へ移籍しました。

　そのことで、２０１９年以来、背番号「９」は空席となっていましたが、２０２２年のシーズン途中、メジャーから日本球界復帰の意思を示した秋山翔吾選手を獲得に乗り出し、西武、ソフトバンクとの争奪戦から、見事獲得に成功。日本球界を代表する、そして２０１５年にはシーズン２１６安打のプロ野球記録を持っている稀代のヒットメーカーがカープに加わることになり、３年ぶりに背番号「９」が復活することとなりました。そして、秋山選手は若手の教科書として、チームを引っ張る存在として、今や欠かせない戦力となっています。

　プロ全体で見ても、やはり１桁の番号だけに、主力クラスの選手、とりわけ外野手が多いのが特徴となっています。

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背番号「１０」

＜カープ、背番号１０の変遷＞

＜他球団の主な背番号１０＞

　背番号「１０」・・・カープではやはり金本知憲選手のイメージが強いのではないでしょうか。地元･広島のスター選手として、４番にも君臨したバッターでした。ＦＡ宣言し、阪神へと移籍してしまったときは、なんとも空虚な思いでいっぱいでした。その後、同じく地元･広島の岩本選手が将来の４番という期待を込めて背番号１０を引き継ぎましたが、２０１９年に戦力外通告とともに現役引退を表明しました。

　２０２０年代に入り、ピレラ選手、クロン選手、マクブルーム選手と、その年に主軸を期待される外国人選手がつけるようになりました。ただ、１年ごとに持ち主が代わる番号となっていましたが、マクブルーム選手は１年目から、４番で結果を残し、背番号「１０」を付けた外国人選手では初めて、２年目のシーズンを迎えました。しかし、成績不振もあって２０２３年限りで退団。２０２４年からは新外国人・レイノルズ選手に受け継がれ、背番号「１０」は４選手連続で外国人野手が付けることになりました。ただ、レイノルズ選手は２試合の出場のみで、シーズン途中に左肩を手術したことで、年内の復帰が見込めず、６月に退団することになってしまいました。このところ、入れ替わりの激しい背番号「１０」は、今やすっかり「外国人野手専用」の番号になりつつありました。

　しかし、２０２５年からは、前年のドラフト会議で１位指名した佐々木泰選手が付けることになりました。日本人選手が背番号「１０」を付けるのは、６年ぶりであり、５代ぶりでもあります。右の長距離砲として、そして懸案のサードのレギュラー候補として、活躍が期待されます。

　全体で見ると、中日と阪神では永久欠番となっています。背番号１０には偉大な選手が多いのも事実です。

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