背番号ヒストリー(16〜20番)

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背番号「16」

<カープ、背番号16の変遷>

年代 選手名 成績
1950-1951 武智 修 1142試合3868打数987安打26本塁打432打点 打率.255
1952 萩本 保 20試合1勝7敗 防御率6.46
1953-1955 片山 博 246試合52勝72敗 防御率4.21
1956 栄屋 悦男 35試合7勝6敗 防御率4.78
1957-1962 備前 喜夫 446試合115勝149敗 防御率2.96
1963 島原 幸雄 出場なし
1964-1974 安仁屋 宗八 655試合119勝124敗22S 防御率3.08
1975-1980 三輪 悟 335試合17勝40敗2S 防御率3.48
1981-1982 高橋 直樹 493試合169勝158敗13S 防御率3.32
1982-1985 古沢 憲司 543試合87勝115敗25S 防御率3.72
1986-1994 長冨 浩志 464試合77勝77敗10S 防御率3.84
1995-2002 山内 泰幸 184試合45勝44敗1S 防御率4.40
2003-2004 デイビー 92試合32勝31敗1S 防御率3.15
2005-2006 森 跳二 27試合1勝3敗 防御率6.03
2007-2009 宮崎 充登 43試合4勝11敗 防御率5.64
2010-2021 今村 猛 431試合21勝30敗36S 防御率3.46
2022- 森 翔平 現役

<他球団の主な背番号16>

選手名 球団
川上 哲治 巨人(永久欠番)
岡田 彰布 阪神
石井 一久 ヤクルト
川村 丈夫 横浜
潮崎 哲也 西武
足立 光宏 阪急
木田 勇 日本ハム
ブライアント 近鉄

 背番号「16」といえば、カープでいえばやはり投手のイメージが強い番号です。後にカープの敏腕スカウトとなる備前投手や2軍の監督を務めた安仁屋投手といったカープの球史を代表する投手がつけていた番号でもあります。その後も長富投手、山内投手は新人王を獲得するなど、活躍した投手の1人でした。2010年からは今村投手が「16」を受け継ぎ、2016年からのリーグ3連覇では勝利の方程式の一角として活躍、貢献しました。そして2022年からは、その年、即戦力左腕として社会人から入団した森翔平投手が引き継いでいます。

 プロ野球全体で見ると、投手ばかりかと思いきや、意外と活躍している野手も多いんですね。打撃の神様といわれた川上哲治さんは巨人の永久欠番となり、また、オリックスも務めた岡田彰布さんも阪神の現役時代は16をつけていました。さらに、プロ野球の歴史の中でも屈指の長距離砲だったブライアント選手も「16」でした。

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背番号「17」

<カープ、背番号17の変遷>

年代 選手名 成績
1950 黒川 浩 3試合0勝1敗 防御率11.57
1951-1952 杉浦 竜太郎 120試合17勝36敗 防御率3.78
1953-1956 門前 真佐人 1203試合3761打数892安打80本塁打543打点 打率.237
1958-1967 鵜狩 道夫 401試合55勝72敗 防御率3.11
1968-1971 植村 秀明 1軍出場なし
1972-1973 藤本 和宏 109試合10勝10敗 防御率2.79
1974-1976 瀬戸 和則 19試合0勝1敗 防御率5.93
1977-1979 皆川 康夫 173試合26勝28敗12S 防御率3.45
1980-1986 山根 和夫 278試合78勝64敗8S 防御率3.31
1987-1989 栗田 聡 1軍出場なし
1990-1992 川端 順 310試合46勝26敗19S 防御率3.00
1993-1996 佐藤 剛 21試合1勝0敗0S 防御率6.13
1997-1999 山ア 健 222試合17勝18敗4S 防御率4.05
2000 山崎慎太郎 339試合87勝92敗9S 防御率4.19
2001 鶴田 泰 125試合21勝31敗2S 防御率4.17
2002-2013 大竹 寛 376試合102勝101敗17S 防御率3.77
2016-2023 岡田 明丈 71試合24勝17敗0S 防御率4.36
2024- 常広羽也斗 現役

<他球団の主な背番号17>

選手名 球団
加藤 伸一 南海・ダイエー
新谷 博 西武
山田 久志 阪急
長谷川 滋利 オリックス
斉藤 明夫 大洋
松岡 弘 ヤクルト
川崎 憲次郎 ヤクルト
槙原 寛己 巨人

 カープの過去を見ると、比較的コロコロと代替わりする背番号のようです。それにしても、1987年の栗田投手以降、苗字2文字+名前1文字の投手が多いのはただの偶然なのでしょうか。2013年オフに現時点で最後の「17」となっている大竹投手が巨人へFA移籍したことで、2年ほど空席となっていた次期がありました。2016年には当時のドラ1ルーキー・岡田明丈投手がつけることになり、ようやく背番号「17」が復活しました。2023年オフ、その岡田投手が育成契約を結ぶことになったことを受けて、2024年からはドラフト1位指名で競合の末、カープに入団することになった常広羽也斗投手がつけることになります。

 プロ野球全体で見ても、「17」は投手が中心の番号となっています。この中では、やはりアンダースローで200勝以上を挙げた阪急・山田投手が最も印象的ではないでしょうか。巨人・槇原投手や大リーグでも活躍したオリックス・長谷川投手ら印象深い投手も「17」に多いようです。

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背番号「18」

<カープ、背番号18の変遷>

年代 選手名 成績
1950 竹村 元雄 8試合0勝0敗0S 防御率5.26
1950 小前 博文 296試合768打数165安打4本塁打57打点 打率.215
1951〜1963 長谷川 良平 621試合197勝208敗0S 防御率2.65
1964〜1972 西川 克弘 192試合6勝14敗0S 防御率4.31
1973〜1975 長島 吉邦 9試合0勝1敗0S 防御率4.00
1976 平岡 一郎 349試合22勝30敗0S 防御率3.51
1977〜1982 松原(福士)明夫 339試合91勝84敗9S 防御率3.69
1983〜1989 白武 佳久 282試合39勝39敗13S 防御率3.89
1990〜2007 佐々岡真司 570試合138勝153敗106S 防御率3.58
2008〜2015 前田 健太 218試合97勝67敗0S 防御率2.09
2020〜 森下 暢仁 現役

<他球団の主な背番号18>

選手名 球団
田中将大 楽天
桑田真澄 巨人
藪 恵壹 阪神
松坂大輔 西武
山内和宏 南海
伊良部秀輝 ロッテ
鹿島 忠 中日
伊東昭光 ヤクルト
三浦大輔 大洋・横浜
高橋一三 日本ハム

 背番号「18」といえば、日本のプロ野球ではエースナンバーとされている番号です。日本プロ野球創成期に、背番号18の投手が活躍していることが多かったことが、この始まりとされているようです。
 
広島でもカープ草創期の大エースだった故・長谷川良平投手以来、背番号18は今でも投手の専売特許的な番号となっています。その中でも2007年に引退した佐々岡投手はプロ野球史上で2人しかいない先発100勝100セーブという大記録を持つエースでした。2008年からは前田健太投手が付けることになりました。2010年には投手三冠王とともに、沢村賞も受賞し、2011年には2年連続の奪三振王、そして2012年、2013年には最優秀防御率…毎年のようにタイトルを獲得しているエースとして君臨しました。まさに背番号「18」にふさわしい存在となっていましたが、2016年からは活躍の舞台を大リーグに移しました。

 それ以降、球団創設後、初めて空席となったこの番号。4シーズンの間の休息をとり、ついに2020年より、ルーキー・森下暢仁投手がつけることで、5年ぶりに「18」が復活しました。エースの系譜「18」…それにふさわしく、森下投手は1年目から先発ローテーションを守り抜き、シーズン10勝、防御率1.91と好成績で、見事新人王を受賞。その後も先発として活躍を続けています。

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背番号「19」

<カープ、背番号19の変遷>

年代 選手名 成績
1950 松川 博爾 83試合14勝17敗 防御率4.29
1951-1952 萩本 保 20試合1勝7敗 防御率6.46
1952-1959 広岡 富夫 468試合1172打数239安打25本塁打91打点 打率.204
1960-1963 西山 弘二 131試合194打数41安打2本塁打16打点 打率.211
1964-1966 佐々木 勝利 52試合0勝1敗 防御率4.52
1967-1974 大石 弥太郎 462試合79勝81敗1S 防御率3.22
1975-1976 宮本 幸信 383試合54勝42敗30S 防御率3.63
1977-1987 新美 敏 275試合35勝52敗6S 防御率4.20
1988-1991 清川 栄治 438試合13勝10敗12S 防御率2.94
1992-1995 石貫 宏臣 81試合5勝3敗1S 防御率3.32
1996-2004 長谷川昌幸 310試合46勝26敗19S 防御率3.00
2005-2006 田中 敬人 21試合1勝0敗0S 防御率6.13
2007-2011 上野 弘文 154試合8勝7敗2S 防御率5.35
2012-2024 野村 祐輔 211試合80勝64敗0S 防御率3.53
2025- 床田 寛樹 現役

<他球団の主な背番号19>

選手名 球団
野村克也 南海
成本年秀 ロッテ
尾崎行雄 日本ハム
中西清起 阪神
上原浩治 巨人
赤堀元之 近鉄

 背番号「19」といえば、近年では長谷川投手(オリックスへ移籍)のイメージが強いのではないでしょうか。また以前は、左のサイドハンドの清川投手や、1977年の大型トレードで日本ハムからカープに入団した新美投手が印象的ではないでしょうか。そして、2012年からは当時大学球界No.1投手の呼び声が高い野村投手が付けることになり、新人王を獲得、2016年には16勝を挙げ、最多勝のタイトルを獲得し、リーグ優勝にも大きく貢献しました。2024年で13シーズン目に入り、カープで背番号「19」を背負った選手として過去最長となりましたが、この年限りで現役を引退しました。そして翌2025年からは、それまで背番号「28」をつけていた左腕エースの床田寛樹投手が跡を継ぐことになりました。

 プロ野球全体で見てみると、10番台ということで投手のイメージがありますが、この「19」に関して言えば、やはりノムさんこと、野村克也さんでしょうね。そのため、捕手がつける番号という印象もあります。そういえば、偶然ですが、2012年からカープの「19」も野村・・・。2016年には16勝を挙げ、最多勝のタイトルとともに、優勝にも大きく貢献しました。ただ、近年は低迷が続いているのが気になるところ。まだ老け込む年齢でもないだけに、何とか復活して、守備位置は違えど、野村克也さんのような、球史に名を残す投手になってほしいと思います。

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背番号「20」

<カープ、背番号20の変遷>

年代 選手名 成績
1950-1951 中山 正嘉 232試合72勝97敗 防御率3.07
1951-1955 渡辺 信義 102試合11勝23敗 防御率4.54
1956-1959 橋本 敬包 169試合10勝27敗 防御率3.24
1960-1963 河村 英文 414試合113勝83敗 防御率2.74
1964-1966 城野 勝博 83試合4勝12敗 防御率3.76
1967-1968 西本 明和
32試合6勝3敗 防御率4.32 ※投手成績のみ・野手転向
1969-1971 秋本 祐作 487試合51勝56敗 防御率3.34
1972-1973 永射 保 606試合44勝37敗21S 防御率4.16
1974-1975 乗替 寿好 57試合0勝7敗0S 防御率5.21
1976-1994 北別府 学 515試合213勝141敗5S 防御率3.67
2003-2019 永川 勝浩 527試合38勝42敗165S 防御率3.46
2021- 栗林 良吏 現役

<他球団の主な背番号20>

選手名 球団
薮田 安彦 ロッテ
豊田 清 西武
木塚 敦志 横浜
伊藤 智仁 ヤクルト
星野 仙一 中日
小松 辰雄 中日
定岡 正二 巨人
ローズ 近鉄

 カープで背番号「20」といえば、北別府投手の他にないでしょう。もはやプロ野球全体で見ても、背番号「20」の大物といえば、北別府投手ということになるのではないでしょうか。なんせ、カープでは唯一の200勝投手であり、そのコントロールの素晴らしさは「精密機械」と呼ばれるほどでしたから。そう考えると、その後の「20」を引き継いだ永川投手は守護神として活躍しましたが、その当時の投球スタイルは北別府投手とはまったく対照的な投手でした。ただ、その背番号「20」を17年以上守り、2019年に現役を引退しました。

 1年間の空白期間を経て、背番号20は2020年のドラフト会議で1位指名した栗林良吏投手に引き継がれました。社会人No.1という好評価の右腕で、その即戦力の期待に応え、ルーキーながら守護神を務め、なんとセーブ機会はノーミスで、新人記録37セーブをマークするなど、球団史にも球史にも残る活躍を見せ、その後も守護神としてチームに欠かせない戦力となっています。背番号「20」、カープでは守護神の番号として定着しています。

 球界全体で見ると、「20」を重要視している球団は中日だけかなという印象です。また、「20」は投手が中心の番号であるにもかかわらず、今はなき大阪近鉄では日本球界では1シーズン最多ホームランの55本の記録を持つローズ選手が「20」をつけていたことを思い出します。

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